オラクル、Oracle Fusion Cloud Applications Suiteに新しい生成AI機能を追加
財務、サプライチェーン、人事、カスタマー・エクスペリエンス分野の新機能により、企業の競争力強化、生産性向上、事業コストの削減を支援
(本資料は米国2024年3月14日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリース(https://www.oracle.com/news/announcement/oracle-adds-generative-ai-capabilities-to-fusion-applications-2024-03-14/)の抄訳です)
Oracle CloudWorld, London – 2024年4月15日 – オラクルは本日、お客様が意思決定を改善し、従業員エクスペリエンスとカスタマー・エクスペリエンスを向上させるのに役立つ、「 Oracle Fusion Cloud Applications Suite(https://www.oracle.com/applications/)」に組み込まれる新しい生成AI機能を発表しました。最新機能は、既存のビジネス・ワークフローに組み込まれた財務、サプライチェーン、人事、営業、マーケティング、サービス分野の生成AI機能が含まれます。また、「Oracle Guided Journeys」の拡張フレームワークの強化も含まれており、お客様やパートナーは、独自の業界ニーズや競争優位性をサポートするために、さらなる生成AI機能を組み込むことができます。
オラクルのアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミランダ(Steve Miranda)は、次のように述べています。「私たちは、お客様にとって価値あるイノベーションを提供することに全力を注いでいます。OCIや『Fusion Applications』、そしてこれらのアプリケーションを日々ご利用されている何千ものお客様が連携することで、サービスを継続的に改善し、クラス最高のAIを提供することが可能になります。オラクルのアプリケーションには、数年前からAIが組み込まれています。現在では、お客様がスイート全体で生成AIを活用できるよう、より多くの方法を提供しています。組み込み機能の追加と拡張フレームワークの強化により、お客様は最新の生成AIを迅速かつ容易に活用することができます。これにより、生産性の向上、コストの削減、インサイトの拡大、従業員エクスペリエンスとカスタマー・エクスペリエンスの向上が可能になります。」
50以上の組み込み生成AI機能
「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を基盤とし、高度なAI機能を活用することで、オラクルは「Oracle Fusion Applications」内に50以上の生成AIのユースケースを組み込んでいます。これらのユースケースは、お客様の企業データ、プライバシー、およびセキュリティを保護するように設計されています。「OCI Generative AI Service」では、お客様のデータが大規模言語モデル(LLM)プロバイダーと共有されたり、他のお客様に公開されたりすることはありません。さらに、自社のデータでトレーニングされたカスタム・モデルを使用できるのは、そのお客様のみです。機密情報をさらに保護するために、ロールベースのセキュリティが「Oracle Fusion Applications」ワークフローに直接組み込まれています。このワークフローでは、エンドユーザーが表示できるコンテンツのみが推奨されます。
新たに搭載される生成AI機能の主な特長は次のとおりです。
「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)(https://www.oracle.com/jp/erp/)」:
インサイト・ナラティブ:パターン認識に基づいて、異常、差異、バイアスを特定するのに役立ちます。オラクルの「Intelligent Performance Management(IPM)Insight」は、関連する1つのインサイトまたは複数のインサイトに基づいてAIが生成するナラティブを提供することで、組織はより豊かなコンテキストと実用的な説明を得て、よりスマートな意思決定を行うことができます。
ナラティブ・レポート:財務担当者がビジネスに影響を与える差異や傾向を説明するのに役立ちます。生成AIを活用したナラティブ・レポートを活用し、財務および業務部門がコンテキストを考慮しながら連携することで、生産性を向上させるとともに正確なレポートを効率的に作成できます。
予測の説明:財務担当者が、予測モデルによって生成された予測や、予測につながる主な要因を説明するための、文脈に沿った解説を生成するのに役立ちます。生成AIを活用した説明により、組織は予測モデルの仕組みを理解し、予測結果に対する信頼を構築し、予測モデルの幅広い採用を実現することができます。
プロジェクト・プログラム・ステータス要約の生成:プログラム・マネージャーが、プロジェクトおよびプロジェクトに含まれるプログラムの詳細をまとめた経営陣向けの要約レポートを生成するのに役立ちます。生成AIの活用により、組織は重要なインサイトや外れ値を明らかにし、レポートの準備に費やす時間を短縮することで、プロジェクトの透明性を向上させることができます。
プロジェクト計画および提案の生成:プロジェクト・マネージャーが、商談の詳細、過去の類似プロジェクトおよびベストプラクティスに基づいて、適切なプロジェクト・プランを生成するのに役立ちます。生成AIが、計画や提案に含める重要なポイントや草案を提供することにより、組織は、計画策定に必要な時間を短縮し、業務効率を向上させることができます。
「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)(https://www.oracle.com/jp/scm/)」:
製品説明の生成:製品担当者が、SEOキーワードを強調する、標準化された製品説明を迅速に生成できるようにします。「Oracle Product Lifecycle Management」の生成AIサポートにより、組織は製品説明作成にかかる時間を節約し、エラーを減らし、製品説明の全体的な品質やカスタマー・エンゲージメントを高め、売上の向上をサポートします。
サプライヤーの推奨:調達担当者が、サプライヤーを迅速かつ効率的に追加できるよう支援します。「Oracle Procurement」に組み込まれた生成AIを活用したサプライヤーの推奨により、組織は製品説明や購入カテゴリなどの情報を参照してサプライヤーを特定し、調達効率の向上、コストの削減、サプライヤー・リスクの低減などを実現できます。
ネゴシエーションの要約:調達担当者が特定のネゴシエーション(ソーシング)に特化したカバー・ページ要約を迅速に生成できるようにします。「Oracle Procurement」に組み込まれた生成AIのオーサリング支援により、組織はサプライヤーの成果を最大化しつつ、ネゴシエーションを推進、コスト削減を行いながら、リスクを軽減することができます。
「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)(https://www.oracle.com/jp/human-capital-management/)」:
ジョブ・カテゴリー別のランディング・ページ:キャリア・サイト管理者が、さまざまなジョブ・カテゴリーに対して高品質のランディング・ページを迅速に構築することをサポートします。「Oracle Recruiting」では、生成AIを用いて構築されたより充実したキャリア・サイトにより、求職者に特化したエクスペリエンスを提供し、候補者のエンゲージメントを高めることができます。
職務適合の説明:求職者の経歴やキャリア目標に最適な求人かどうかを判断する時間を短縮するため、求職者に職務がどの程度適合するかについて要約して提示します。「Oracle Recruiting」では、生成AIによって即座にフィードバックが得られるため、求職者は組織内のどの職務が自分に最も適しているかを理解できます。
求職者アシスタント:求職者は、シンプルな会話形式を通して、会社、福利厚生、ジョブ要件などに関するよくある質問に対して回答を得ることができます。「Oracle Recruiting」では、生成AIが、即座に回答を提供するため、組織はキャリア・サイトや求人情報を確認しながら、求職者の関心を維持できます。
マネージャー・アンケートの生成:マネージャーが定義した構造とフォーマットを使用して、チーム用のアンケートを迅速に生成できるようにします。「Oracle Cloud HCM」の「Manager Activity Center」に生成AIを導入することで、組織は従業員からタイムリーなフィードバックを得て、迅速に意思決定し、行動に移すことができます。
「Oracle Fusion Cloud Customer Experience (CX)(https://www.oracle.com/jp/cx/)」:
サービスWebチャット要約:ユーザーとコールセンター担当者のチャットでのコミュニケーションを要約します。要約は応対履歴として保存でき、エージェントの業務負荷軽減に役立ちます。生成AIは、「Oracle Service」内のチャットを高品質な要約にまとめます。これにより、組織は進行中の問題を正確に追跡し、サービス担当者の手作業を減らして、顧客と従業員のエクスペリエンスを向上させることができます。
営業用コンテンツのオーサリング支援:成約に至った商談とアカウントの情報から顧客事例を生成します。生成した事例を類似した顧客に向けたマーケティングや営業コンテンツとして利用することで、営業担当者の生産性を向上させます。生成AIは、「Oracle Sales」の情報からサポート・コンテンツを迅速に生成し、組織は新しい取引を迅速に成立させることができます。
マーケティング販促資料のオーサリング支援と推奨:件名候補やメール、ランディング・ページを生成し、マーケティング担当者の生産性向上を支援します。生成AIは、「Oracle Marketing」を利用するマーケティング担当者のアセット開発をサポートします。これにより、組織はマーケティング・キャンペーンのスピードと適合性を向上させ、パフォーマンスを最適化できます。
「Oracle Guided Journeys」による生成AIの拡張性
「Oracle Guided Journeys」は、「Oracle Cloud HCM」および「Oracle Cloud SCM」のお客様やパートナー様が、既存の「Oracle Fusion Applications」の機能を補完するための独自の生成AI機能を追加できるようにする拡張フレームワークを提供します。これらの追加機能はシームレスに統合可能です。このフレームワークの一環として、組織は独自の業界ニーズや競争優位性をサポートするために、希望のLLMプロバイダーを選択することができます。「Oracle Guided Journeys」の拡張性により、お客様とパートナーは、イノベーションを加速し、変化する市場環境に迅速に対応することができます。
「Oracle Fusion Applications」の生成AIサービスは、事前構築済みモデルとカスタム・モデルの両方をホストするOCIのパワーを活用するものです。ベアメタル・コンピュート・インスタンス、超低遅延RDMAネットワーキング、高性能ストレージを含む「OCI Supercluster」を活用することで、OCIはコストを抑え最高のパフォーマンスを実現し、LLMトレーニングを加速します。これにより、オラクルは業界最速のAIイノベーションを実現し、Cohere(https://www.oracle.com/news/announcement/oracle-to-deliver-powerful-and-secure-generative-ai-service-for-business-2023-06-13/)をはじめとする、エンタープライズに重点を置く最高のイノベーターを引き付け、OCIを基盤にした開発を加速させ、イノベーションのフィードバック・サイクルを短縮することができます。
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、https://www.oracle.com をご覧ください。
商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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