トイレで「悩んでいること」に関する調査
トイレで強くなる日常の悩みとは?トイレでは「腸の不調」「生理痛・生理周期」「自分の体型」「髪・髪型」など、多様な悩みと向き合う人が多数。
◼️サマリ
調査の結果、トイレは単に排泄のための場所としてだけでなく、日常生活における様々な思考や悩みに向き合う場として重要な役割を果たしていることが分かりました。オフィスビルでは、トイレを利用する人々の31.6%がトイレの中でも「仕事」に関することを考えており、中でも公務員は仕事について考える割合が全体の平均よりも高く42.5%にのぼります。一方で、商業施設や公共施設を利用する人々の多くは、トイレで「日常生活の予定・計画」を立てていることが明らかになりました。
トイレで考えられやすい悩みとして、「ストレスやプレッシャー(26.8%)」、「職場の人間関係(21.5%)」、「肩こりや首の痛み(17.6%)」、「睡眠不足や疲れ(16.5%)」、「腸の不調(15.8%)」が挙げられています。これらの結果は、仕事に関するテーマが多くの人々に共通する悩みであることを示しています。トイレで特に強くなる悩みは、「不妊治療」や「痔」、「LGBTQ」や「腸の不調」など、多岐にわたることが明らかになりました。
性別によってもトイレで考える悩みの内容に違いがあり、男性は「仕事のストレス」や「職場の人間関係」を、女性は「健康」や「身体」に関連する悩みをより深く考える傾向があります。さらに、利用者の80%以上がトイレを排泄以外にも、「手洗い」や「歯磨き」、「身だしなみを整える」などの目的で広く利用しており、特にオフィスでは歯磨きや身だしなみを整える目的での利用が多く、女性は特に「化粧直し」や「生理用品の交換」で利用することが多いことが明らかになりました。
本調査の主な結果は以下の通りです。
◼️調査概要
・調査タイトル:トイレ利用者意識調査
・調査期間:2023年9月22日(金)~2023年9月26日(火)
・調査対象者:東京都、神奈川県在住の男女 20~69歳
・調査方法:インターネット調査
・スクリーニング調査数:n=9,891
・本調査数:n=1,030
・調査機関:マクロミル
◼️1:オフィスでは、利用者の約30%以上がトイレの中でも仕事関連について考えている。
調査対象者全員に、トイレの個室内で考えていることについて聴取を行った結果、オフィスビルと商業施設・公共施設では、考えている内容がそれぞれ異なることが明らかになりました。
<オフィスビルでは、多くの人がトイレでも仕事について考えている>
全体でみると「仕事」についてが、2位の約2倍となる31.9%となっており、トップになりました。2番目以降には、「人間関係(仕事関連) (16.3%)」「平日の予定・計画(15.6%)」「休日の予定・計画(14.2%)」が15%前後で続いています。人間関係の悩みも含め、オフィスにおけるトイレ利用者の多くが、トイレ利用中も仕事関連の悩みを考えていることが明らかになりました。
また職業別でみると、公務員は仕事について考えている人が42.5%となり、全体平均より10%以上スコアが高くなっています。
<商業施設・公共施設のトイレは、平日・休日の予定を立てるのに絶好の場所!?>
オフィスと異なり、「移動時間(17.5%)」や「休日の予定(17.2%)」について考えている人が上位を占めています。それに続き、考えることとして「日常の買い物(スーパーでの買い出しなど)(14.4%)」「食事(ランチやディナーなど)(13.1%)」「平日の予定(11.5%)」が1割台で上位に挙がっています。
◼️2:トイレでは仕事関連のストレスに関連して、様々な体調の不良が現れている
トイレで悩んでいることのランキングは、下記の結果となりました。
「1位:ストレス・プレッシャー(26.8%)」、「2位:職場の人間関係(21.5%)」、「3位:肩こり・首こり(17.6%)」、「4位:睡眠(寝不足、疲れが取れないなど)(16.5%)」、「5位:腸の不調(便秘、下痢、過敏性腸症候群など)(15.8%)」が上位5つにランクインしました。トップ10までを見ると、仕事関連のストレスが5個と過半数となっており、仕事関連の悩みをトイレ内で悩んでいることがわかりました。
また仕事以外では、「自分の体型」や「髪・髪型」などの外見に関する悩みや、「肩こり・首こり」や「睡眠」、「腸の不調」などの健康の悩みといった、自己管理に関する悩みが含まれていました。
この結果から、人々がトイレという静かに自分に向き合える場所で、普段は見過ごしがちな日々のストレスや職場の悩み、自己管理の問題について深く考える傾向があると考えられます。
◼️3:日常的ではなくトイレ利用中にだけ顕在化する悩みも存在
「日常的には悩んでいないが、トイレでだけ悩んでいること」を聴取したところ、「不妊治療(42.3%)」がもっとも高く、「洗濯(41.9%)」、「痔(39.4%)」と続く結果となりました。不妊治療や痔のような「人に相談しにくい悩み」は、トイレというプライベート空間だからこそ、特に浮かびやすくなる可能性があります。
また、日常における予定や計画を考える場であることから、洗濯や水回りの掃除といった家事の悩みも顕在化する傾向もあるようです。
※1 カッコ()内の%はトイレでだけ悩む人の割合
◼️4:日常的な悩みがトイレで強くなる場合も多い
「日常的に感じている悩みのうち、トイレで強くなること」を聴取したところ、「不妊治療(93.3%)」がもっとも高い数値となりました。続いて「LGBTQ(89.5%)」、「腸の不調(80.8%)」と続いています。センシティブなテーマであっても、トイレのようなプライベートな空間では、向き合いやすくなることが考えられます。
また他にも「尿もれ(78.7%)」、「デリケートゾーンのかゆみ(66.7%)」、「生理痛/生理周期(58.1%)」、「水回りの掃除(56.3%」)、「花粉症(51.6%)」、「体毛の濃さ(51.5%)」、「間接・足腰の痛み(49.3%)」などもトイレで強くなる悩みとして挙げられています。
センシティブなテーマだけでなく、「生活習慣・家庭環境」「仕事・キャリア」「お金の管理」「人間関係・社会問題」など、多種多様な悩みがトイレで強くなることがわかりました。
※2 カッコ()内の%は、利用者のうち「日常的に感じている悩みのうち、トイレで強くなる人」の割合
また男女でも、悩みの種類は異なることがわかりました。
<トイレで男性は「仕事」、女性は「健康や身体」の悩みを考えやすい>
男性のトイレ利用者は、女性に比べて仕事関連の悩みをトイレで強く意識する傾向が明らかになりました。1位「仕事のストレス・プレッシャー」、3位「職場の人間関係」、4位「商談・仕事の提案」と、TOP5のうち3つが仕事関係の内容となっていました。
女性は仕事関連の悩みも含まれていましたが、「腸の不調(便秘、下痢、過敏性腸症候群)」や「生理痛・生理周期」、「自分の体型(体重管理、足の長さなど)」といった、身体に関わる悩みが男性に比べ多く含まれており、健康や身体的悩みについて考えやすいことが分かりました。
<特に男女差が大きかった悩みは、「お金の管理」と「ボディケア」>
男性では「商談・仕事の提案(女性は0回答)」、「資産運用(7倍)」、「家計管理(7倍)」において、女性に比べて回答数が多く、大きな差が生まれていました。
一方で女性は、「自分の体型(体重管理、足の長さなど)(1.9倍)」、「肌(にきびやシミ、シワなど)(2.2倍)」、「デリケートゾーンのかゆみ(2.5倍)」、「歯(虫歯、ホワイトニング、歯並びなど)(4.6倍)」において男性に比べて回答数が多く、大きな差が生まれていました。このことから、男性よりもボディケアに関して悩んでいることが明らかとなりました。
これらの結果から、トイレという場所がトイレで強くなる悩みについて、男性と女性の心理に異なる影響を与えていると考えられます。
※3 カッコ()内は男性/女性のポイントに対する差分
◼️5:80%以上が排泄以外の目的でも利用。パーソナルケア目的での利用が多数
本調査の結果から、トイレはただ排泄する場所としてだけでなく、「手洗い」や「歯磨き」、「身だしなみ・服装の乱れを整える」など様々な目的で、利用されていることが明らかとなりました。80%以上の利用者が、排泄以外の目的で利用することがあると回答しています。またオフィスの利用者は、商業施設・公共施設の利用者に比べて、多種多様な用途で利用していることがわかりました。
<オフィスビルでは身だしなみを整えるよりも、歯磨きをする人が多い>
トイレ利用目的を全体でみると、「手洗い」が60%弱とトップ。続いて「歯磨き」「身だしなみ・服装の乱れを整える」「髪型を整える」が約30%〜40%弱で続きます。性年代別でみると、男性は「顔を洗う」が全体より5%以上、女性は「歯磨き」「身だしなみ・服装の乱れを整える」「髪型を整える」「化粧・化粧直し」「生理用品の交換」が10%以上全体よりスコアが高くなっています。
<オフィスと違い、商業施設・公共施設では歯磨きをする人が少数>
トイレ利用目的を全体でみると、オフィスと同様に「手洗い」が50%強とトップとなっています。続いて「身だしなみ・服装の乱れを整える」「髪型を整える」が約30%〜35%で続きます。一方で、歯磨きはオフィスに比べて大きく少ないという結果でした。性年代別でみると、男性30代は「携帯電話・スマートフォン・タブレットなどの操作」が全体より10%以上高く、トイレ内でスマホを全世代の中でもっとも使っていることが明らかになりました。
◾️参考:トイレ広告メディア「アンベール」
2020年末から本格展開を開始し、トイレ広告市場においては現在設置台数No.1※4となっております。都心部を中心としたオフィスや商業施設など約10,500箇所で展開する、トイレ個室内での認知獲得を行うことができる新たなデジタルサイネージメディアです。トイレ空間は、情報量が少ない1on1のプライベート空間であるため、利用者に対して明確に届けたいメッセージを伝えることが可能です。動画コンテンツはトイレ利用時のみサイネージ上で再生され、再生回数や配信結果を数値化できます。
また滞在時間に応じて画面の表示を滞在抑制につながる表示に変更をしたり、混雑具合に応じて広告の長さを自動で調整するといった特許技術(出願中含む)を用いることで、トイレの混雑抑制も同時に実現します。
サービス詳細はこちら:https://corp.vacan.com/unveil
※4 株式会社バカン調べ(2023年11月時点)
(メディアの特徴)
・情報量の少ないプライベート空間、だから届く
お手洗いは視覚的な集中を妨げるノイズが少なく、利用者が集中してコンテンツを見やすいといった特徴があります。実証実験では、広告の認知度約95%、配信したコンテンツの理解度約70%、認知リフト率および理解リフト率がそれぞれ613%向上、560%向上といった効果が確認されています。
・性別配信が可能
トイレの特性を活かすことで、男性トイレ・女性トイレ、それぞれへの配信の出し分けが可能となっています。
・購買力のあるビジネスパーソンにリーチ
都内を中心としたオフィスビルに勤務する、平均年収700万円以上の男女※5へコンテンツを届けることができます。
※5 弊社サイネージ導入施設の入居企業の内、年収公開している企業データより(2022年5月時点)
上記の調査以外にも利用者のニーズや、トイレ広告に関する調査をおこなっています。調査データの詳細に関しては、ぜひ下記のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://corp.vacan.com/unveil#anchor--contact
※お問い合わせの際に、調査データについての問い合わせである旨を内容欄にご記載ください。
■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都千代田区麹町2-5-1 WeWork 半蔵門 PREX South
設立:2016年6月
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理なども行っており、空き/混雑情報を起点としたムダな「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。
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