2025年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」を受賞
生産ラインの課題解決、新たな価値創出に寄与するデザインが高く評価

三菱電機株式会社は、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が主催する2025年度グッドデザイン賞において、「搬送システム リニアトラックシステム」と「デザインシステム Serendie Design System(※1)」が「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。また、このほか5件がグッドデザイン賞を受賞し、うち「ホールランタン Projection Lantern」が「私の選んだ一品」に選出されました。今回の受賞製品は、「2025年度 グッドデザイン賞 受賞展 GOOD DESIGN EXHIBITION2025」(11月1日~11月5日、於:東京ミッドタウン)に出展します。
■受賞製品について
1.搬送システム リニアトラックシステム
・工場等で使用される、電磁力を利用した曲線型リニア搬送システム(※2)
・レール上の複数のキャリアを高速で動かすことができ、速度や進行方向等の個別制御も可能
・設置の柔軟性や作業者の使い勝手にも配慮したデザイン
審査員コメント
「技術革新のスピードが高まり、刻一刻と生産ラインの状況が変わる工場では、人材不足解消、柔軟なシステム変更、省スペース、自動化などの課題が山積みだが、それらに全く新しい技術とデザインで向き合った画期的なプロダクトとして驚きを持って、高く評価した。技術的には、電磁力による高速化、ユニット化による生産効率の向上、モジュール化によるさまざまなレイアウトを可能にした点に加え、黒、シルバー、ホワイトの外装で、美しく、「かっこいい」工場の風景を生み出す外装デザインも秀逸である。現場の生産ラインの効率化やメンテ性、静音化、長寿化等もクリアした細やかな設計も評価に値する。工場の新たなソリューションとして、今後の展開に期待したい。」
2.デザインシステム Serendie Design System(Takram Japan株式会社との共同受賞)
・当社DXイノベーションセンターが、当社独自のデジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」を活用した価値共創プログラムの加速に向けて提供するオープンソースのデザインシステム(※3)
・職種や社外も含めた組織の壁、国境を超えてアジャイルに新しい価値を創出することを目的とし、UI(※4)パーツや開発コード、ガイドラインに至るまでを公開
・オープンでコラボラティブな事業展開、組織文化の創出などに貢献
審査員コメント
「部署間の壁や多様な事業領域を抱える大規模組織で、このような包括的なUIシステムを構築したことに驚きを覚えた。デザイントークンによって色彩やタイポグラフィを国際的に共用できる仕組みは、協働の質を高めるだけでなく、非クリエイターにも分かりやすく開かれている。さらにオープンソースや共創空間として社会へ解放する発想が知見の循環やリテラシー向上を促し、デザインの公共性を押し広げる貢献として高く評価したい。」
■2025年度グッドデザイン賞受賞一覧

■グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省(当時)によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承した日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれており、デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、多くの企業やデザイナーが国内外から参加しています。
「グッドデザイン・ベスト100」は、グッドデザイン賞受賞対象の中でも、審査委員会から特に高い評価を得た100件に与えられる賞です。
「私の選んだ一品」は、当該年度の受賞デザインから、全審査委員が選んだお気に入りの「一品」を展示・紹介する企画展です。2025年度は、全96名の審査委員が選んだ「一品」81点を、「ときめき」「おどろき・気づき」「わくわく」の3つの会期に分けて展示します。

■今後の予定
<2025年度 グッドデザイン賞 受賞展 GOOD DESIGN EXHIBITION2025>

会期 |
2025年11月1日~11月5日 |
場所 |
東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1) |
URL |
<私の選んだ一品2025>

会期 |
1期「ときめき」 2025年10月15日~10月27日 2期「おどろき・気づき」2025年10月29日~11月9日 3期「わくわく」 2025年11月11日~11月23日 (「ホールランタンProjection Lantern」は3期に展示します) |
場所 |
GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F) |
URL |
■商標関連

■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie®」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、www.MitsubishiElectric.co.jpをご覧ください。
※1 2024年11月7日広報発表 https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2024/pdf/1107.pdf
※2 永久磁石を内蔵したキャリア(可動子)を移動させ、ワークを搬送する
※3 ウェブサイトやアプリケーションなどのデジタルプロダクトをデザイン・開発する際に必要と
なる再利用可能なコンポーネントと明確なガイドラインをまとめたもの
※4 User Interface
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 統合デザイン研究所
〒247-8501 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_id.html
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