ディリーバが取り組むNEDOプロジェクトの成果が「CEATEC AWARD 2026」でイノベーション賞を受賞しました

手術の文脈を理解する、次世代のSurgical AIを開発

NEDO

NEDOと経済産業省が実施する生成AI開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」において、「外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデルの開発」の研究開発に取り組むDireava株式会社(以下、ディリーバ)は、その成果である外科特化型生成AI(Surgical VLM)で「CEATEC AWARD 2026」のイノベーション賞を受賞しました。

 今回受賞した外科特化型生成AI(Surgical VLM)は、内視鏡手術映像を解析し、術野に存在する対象、行われている操作、その背景となる外科的知識などを統合して言語化する、国内初の外科特化型生成AI基盤モデルです。従来のAIが臓器や血管・神経などを認識する“目”の機能を中心としてきたのに対し、本技術では認識した構造から状況を理解し、手術状況を多面的に解釈し、関連情報を言語化する“頭脳”の役割を担うことも可能とする点に革新性を持つ基盤モデルです。

ディリーバは本成果の実証と高度化を並行して推進し、医療分野の課題である外科医不足、外科医の負担増の解消と、ひいては医療AIの進化に貢献することを目指します。

なお、本成果は2026年10月13日から10月16日まで、幕張メッセで開催される「CEATEC 2026」のNEDOブースで展示を実施します。

                                               図 開発した外科特化型生成AIを活用した手術の様子

1.概要

「CEATEC AWARD 2026」は、Society 5.0の総合展「CEATEC 2026」に展示される技術・製品・サービスの中から、出展者が事前に応募した出展品・案件について同AWARDの審査委員会が審査・選考し、特にイノベーション性が高く、優れていると評価された出展製品・技術・サービスに授与されます。

今回、イノベーション賞を受賞した外科特化型生成AI(Surgical VLM)は、GENIACにおいて2025年8月から研究開発を実施した「外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデルの開発※1」の成果として、実際の手術環境での実証運用も進められている基盤モデルです。外科医が組み込んだ専門知を共有可能な形へ変える新しい基盤として、外科医不足や教育機会の地域・経験差の解消が期待される研究開発成果である点が評価されました。

今回の研究開発では、視覚・言語統合モデル(VLM)を用いて、Object(対象)/Action(動作)/Reason(根拠)/Plan(次工程)の4カテゴリで構造化した外科専門VQAデータを外科医自らが作成し、フルパラメータ・ファインチューニングにより大規模な日本語外科特化マルチモーダル基盤モデルを構築しました。また評価指標が存在しない領域のため、独自ベンチマーク「Surgical-VLM Bench」も策定し、外科専門医が5段階で評価する枠組みを整備し、研究開発の一環で実施した大学病院の手術室におけるリアルタイム実証では、外科専門医による独自ベンチマーク評価で、解剖学的正確性84.7%、臨床的有用性82.9%を達成し、両項目で80%を超える評価を得ました。

従来のAIが臓器や血管・神経などを認識する“目”の機能を中心としてきたのに対し、本技術では認識した構造から状況を理解し、手術状況を多面的に解釈し、関連情報を言語化する“頭脳”の役割を担うことも可能とする点に革新性を持つ国内初※2の基盤モデルです。

消化器外科医は今後20年で約半減、2040年にはがん手術を担う医師が約5000人不足すると予測され、術者の経験差が合併症率に直結する構造的課題が顕在化しています。ディリーバは、まず「手術教育」を入り口とし、若手外科医・医学生・地方中核病院を対象にサービス提供を開始し、将来的には、必要な薬事手続きを経た上で、術中の情報提示・確認支援への展開を検討するとともに、さらには部分自動化の基盤へと段階展開する事で、外科医不足時代における医療提供体制の維持・強化に貢献することを目指しています。

なお、ディリーバは、2026年6月にNEDOが採択を発表した「競争力ある生成AI基盤モデルの開発(GENIAC)」において「手術安全性向上のための『外科手術未来予測モデル』の開発と実証」をテーマとし、さらなる研究開発を推進中です。

<受賞概要>

【イノベーション賞】

受賞者:Direava株式会社

受賞案件:外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデル〜手術の文脈を理解する、次世代Surgical AI〜

代表取締役:竹内優志氏のコメント

「『CEATEC AWARD 2026』イノベーション賞という大変名誉ある賞をいただき、心より光栄に存じます。日頃より多大なご協力をいただいております医療機関の皆様、ならびにNEDO関係者の皆様のご支援に心より感謝申し上げます。 

我々が開発した『Surgical VLM』は、内視鏡手術映像から手術を理解し対話する、国内初の外科特化型生成AI基盤モデルです。将来的な外科医不足や地域間の医療格差に対し、テクノロジーの力で現場の医師を支え、質の高い医療を国内のみならずグローバルへ届ける大きな一歩になると確信しております。今回の受賞を糧に、皆様とともにさらなる技術革新へと邁進してまいります。」

2.CEATEC 2026の概要

日時:2026年10月13日(火)~16日(金)

場所:幕張メッセ

主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)

なお、「CEATEC 2026」開催期間中、NEDOブースで本成果を紹介します。また、NEDOブースの出展内容の詳細は、以下のNEDOイベントページで紹介しています。

「CEATEC 2026」への出展 https://www.nedo.go.jp/events/IT_100120.html

【注釈】

※1 本事業

事業名:ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発/外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデルの開発

事業期間:2025年度

事業概要:ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100172.html

※2 国内初

2026年3月現在、ディリーバ調べ(日本国内における、手術状況をリアルタイムに理解・対話する外科特化型生成AIの開発および臨床実証として)。

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会社概要

URL
https://www.nedo.go.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー
電話番号
044-520-5207
代表者名
斎藤 保
上場
未上場
資本金
-
設立
2003年10月