7月1日より新たなACジャパン支援キャンペーンがスタートナレーションに江口洋介氏―東南アジアでの活動と日本の医療の「つながり」を描く―
ACジャパンは、「広告活動を通じて国民の公共意識の高揚を図り、もって社会の進歩と公共の福祉に寄与すること(※1)」を目的とし、様々な団体・テーマの広告キャンペーンを展開しています。
ジャパンハートは、その活動の公共性や社会的意義が認められ、2019年から2021年までの3期にわたりACジャパン支援キャンペーンを通して広告を展開。そして2024年7月1日より、メッセージを一新した新たな支援キャンペーンが開始する運びとなりました。
「あの国で命を救うことは この国で命を救うことにも つながっている。」というキャッチコピーには、日本発祥の医療支援団体として、「子どもはいるが専門家が少ない東南アジア」と「子どもは少ないが専門家が多い日本」をつなぐことで、日本と海外でより多くの命が将来にわたり救えるような社会を目指す、という強い思いが込められています。
ジャパンハートが活動する国々には多くの医療従事者がボランティアとして訪れ、医療が届きにくい国での医療活動においては、日本国内ではなかなか出会うことのないほど病状が悪化しているケースや、そもそも少子化で症例が少ない日本に対し様々な症例を扱うことになります。これらのような医療事情の大きく異なる環境から得た学びや成長は、ボランティアひとり一人が日本に持ち帰り、この国での医療活動につながっていきます。
今回の新たなACジャパン支援キャンペーンによって、日本発祥NGOならではのジャパンハートの活動を知ってもらい、共感し、身近に感じるきっかけとなることを期待します。
なお、今回のテレビCM及びラジオのナレーションには、ジャパンハートの活動に賛同した俳優の江口洋介氏が起用されました。
本人コメント
今回ナレーションを務めさせていただいた、江口洋介です。ジャパンハートが海外で行う医療活動は、実は日本の未来の医療にもつながっている。そんなことを知り、「一人でも多くの命を救いたい」と思う医師や看護師、ボランティアの人たちの熱い想いに触れた気がしました。私の声で、ジャパンハートの活動や想いが一人でも多くの人に届けられたら幸いです。
■ジャパンハートの活動のあゆみ
ジャパンハートは、創設者であり小児外科医の𠮷岡秀人が、1995年に単身ミャンマーに渡って医療活動を始めたことからスタートしました。𠮷岡の活動は徐々に賛同者を増やし、2004年には「国際医療ボランティア団体ジャパンハート」を設立。ミャンマー、カンボジア、ラオスにて、子どもから成人まで幅広い患者に対する医療活動を行うほか、18歳以下の子どもたちには無償で診察・手術を行っています。日本では、小児がんの子どもとご家族の旅行や外出をサポートするスマイルスマイルプロジェクト、離島へき地に医療者を派遣するRIKAjob(リカジョブ)などを行うほか、日本およびASEAN圏内での災害発生時に医療チームを派遣する国際緊急救援(iER)事業など、多岐にわたる活動を行っています。年間の治療件数は約3万4千件にのぼり、団体設立以降の総治療件数は31万件以上となります(2023年3月現在)。
■ジャパンハートが目指す未来
高所得国では助かるはずの命が、低所得国では助からない現状を変えたいと考えています。生まれ育った国や環境にかかわらず、すべての子どもが平等に医療を受けられるように、昨年の1月、私たちは新たな高度医療拠点「ジャパンハートアジア小児医療センター」の開設を決意しました。日本発祥のNGOがカンボジアに新病院を開設し、子どもたちに医療を届けることは、アジアの貧困層の子どもたちの未来をつくるだけでなく、日本の子どもたちの未来を守ることにもつながると考えています。深刻な少子化に喘ぐ日本では、小児科医1人あたりの子どもの数(0-14歳人口)は、2000年から2020年までの20年間で、約65%まで減少(※2)。子どもの数が減少していることにより、専門職である医師の治療経験機会も減少しているという現状があります。
今回の新病院は、アジアの貧困国全土から患者を受け入れ、また日本の医療者を積極的に受け入れることで人材育成に貢献し、そこで磨かれた技術が医療者の帰国後に日本の医療の発展に還元されることを目指しています。「医療の届きにくい東南アジアと日本の子どもたちが、安心して医療を受けられる未来をつくりたい。」これが日本発祥の国際医療NGOであるジャパンハートの決意です。
※1 ACジャパンホームページより抜粋
※2 厚生労働省年次統計小児科医師数に、小児科医1人あたりの0-14歳人口を追加
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