中古マンション価格動向 2025年7~9月東京23区の築浅マンション平均価格が2億円超え
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で不動産マーケットの動向を発信しております。今回は2025年第3四半期(7月~9月)の主要エリアの中古マンション価格動向をまとめました。
■全体概要

前期(2025年4~6月)比で価格はマイナス6.7%~プラス8.1%、新築分譲時からの平均価格騰落率はマイナス0.1~プラス4.1ポイントでした。全6エリア中4エリアで価格が上昇しました。平均騰落率が高いのは東京23区と大阪市で、新築分譲時価格からの平均騰落率が東京23区でプラス114.7%、大阪市でプラス79.6%となりました。前年同期(2024年7~9月)比で平均価格と平均騰落率が最も上昇したのは東京23区でした。築年数別で最も価格が高かったのは東京23区の築5年以内で平均価格が2億4万円でした。平均騰落率が高かったのは東京23区の築11~15年で平均騰落率プラス155.9%、(新築時価格の約2.6倍)次いで東京23区の築16~20年でプラス146.8%となり、東京23区では築5年以内を除く3つ築年数帯で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。その他では大阪市でも、築6~10年、築11~15年でプラス100%を上回っています。全体傾向としては、上昇率は若干鈍化したものの価格は着実に上昇している傾向が見られます。
東京23区の平均価格は1億6,074万円で前期(2025年4~6月)比プラス8.1%(プラス1,198万円)、前年同期(2024年7~9月)比はプラス45.1%(プラス4,997万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス114.7%で前期比プラス3.2ポイント、前年同期比プラス32.7ポイントとなりました。
横浜市の平均価格は7,133万円で前期(2025年4~6月)比マイナス0.4%(マイナス26万円)、前年同期(2024年7~9月)比はプラス12.4%(プラス788万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス50.0%で前期比マイナス0.1ポイント、前年同期比プラス10ポイントとなりました。
川崎市の平均価格は7,235万円で前期(2025年4~6月)比プラス0.4%(プラス29万円)、前年同期(2024年7~9月)比はプラス16.9%(プラス1,047万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス53.8%で前期比プラス3.2ポイント、前年同期比プラス17.4ポイントとなりました。
大阪市の平均価格は8,712万円で前期(2025年4~6月)比プラス0.9%(プラス76万円)、前年同期(2024年7~9月)比はプラス20.2%(プラス1,461万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス79.6%で前期比プラス4.1ポイント、前年同期比プラス22.5ポイントとなりました。
京都市の平均価格は7,047万円で前期(2025年4~6月)比プラス3.6%(プラス246万円)、前年同期(2024年7~9月)比はプラス20.2%(プラス1,183万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス38.1%で前期比プラス0.5ポイント、前年同期比マイナス0.5ポイントとなりました。
名古屋市の平均価格は4,667万円で前期(2025年4~6月)比マイナス6.7%(マイナス333万円)、前年同期(2024年7~9月)比はマイナス0.7%(マイナス32万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス7.7%で前期比マイナス0.1ポイント、前年同期比プラス0.2ポイントとなりました。
■地域別動向
東京23区

東京23区では、全23区の半数を超える千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区の13区で平均価格が1億円を超え、港区と千代田区では3億円、渋谷区では2億円を超えました。特に港区や千代田区では、築浅の高額物件が数多く流通したことが平均価格を押し上げる一因になっています。平均騰落率が最も高かった港区では新築分譲時プラス157.1%(新築時価格の約2.6倍)、2番目に高かった千代田区でも平均騰落率がプラス150.8%(新築時価格の約2.5倍)となり、上位は120~160%(新築時価格の2.2~2.6倍)の平均騰落率となりました。築年数別で特に騰落率が高いのは千代田区の築11~15年、中央区の築16~20年、港区の築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス200%(新築時価格の3倍)を上回りました。
横浜市

横浜市では、西区と中区の平均価格が1億円を上回り、神奈川区が9,000万円を上回りました。平均騰落率は西区が最も高く新築分譲時プラス99.7%(新築時価格の約2倍)、次いで中区がプラス79.0%、神奈川区がプラス74.8%でした。築年数別では神奈川区の築16~20年、西区の築6~10年、築16~20年、中区の築5年以内で平均価格が1億円を上回りました。築年数別の平均騰落率では西区の築16~20年のプラス175.0%(新築時価格の約2.8倍)が最も高く、その他神奈川区の築16~20年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を超えました。横浜駅周辺やみなとみらい地区のタワーマンションが相場をけん引しています。
川崎市

川崎市では、中原区が平均価格1億165万円で最も高く、市内で唯一平均価格が1億円を超えました。平均騰落率も中原区が最も高く新築分譲時プラス79.3%でした。築年数別の平均騰落率では幸区の築11~15年が平均騰落率プラス95.5%、築16~20年がプラス92.7%、中原区の築16~20年がプラス102.0%(新築時価格の約2倍)で突出しています。武蔵小杉駅周辺のタワーマンションや川崎駅周辺の大規模マンションが相場をけん引しています。
大阪市

大阪市で平均価格が最も高かったのは北区の1億2,106万円、次いで中央区の1億508万円で、この2区の平均価格が
1億円を上回りました。平均騰落率も北区が新築分譲時プラス123.7%で最も高く、次いで浪速区が113.8%となり、この2区の平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を超えました。築年別の平均騰落率では、福島区の築11~15年、築16~20年、西区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、浪速区の築6~10年、築16~20年、北区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、中央区の築6~10年、築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回り、前期(2025年4~6月)と比べて、平均騰落率が100%を上回るエリアが大きく増加しました。中古価格の全体的な上昇によるもので、何れのエリアもタワーマンションが価格や騰落率を押し上げています。
京都市

京都市で平均価格が最も高かったのは東山区の1億3,454万円、次いで上京区の1億1,068万円となり、2区の平均価格が1億円を上回りました。平均騰落率が最も高かったのは東山区の新築分譲時プラス119.5%で、市内で唯一平均騰落率100%(新築時価格の2倍)を上回りました。築年数別では東山区の築16~20年が190.9%(新築時価格の2.9倍)で唯一平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。祇園エリアのマンションの相場が大きく上昇していることが要因です。
名古屋市

名古屋市では、平均価格が最も高かった中村区の平均価格が5,827万円で、前期(2025年4~6月)に見られた平均価格が6,000万円台を上回る区はゼロ、平均価格5,000万円台が5区ありました。平均騰落率が最も高かったのは中区で新築分譲時プラス13.0%となりました。名古屋市では、平均騰落率がプラス10%を超えたのは千種区、東区、北区、中区の4区、その他は7区がプラス1ケタ台、5区がマイナスとなるなど、前期よりも価格は下落傾向にあります。築年数別で最も平均騰落率が高かったのは、西区の築6~10年でプラス41.2%でした。
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータと中古流通マンションデータを基に騰落率を算出
・対象エリアにおいて2024年7月から2025年9月末に流通した流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象
・投資用物件は除く
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■Realnetニュース
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