民藝の系譜展
■会期:2019年5月8日(水)~14日(火) ■会場:西武池袋本店 6階 西武アート・フォーラム ※最終日は、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
草創期の民藝運動を支えた作家たちに、彼らと親交の深かった朋友、バーナード・リーチを加えて、昭和の時代に一世を風靡した名工たちの作品をご紹介いたします。
民藝運動は、普段使いの日用雑器の中にすこやかな美を見出そうという運動で、大正末期に思想家で宗教哲学者の柳宗悦と陶芸家の河井寛次郎、濱田庄司、富本憲吉たちによって興されました。やがて方向性の違いから富本憲吉は民藝運動から離れていきますが、この運動からは後に人間国宝となる芹沢銈介(型絵染)や黒田辰秋(木工芸)などの人気工芸作家が生まれました。
●出品作家(順不問・敬称略)河井 寛次郎、濱田 庄司、富本 憲吉、芹沢 銈介、黒田 辰秋、バーナード・リーチ ほか
【出品作品例】
河井 寛次郎 「呉須丸紋花絵大鉢」
1935(昭和10)年~1940(昭和15)年に制作された作品です。柳宗悦や濱田庄司らと立ち上げた民藝運道に最も積極的に参加していた時期にあたり、鑑賞陶器ではなく、食器や花器など生活の中で使うことを重視していたころの作品です。このような大型の鉢は最近では珍しくなくなりましたが、蝋抜きした円の中に青い呉須と赤い辰砂で幾何学文や草花文を描いています。
[河井 寛次郎(1890~1966) profile]
1890年 島根県に生まれる
1910年 松江中学校卒業後、東京高等工業学校に入学
1914年 京都陶磁器試験場に入所
1937年 パリ万国博覧会でグランプリ受賞
1955年 文化勲章を辞退する
1957年 ミラノ・トリエンナーレ展でグランプリ受賞
1966年 京都で11月18日に永眠
濱田 庄司 「琉球窯赤絵水滴」
1959(昭和34)年より再び本土から沖縄に渡航できるようになり、濱田の沖縄での作陶が再開した60歳代後半の作品と思われます。沖縄の素材を用いることで、作風が明るくのびやかになり、作品に華を添えています。中央に描かれている横向きの植物はサトウキビの文様で、濱田庄司は好んでよく描きました。掲載の作品のような多角形の水滴は、作例として非常に珍しいものです。
1894年 神奈川県に生まれる
1916年 東京高等工業学校卒業後、京都市陶磁器試験場に入所
1920年 バーナード・リーチの誘いで渡英、セント・アイヴス村に築窯
1924年 関東大震災を機に帰国、栃木県益子に入る
1955年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1968年 文化勲章受章
1978年 益子で1月5日に永眠
バーナード・リーチ 「黒釉紋押花瓶」
画家として22歳の時に来日したリーチは、日本の陶芸に興味を持ち、25歳から本格的に陶芸を始めました。以来、日本と英国を往復しながら、東西の文化を融合させた特徴ある作風を生み出しました。掲載の作品は、1960年代後半から70年にかけて制作されたと思われます。円筒形の中央部に縦に長いS字型の連続模様を型押しすることで、作品全体にエッジの効いた緊張感を与えています。
[バーナード・リーチ(1887~1979) profile]
1887年 香港に生まれ、京都の祖父のもとで育つ
1897年 帰国、ロンドンのスレート美術学校で学ぶ
1909年 再来日
1920年 濱田庄司を伴い帰国、セント・アイヴス村に築窯
1979年 イングランド南西部の漁村セント・アイヴスで5月6日永眠
西武池袋本店
住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
電話番号:03-3981-0111(大代表)
営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
ホームぺージ:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/
●出品作家(順不問・敬称略)河井 寛次郎、濱田 庄司、富本 憲吉、芹沢 銈介、黒田 辰秋、バーナード・リーチ ほか
【出品作品例】
河井 寛次郎 「呉須丸紋花絵大鉢」
1935(昭和10)年~1940(昭和15)年に制作された作品です。柳宗悦や濱田庄司らと立ち上げた民藝運道に最も積極的に参加していた時期にあたり、鑑賞陶器ではなく、食器や花器など生活の中で使うことを重視していたころの作品です。このような大型の鉢は最近では珍しくなくなりましたが、蝋抜きした円の中に青い呉須と赤い辰砂で幾何学文や草花文を描いています。
[河井 寛次郎(1890~1966) profile]
1890年 島根県に生まれる
1910年 松江中学校卒業後、東京高等工業学校に入学
1914年 京都陶磁器試験場に入所
1937年 パリ万国博覧会でグランプリ受賞
1955年 文化勲章を辞退する
1957年 ミラノ・トリエンナーレ展でグランプリ受賞
1966年 京都で11月18日に永眠
濱田 庄司 「琉球窯赤絵水滴」
1959(昭和34)年より再び本土から沖縄に渡航できるようになり、濱田の沖縄での作陶が再開した60歳代後半の作品と思われます。沖縄の素材を用いることで、作風が明るくのびやかになり、作品に華を添えています。中央に描かれている横向きの植物はサトウキビの文様で、濱田庄司は好んでよく描きました。掲載の作品のような多角形の水滴は、作例として非常に珍しいものです。
[濱田庄司(1894~1978) profile]
1894年 神奈川県に生まれる
1916年 東京高等工業学校卒業後、京都市陶磁器試験場に入所
1920年 バーナード・リーチの誘いで渡英、セント・アイヴス村に築窯
1924年 関東大震災を機に帰国、栃木県益子に入る
1955年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1968年 文化勲章受章
1978年 益子で1月5日に永眠
バーナード・リーチ 「黒釉紋押花瓶」
画家として22歳の時に来日したリーチは、日本の陶芸に興味を持ち、25歳から本格的に陶芸を始めました。以来、日本と英国を往復しながら、東西の文化を融合させた特徴ある作風を生み出しました。掲載の作品は、1960年代後半から70年にかけて制作されたと思われます。円筒形の中央部に縦に長いS字型の連続模様を型押しすることで、作品全体にエッジの効いた緊張感を与えています。
[バーナード・リーチ(1887~1979) profile]
1887年 香港に生まれ、京都の祖父のもとで育つ
1897年 帰国、ロンドンのスレート美術学校で学ぶ
1909年 再来日
1920年 濱田庄司を伴い帰国、セント・アイヴス村に築窯
1979年 イングランド南西部の漁村セント・アイヴスで5月6日永眠
西武池袋本店
住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
電話番号:03-3981-0111(大代表)
営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
ホームぺージ:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/
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