マシュマロ構想の推進に向けた体制を発足
〜よりよい店舗体験・お客さま理解を深めるためのプラットフォームを構築します〜
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:吉田直樹、以下「PPIH」)は、小売業の新たな時代への対応、よりよい店舗体験、お客様理解を深めるためのイニシアチブを、「マシュマロ構想」と名付け、マシュマロ構想の推進のための子会社を設立しましたのでお知らせします。
「マシュマロ構想」ロゴ
1.背景及び目的
小売業界においては、お客さまが過去とは比較にならない多くの手段によって情報を入手し、従来とは異なるシェアリング、サブスクリプション、コンシューマー向けマーケットプレイスなど、新たな消費スタイルを次々に経験・享受し、その結果、消費者側でなく生産者側に情報の優位性があるという従来の意味とは真逆の「情報の非対称性」が現実のものになりつつあります。こうしたお客さまの商品情報の取得方法、取得量や価値観の多様化により、従来からのマーケティング手法に留まらない革新的な取り組みが不可欠となっています。たくさんのお客さまが、オンラインとオフラインの垣根を意識せずに消費行動をしているというこの大きな変化に対して、PPIHグループとしても、より積極的に対応しうる体制を発足しました。
PPIHグループの企業原理である「顧客最優先主義」を、市場の急激な変化の中にあっても実現し、さらに進化させていくために、PPIHグループの強みであるエンターテイメント性あふれる店舗運営や商品施策に加え、特にテクノロジーにおいて、様々な経験や知見をお持ちになっている沢山の外部の方々と共同で行う、これまでとは異なる手法での取り組みを、「マシュマロ構想」と名付けました。マシュマロという命名に深い意味はありません。白くて柔らかいマシュマロのイメージは、柔らかい頭をもって、PPIHグループのみの特定のカラーに染まっていない新しい価値観を受けいれ、そして何よりもそのことにより消費者に喜んでもらえるPPIHグループの新しい取り組みにしたいというこの構想を、マシュマロのイメージに託したということです。命名の経緯はこのように柔らかいですが、マシュマロ構想の一つひとつは、高い志にあふれたプロジェクトであり、他社との協業により、PPIHグループおける今後の重要な成長ドライバーにしたい、という決意はとても固いものです。
こうした背景から設立されたPPIH完全子会社の株式会社マシュマロは、PPIHグループと最新テクノロジーとの融合の橋渡し役となり、オープンイノベーションを推進することで、外部のあらゆるリソースを活用し、「プライシングの最適化」・「消費者ニーズ分析」・「新たな金融サービス」などによる、ドン・キホーテ、ユニー、長崎屋、クレジットカード会社のUCSなどのPPIHグループの強みを最大限に活かした、時代への変化対応体制を作り上げます。
2. マシュマロ構想のプロジェクト
各プロジェクトにはプロジェクトカラーを配していきます。PPIHグループは、従来、「ドン・キホーテ」という業態を中心に独自に成長を遂げてきましたが、今後は社内外問わず様々な価値観や考えを持ち合わせた方々との協業が必至であるという考えから、新たな「色」を入れることで多様性の尊重を表現し、各プロジェクトにその想いを込めていきます。
〈グリーン・マシュマロ〉
グリーン・マシュマロは、本日発表したFISM株式会社との資本・業務提携により、インフルエンサーマーケティングに強みを持つFISMとの間で、SNS上の嗜好性と購買行動を解析し、PPIHグループのお客さまと店舗の結びつきをより深く、よりクリエイティブに進化させていくプロジェクトです。
グリーンの持つ自然のイメージから連想される「共感」をテーマに、お客さまとメーカーさまがSNSを通じて繋がる新しいマーケティングソリューションを創出することを目指します。
本プロジェクトは、2019年11月からの始動を予定しています。
〈ブルー・マシュマロ〉
ブルー・マシュマロは、よりお客さまに楽しんでお買い物をしていただけるようなマーチャンダイズを推進するために、プライシングの最適化、回転率の効率化を図ることにより、新たな商品展開を作り上げるプロジェクトです。PPIHグループとしては、初めてAIの技術を導入し、PPIHグループの商品施策を「勘と経験と度胸」×「データで科学する」体制にすることを目的としています。PPIHグループが得意とするお客さま視点の自由な発想の商品施策を科学し、他社には真似できない「ブルー」オーシャンを作り上げることを目指します。本プロジェクトは、この分野で大きな実績を持つ世界的な企業との協業が決定しています。
本プロジェクトは、2019年10月からの始動を予定しています。
〈イエロー・マシュマロ〉
イエロー・マシュマロは、10代限定のPPIHグループに対する諮問委員会です。今年の夏に10代のインターンを受け入れ、このインターンシップの期間中に10代ならではの視点で店舗や商品に関する多くの提案をもらいました。PPIHグループが重要な顧客セグメントとしている若年層のお客さまであると同時に、これからの日本を支えていく10代のメンバーによりPPIHグループの更なる発展に向けて、未来志向に次世代の小売業を考えていくプロジェクトです。
10代の若者たちのまっすぐな思いと未来への希望をイメージしたイエローを配しました。
本プロジェクトは、2020年1月からの始動を予定しています。
〈パープル・マシュマロ〉
パープル・マシュマロは、本日発表したPlug and Play Japan株式会社との業務提携により、「アクセラレータープログラム」を推進し、リテール分野、金融分野におけるスタートアップとのコラボレーションによりイノベーションを創出するプロジェクトです。このプロジェクトではスタートアップへの投資も検討していく予定です。
Plug and Play Japan株式会社ではリテール分野がレッド・金融分野がブルーと定義しており、本プロジェクトでは、これらが融合したパープルを配し、多様な技術やノウハウを有する様々なスタートアップの皆さまとの協業を目指してまいります。
本プロジェクトは、2019年10月からの始動を予定しています。
3.アドバイザリーボードの設立
様々な知見を持つテクノロジー企業、マーケティングを得意とするメーカー等々、業種に問わず様々な専門家の皆さまからご支援をいただくべく、「マシュマロアドバイザリーボード」と命名し、各業界からプロフェッショナルを招聘し、定期的にPPIHグループ及びリテール企業の未来志向のテクノロジー活用についての意見交換会を実施する予定です。
アドバイザリーボードには、上記に記載の業務提携をするFISM株式会社社長の銭本紀洋氏、Plug and Play Japan株式会社COOの内木遼氏、他数名の方にご支援をいただく予定です。
4.CEO候補他幹部の募集
株式会社マシュマロは、当初、PPIH代表取締役の吉田直樹が代表を務めますが、PPIHグループ全体のマシュマロ構想を構築・推進するためのリーダーシップを求めています。リテール業界の内外で顧客を第一に考え、様々な技術を活用して顧客価値を創り出していく事に情熱・知見・経験を持つ方をマシュマロのCEO候補として募集するとともに、リテールテックの領域における知見をPPIHグループで発揮頂ける幹部候補数名を募集します。お問い合わせは、マシュマロ事務局(marshmallow@ppi-hd.co.jp)までご連絡ください。
5.子会社の概要
商 号 :株式会社マシュマロ
所在地 :東京都目黒区青葉台2丁目19番10号
代表者 :代表取締役 吉田直樹
資本金 :4億5千万円
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