季節を問わず年中日焼け止めを使用している派、4割超
「日焼け止めはスキンケアの一環である」2割超。日焼け止め、若年層の方が前向きで高齢層の方が不満が多い。
【調査トピックス】
➀季節を問わずに顔に日焼け止めを使用しているのは4割超。
使用している部位は、「顔」・「腕」・「手の甲」の順で多い。「髪」に日焼け止めを使用しているのは3割超。20代では約4割。
「部位によって日焼け止めを使い分けているのは4割超。20代では約5割。
➁日焼け止めの塗り直し、季節を問わず「いつも塗りなおしている」のは２割超。
部位により、塗り直しの意識は様々。日焼け止めを使用しているものの、塗り直しをしないのは約1割。
40歳～44歳では1/4が塗りなおしをしない。
③ 日焼け止めを使用していたのに日焼けしてしまったのは9割超。何度も日焼けしてしまったのは5割超。
「日焼け止めを使用して日焼けした経験はない」は4.5％のみ。年齢による差はない。
④ 使用している日焼け止めへの不満、「塗り直しづらさ」が1位。
塗り直し易さ「満足していない」は約3割。「塗った際の心地よさ」は約2割が不満。
⑤ 日焼け止めは「スキンケア」。20歳～24歳では3割が前向きに使用。
【調査結果】
➀季節を問わずに顔に日焼け止めを使用しているのは4割超。
15歳から44歳の2,200名の女性に、日焼け止めの使用状況について部位別に聞きました。最も多く使用している部位は「顔」で83.2％。（「季節を問わず、年中使用している」・「日差しの強い季節やレジャーなど日差しの強い時に使用している」・「気が付いた時に使用している」の合計）。「顔」に続いて「腕」が75.7％で2位。3位は「手の甲」で69.6％でした。顔に日焼け止めを使用していると答えた人のうち半数を超える42.5％が、「季節を問わず、年中使用している」と答えています。
使用部位として最も多い「顔」について年齢別に見てみると、「季節を問わず、年中使用している」のが最も多いのは35歳～39歳で47.5％。40歳～44歳でも46.5％と半数に迫ることがわかりました。「顔」に続いて次に多かった「腕」について見てみると、「季節を問わず、年中使用している」のが多いのは20代で、20歳～24歳で13.3％、25歳～29歳で14.9％でした。「日差しの強い季節やレジャーなど日差しの強い時に使用している」のは、15歳～19歳が最も多く61.3％と6割を超えました。3位の「手の甲」については、「季節を問わず、年中使用している」のは、25歳～29歳が多く、「日差しの強い時に使用している」のは15歳～19歳が多いですが、「年中使用している」と「日差しが強い時に使用している」「気が付いた時に使用している」を合わせると69.6％と約7割に上り、手の日焼け対策も一般化していると考えられます。「髪」への使用は全体では32％で、年齢別に見て多いのは20代。20歳～24歳で40.8％、25歳～29歳で41.8％と4割以上に上ります。
また、日焼け止めを使用していると答えた1,680名を対象に、部位によって日焼け止めを使い分けてしているか否か聞きました。全体では42.5％と4割を超える人が使い分けていると答えました。全体見ると「使い分けている」42.5％に対して、「使い分けていない」54.1％の方が多いですが、年齢別に見ていると20歳～29歳の世代では、「使い分けている」人の方が「使い分けていない」人の方が多いことがわかりました。
➁日焼け止めの塗り直し、一定の定着。季節を問わず「いつも塗りなおしている」のは、２割超。
日焼け止めを使用している女性375名に、日焼け止めの塗り直しについて聞きました。「日焼け止めを塗った部位はいつも塗りなおしをしている」23.7％、「顔だけ塗りなおしている」19.2％、「身体だけ塗りなおしている」11.7％、「日差しの強い季節や場所では塗り直しをしている」23.7％で、「塗り直しはしていない」が9.6％のみであることから、日焼け止めの塗り直しの習慣は一般的に広がってきているようです。
年齢別に見てみると15歳～29歳までの若年層の方が「いつもすべて塗りなおしている」と答えている割合が高く3割近くに上ります。日焼け止めの塗りなおしをしていないのは35歳～39歳で12.7％と1割を超え、40歳～44歳で23.3％と2割を超えていることからも、日焼け止めは塗りなおさなければならないものであるという情報は若年層への方が届いているのかもしれません。
③日焼け止めを使用していたのに日焼けしてしまったのは9割超。何度も日焼けしてしまったのは5割超。
日焼け止めを使用していて塗りなおしをしていると答えた375名に、日焼けの経験について聞きました。日焼け止めを塗りなおしていたのに、日焼けをしてしまった経験が何度もあると答えたのは50.9％で半数を超えています。「日焼けした経験が少しある」と答えた41.9％と合わせると92.8％にも上り、ほとんどの方が日焼け止めで失敗してしまった経験があるようです。これを年齢別で見てみると、「部位によって日焼け止めを使い分けている」、また「日焼け止めを塗りなおしている」割合の高い20歳～29歳の世代で「何度も日焼けした経験がある」割合が少し低いものの、すべての世代で「日焼けした経験が何度もある」と「日焼けした経験が少しある」を合わせると約9割に上ります。
④使用している日焼け止めへの不満、「塗り直しづらさ」が1位。
日焼け止めを使用している1,680名の女性に、現在使用している日焼け止めへの不満について聞きました。最も不満と答えた割合が多いのは「塗り直しのしやすさ」で、「あまり満足してない」23.7％と「全く満足していない」6.4％を合わせて30.1％と3割を超える人が不満と答えました。「塗った際の心地よさ」では24.3％が不満だと答えています。これを年齢別に見てみると、いずれも若年層の方が使用している日焼け止めへの満足度が高く、高齢層の方が満足度が低いことがわかりました。
⑤日焼け止めは「スキンケア」。20歳～24歳では3割超が前向きに使用。
日焼け止めを使用している375名の女性に、日焼け止めを使用する時の気分について聞きました。全体では、「焼けたくないので仕方なく塗っている」のが、33.1％で1位ですが、2位には「スキンケアの一環だと思って前向きに使用している」24.5％、「塗った方が肌がきれいに見える」11.7％と、使用に前向きな気分も見受けられます。
年齢別で見てみると、15歳～19歳の若年層では「焼けたくないので仕方なく塗っている」が41.2％とすべての世代で最も多い割合ですが、20歳～24歳では「スキンケアの一環だと思って前向きに使用している」が、32.1％で「焼けたくないので仕方なく塗っている」の28.2％よりも多い結果となりました。「スキンケアの一環だ」と答えているのは、20歳～24歳が最も高い割合で25歳～29歳になると減りますが、それ以降は歳を重ねるにつれ徐々に増えていく傾向が見られました。
【全体を通した考察】
今回の調査では、日焼け止めが季節を問わず使用されつつある実態がわかりました。また、使用感や塗り直しについては、若年層の満足度が高く高齢層の満足度が低いことがわかりました。日焼け止めは、化粧品の中でも比較的近年その技術の進化が目覚ましい分野であると考えます。以前に日焼け止めでよく言われた「べたつき感」や「白浮き」も今では大きく改善されつつあり、各企業のさまざまなテクスチャーの研究も進んでおり、ユーザーにとっての選択肢が増えつつあります。部位により適した日焼け止めが異なるため、部位による使い分けや適切な量を塗布すること、塗り直しの重要性についても比較的若年層には浸透しつつあるように感じます。今後もより心地よく前向きに日焼け止めを使用できるよう情報発信と製品の提供を行います。
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発売日：2024年2月9日
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医薬部外品 ※1 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐこと。
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