【長岡高専】「第5回日本オープンイノベーション大賞」で、村上祐貴教授が内閣総理大臣賞を受賞!

高専生の技術とアイデアでアフリカの社会課題解決を目指す「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ」

独立行政法人国立高等専門学校機構 長岡工業高等専門学校(新潟県長岡市 校長:小林幸夫 以下「長岡高専」という。)と国際協力機構(JICA)が実施する「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ」が、内閣府ほか複数の省庁等が主催する「第5回日本オープンイノベーション大賞」で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞し、本校環境都市工学科 村上祐貴教授が令和5年2月15日(水)に表彰されました。
 

2月15日表彰式の様子:中央で賞状を持つのは 長岡高専環境都市工学科の村上教授2月15日表彰式の様子:中央で賞状を持つのは 長岡高専環境都市工学科の村上教授


  • 日本オープンイノベーション大賞について
 イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、研究開発等の成果を迅速に社会実装し、社会的ニーズの解決や新たな価値の創造につなげることが大きな課題となっています。そのための方法として、組織の壁を越えて知識や技術、経営資源を組み合わせ、新しい取組を推進するオープンイノベーションが注目されています。
 こうした状況を踏まえ、日本のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を称えるために、内閣府ほか複数の省庁が主催して「日本オープンイノベーション大賞」が平成30年度から開催されています。

日本オープンイノベーション大賞について(内閣府Webサイト)
⇒[ https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/index.html ]
 
  • 受賞までの経緯
 独立行政法人国際協力機構(JICA)では、全国の高専生の発想と技術力をアフリカの課題解決につなげるプログラム「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ」が2019年に開始されました。長岡高専ではそのプログラムへの参加をきっかけに、ケニアの企業向けに家畜飼料の分別装置の開発に着手し、現地での実証実験で高い評価を得ました。その後、JICAでは国際協力の現場を日本の若者の教育の場としても活用するため、「JICA-高専イノベーションプラットフォーム」を設置し、長岡高専が同プラットフォームへの参加校第1号となりました。さらに2020年7月に、JICA、長岡高専が「長岡モノづくりエコシステムとアフリカを繋ぐリバースイノベーションによるアフリカと地方の課題解決」事業の実施に関する覚書を締結しました。この協定の締結が、今回の受賞の大きな契機となりました。
 2020年度以降、「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ」の運営は長岡高専が中心となり、全国の高専生チームから課題解決案を募り、ピッチコンテストで各々からのプレゼンテーションを経て選抜されたチームが長岡産業活性化協会NAZE、長岡技術科学大学、有限責任監査法人トーマツのサポートのもと、試作品製作と現地実証実験を行いました。2023年1月には、宇部高専のチームがルワンダで、長岡高専のチームがマダガスカルで、現地での実証実験を行ってきたばかりです


【JICA 参考Webサイト】 (記事件名の後ろの日付は記事掲載日/以下同じ)
・「JICA-高専イノベーションプラットフォーム」の設置 —長岡高専及びNAZEと連携して、新たな発想により途上国の発展を加速化—(2019年10月7日)
⇒[ https://www.jica.go.jp/press/2019/20191007_41.html ]

・長岡高専と覚書を締結 -長岡発!モノづくりの力で日本とアフリカを変える共創社会の実現に向けて-(2020年7月16日)
⇒[ https://www.jica.go.jp/aboutoda/sdgs/news/20200716.html ]

・高専生のモノづくり力を途上国の課題解決と日本の地方創生に活用(2020年10月19日)
⇒[ https://www.jica.go.jp/topics/2020/20201019_01.html ]


【長岡高専 参考Webサイト】
・JICA×長岡高専×NAZE×長岡技科大-新事業開始に伴う連携協定締結(2020年7月21日)
⇒[ https://www.nagaoka-ct.ac.jp/51977/ ]
 

2019年 ケニア現地で実証実験2019年 ケニア現地で実証実験

2019年 ケニアでの実証実験の合間に2019年 ケニアでの実証実験の合間に

2020年 覚書締結時の記念撮影2020年 覚書締結時の記念撮影


  
  • 受賞の理由、評価の対象
 第5回日本オープンイノベーション大賞では、「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ」が日本のイノベーションの創出を加速させる上でロールモデルとなる先導的・独創的な取り組みであり、グローバルに活躍できるエンジニアの育成効果に加え、日本国内の地元企業・大学との連携を通じた地方創生への貢献も期待されることが高く評価されました。
 また、審査講評では東京大学の各務教授から、「社会課題の解決、とりわけアフリカの具体的な課題に対し、日本の高専生がグローバルな視点で実際の問題解決に貢献している」、「活動を通して培ったものが地方創生にフィードバックされた大変素晴らしいプロジェクト」、「長岡高専に限らず、日本全国の高専を巻き込む形で進行している点がまさに最前線を行くオープンイノベーションであり、これまでのオープンイノベーション大賞には無かったような新しい切り口として極めて成果を上げている取り組みである」とのコメントをいただきました。

 
  • 今後の展望
 事業代表者の長岡高専の村上祐貴教授は、「高専生がグローバルな社会課題解決にチャレンジし、そこで得られた知見や経験を地域の企業や自治体と連携して応用し、地域から世界を変えるイノベーションを発信していく取り組みを続けていきたい」と表彰式で今後の展望について語りました。

 

2023年1月 マダガスカル現地で実証実験2023年1月 マダガスカル現地で実証実験

2023年2月 マダガスカルの課題解決に挑戦した学生たちが報告2023年2月 マダガスカルの課題解決に挑戦した学生たちが報告


【長岡高専 参考Webサイト】
・「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ2022」でマダガスカルの課題解決に挑戦した学生たちが報告会を行いました。(2023年2月12日)
⇒[ https://www.nagaoka-ct.ac.jp/72889/ ]

 
  • 長岡高専について

長岡高専校舎正面入口長岡高専校舎正面入口

 本校は、国立長岡工業短期大学(1961年4月1日創立)を前身とし、高等専門学校制度が発足した1962年(昭和37年)4月1日に国立高等専門学校第1期校12校のひとつとして設置されました。学科には、機械工学科、電気電子システム工学科、電子制御工学科、物質工学科、環境都市工学科、の5学科があり、専攻科には、電子機械システム工学専攻、物質工学専攻、環境都市工学専攻の3つの専攻があります。教育理念には、「人類の未来をきりひらく、感性ゆたかで実践力のある創造的技術者の育成」を掲げています。

 

校舎からグラウンド、長岡市街、越後平野を望む校舎からグラウンド、長岡市街、越後平野を望む

 ◆学校概要

 

学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長岡工業高等専門学校
所在地:新潟県長岡市西片貝町888番地
代表者:小林 幸夫
設 立:1962年(昭和37年)
U R L :https://www.nagaoka-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関 
 

◆本リリースに関するお問い合わせ先
長岡工業高等専門学校
総務課専門職員(広報企画担当)
E-Mail: koho@nagaoka-ct.ac.jp
TEL:   0258-34-9317

~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/

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会社概要

URL
https://www.kosen-k.go.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
-
代表者名
谷口 功
上場
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資本金
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設立
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