Oracle Alloyが野村総合研究所のデータセンターで稼働開始
データ主権など日本市場におけるクラウド要件に対応しながら、生成AIサービスを含むOracle Cloud Infrastructureの最新クラウド・テクノロジーの提供を可能にし、ソブリンAIを支援
2024年4月16 日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社野村総合研究所(https://www.nri.com/jp)(本社:東京都千代田区、社長:柳澤 花芽、以下 NRI)のデータセンター内に「Oracle Alloy」の導入が完了し、稼働が開始したことを発表します。「Oracle Alloy(https://www.oracle.com/jp/cloud/alloy/)」は、生成AIサービスをはじめとする「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)(https://www.oracle.com/jp/cloud/)」の100以上のサービスの提供を可能にします。NRIによる「Oracle Alloy」の導入は、金融SaaSを提供する基盤としての「OCI Dedicated Region(https://www.oracle.com/jp/cloud/cloud-at-customer/dedicated-region/)」の成功に基づくOCIの専用クラウド・ソリューションの拡張導入です。OCIの専用クラウドにより、金融統制やデータ主権などの日本市場における厳しいクラウド活用要件に対応しながら、パブリック・クラウドの活用に慎重な企業へのクラウド活用の選択肢を拡充します。
NRIは、金融、小売といった業界向けに展開するミッション・クリティカルかつ大規模なビジネス・プラットフォームのクラウド環境として、「OCI Dedicated Region」を東京と大阪の自社データセンターに導入し、自社の統制下での運用を行っています。2021年7月から「BESTWAY」を東京データセンターで、2022年4月から「T-STAR」、そして2023年4月から「THE STAR」といった金融ソリューション・サービスの基盤がOCI上に移行、最新化され、稼働しています。「OCI Dedicated Region」での金融SaaSを最新化した成功により、金融機関を中心としたNRIの顧客企業において、金融統制に準拠しデータ主権が確保されている同社統制下のクラウドを利用する需要が高まっています。特に、金融SaaSと連係するシステムをクラウド上で最新化、統合したいという要望に対応していく必要がありました。「Oracle Alloy」は、NRIがこれらの顧客ニーズに対応し、OCI提供の選択肢に柔軟性をもたせ、既存のSaaS顧客企業だけでなく、幅広い業界への提供を可能にしています。
「Oracle Alloy」は、オラクルの顧客企業やパートナー企業が、新規サービスを迅速に構築し、クラウド・プロバイダーとして特定の市場や規制要件に対応するという選択肢を提供します。また、ワークロードの設置場所、クラウドの運用方法、ブランディング、顧客ライフサイクル管理、ハードウェアなど、より柔軟にクラウド・サービスをカスタマイズすることができます。NRIは「OCI Dedicated Region」と同様の高可用構成を実現するため、自社の東京、大阪データセンターの2拠点に「Oracle Alloy」を導入し、サービス基盤を構築しています。「Oracle Alloy」の導入により、自社でカスタマイズした独自サービスとともに、最新の生成AIサービスやクラウドネイティブ開発ツールを含む100以上のOCIサービス提供が可能になりました。ネットワークやサイバー・セキュリティなど、オンプレミスを含めたシステム環境をトータルで運営・監視するNRIのマネージドサービス「atlax」を組み合わせた利用が可能なため、顧客企業はシステム全体で最適な運用のもと、OCIのサービスを利用することができます。
株式会社野村総合研究所 常務執行役員 IT基盤サービス担当 大元 成和 氏は、次のように述べています。「NRIは、『OCI Dedicated Region』を全世界で最初に採用しました。オラクルが提供する高性能かつ安全で拡張性の高いクラウド・プラットフォームをベースとし、厳格なセキュリティ、データ主権、金融統制要件を満たす高度な金融SaaSの運用をNRIの統制下で実現しています。金融業界をはじめとした多くのお客様から、同様の統制下でAIなどの最新技術を安心に活用したいとのご要望を受け、『Oracle Alloy』もいち早く採用し、国内で最初に稼働を開始しました。GPUも導入しており、ソブリンAIの実現に向けて生成AIを含むAI開発やサービス提供も強化していく方針です。『OCI Dedicated Region』と『Oracle Alloy』の活用により、当社のお客様のさらなるビジネス価値向上に貢献できるものと期待しています。」
日本オラクル株式会社 取締役 執行役 社長 三澤 智光は、次のように述べています。「日本オラクルは、今年度の重点施策として『日本のためのクラウド』、『お客様のためのAI』を掲げています。その中核を担う戦略的なソリューションである『Oracle Alloy』は、データ主権などのパブリッククラウドでは実現ができない日本のお客様の厳格な要件に対応しながら、AIやクラウドネイティブ・ツールなどの最新テクノロジーを提供可能にするOCIの専用クラウドであり、ソブリンAIを支援します。NRIの『OCI Dedicated Region』と『Oracle Alloy』を活用したサービス提供は、グローバルのベストプラクティスと日本の知見を組み合わせた先駆的な取り組みです。日本オラクルは、NRIとのパートナーシップをさらに強化し、共に日本のお客様のITモダナイゼーション、安全性を損なわないAIの活用、さらには日本の競争力強化に貢献していきます。」
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL https://www.oracle.com/jp
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、https://www.oracle.com をご覧ください。
商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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