北海道北広島市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始
〜リユース促進による廃棄物削減へ〜
■背景・経緯
北広島市では、2014年度から2023年度にかけて、粗大ごみとして排出された家具や自転車などから再利用できるものを選別し、修繕などを行なった後に販売を行なうリユース事業を実施しておりました。更なるリユース促進のため、市ではこれまで新たな施策導入の可能性を模索しておりました。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してまいりました。そうした中で、北広島市がマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取組が実現いたしました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ120万人(2024年1月末日)の方にご利用いただいております。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
■北広島市の課題と「おいくら」による解決策
北広島市では、粗大ごみの戸別収集を行なっておりますが、大型品や重量のあるものでも、原則、市民が自宅の外へ運び出す必要があります。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになります。加えて、市では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取が可能で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もありません。
■今後について
8月16日(金)11時(公開時間が前後する可能性があります)に北広島市ホームページ内(https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00000115.html)へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。北広島市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながります。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
■北海道北広島市
北広島市は、札幌市と新千歳空港の間に広がるなだらかな丘陵地帯にあり、豊かに息づく緑の環境、ゆとりの土地空間、整備された交通網など自然と都市機能が調和した街です。1884年に広島県人25戸103人が集団移住し、開拓の鍬がおろされてからおよそ140年。道央圏のなかで宅地開発や工業団地の造成、都市施設の整備が着実に進められ、1996年9月に市制を施行しました。クラーク博士が『ボーイズ・ビー・アンビシャス』の名言を残したゆかりの地として、そのフロンティア精神を受け継ぐ人々が住むこのまちは、美しい生活文化都市の創造のため、歩み続けています。2023年3月には、新球場「エスコンフィールド北海道」が開業し、全国から多くの野球ファンが訪れています。また、北広島市では地球温暖化の原因とされている二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指し、「北広島市ゼロカーボンシティ」宣言を表明するなど、環境政策に重点的に取組んでいます。
人口:56,758人(男27,126人、女29,632人)(2024年3月31日)
世帯数:28,367世帯(2024年3月31日)
面積:119.05平方キロメートル
ウェブサイト:https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ720万人を達成しました。北広島市の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で157にのぼります。
「おいくら」自治体向け ウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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