NVIDIA、滋賀大学との連携により「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版の無償提供を開始
1,000ページにのぼる講義用スライドを中心とし、基礎から応用までを網羅した包括的な教材により国内のデータサイエンス教育を支援
NVIDIAは本日、NVIDIAが提供するデジタルスキル育成プログラムであるDeep Learning Institute(DLI)( https://www.nvidia.com/ja-jp/training/ )より、「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版の提供を開始したことを発表しました。本教育キットは日本のデータサイエンス教育の普及を目的に、滋賀大学とのコラボレーションによって翻訳された教育用教材です。教育機関に所属する教員は無償でダウンロードし、データサイエンスの教育に活用することができます。
多様な学習ニーズに合わせたリソースを提供するDLI
NVIDIAは、ディープラーニング、データサイエンス、ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) などさまざまな分野に向けて、高度な演算能力を持つ GPU と開発プラットフォームを提供しており、これらを活用できる人材の育成にも注力しています。DLIでは、教育者むけプログラムの「DLI 教育キット」のほか、上記の分野におけるスキルや知識習得を目的とした「オンライントレーニング」や「講師によるワークショップ」など、多様な学習ニーズに合わせたリソースを提供しています。
米コロンビア大学、英オックスフォード大学、シンガポール国立大学、香港科技大学など世界中の主要な高等教育機関がDLIをカリキュラムで活用しており、学生は最先端のテクノロジ トレンドを実践的に理解し、デジタルスキルを習得しています。
基礎から応用までカバーする「DLI データサイエンス教育キット」
「DLI データサイエンス教育キット」の英語版は、ジョージア工科大学およびプレイリー ビュー A&M 大学の研究チームがNVIDIAと共同開発した教材です。ダウンロード可能な講義用スライドや演習課題、DLI オンライン トレーニングへのアクセス権、クラウドの GPU インスタンスのクレジット等が含まれます。教員が最新技術を自ら学んだうえで、教材や演習、そして学生の理解度を評価するためのテストやクイズ等をゼロから作成するのは非常に大変ですが、NVIDIAはこれらをパッケージにして提供することで教員の負担を軽減し、効率的に充実したカリキュラムを策定するのを支援しています。
本キットを通じてデータサイエンスの様々な領域の基礎と応用の学習が可能であり、データ収集、前処理、NVIDIA RAPIDS( https://www.nvidia.com/ja-jp/deep-learning-ai/software/rapids/ )によるアクセラレーテッド データサイエンス、スケーラブルで分散されたコンピューティング、GPUで加速された機械学習やデータ ビジュアライゼーションとグラフ解析の分野をカバーしています。また、コンテンツには公平性やデータバイアス、マイノリティなど、文化的な責任に関するトピックも含まれており、講義用スライドは計1,000ページ以上にのぼります。以下はキットでカバーしている主要なトピックです:
• データサイエンスと RAPIDS の入門
• データ収集と前処理(ETL)
• データセットにおけるデータ倫理とバイアス
• データ統合と分析
• データビジュアライゼーション
• Hadoop、Hive、Spark と HBase によるスケールと分散コンピューティング
• 機械学習(分類)
• 機械学習(クラスタリング、次元削減)
• ニューラルネットワーク
滋賀大学との連携により、国内のデータサイエンス教育の普及を支援
滋賀大学は2017年に日本初のデータサイエンス学部を設置しており、全国でいちはやくAIを含むデータサイエンス教育に取り組んできました。滋賀大学はこれまでも教材の開発に注力してきましたが、NVIDIAの「DLI データサイエンス教育キット」はその豊富な内容から、日本のデータサイエンス教育に極めて有用なものであると考えたため、データサイエンス学部の教員と学生がNVIDIAとともに昨年より日本語化に取り組んできました。データサイエンス研究科の授業ですでに本教材が活用されています。
この取り組みをきっかけに、NVIDIAは滋賀大学との連携をさらに深めるため、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター( https://dsai-shiga-u.studio.site/ )と5月に協定を締結( https://www.ds.shiga-u.ac.jp/dscenter_info/p7282/ )しました。NVIDIA の持つ先端技術やビジネスの知見と、滋賀大学の教育の知見を組み合わせることでさらなる教材を作成し、ジュニア向けから一般社会人向けまでを対象とした AI、データサイエンス教育を広く普及して行くことを構想しています。さらに、膨大な各種データを活用した社会課題解決のための共同研究や人材育成なども視野に入れ、産学連携事業を推進します。
今すぐご登録してダウンロード
「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版は、教育機関の教員であれば、だれでも無償でご利用いただけます。登録ページ( https://developer.nvidia.com/ja-jp/teaching-kits )にアクセスし、「いますぐ登録」からお申し込みください。NVIDIA の承認後、「DLI データサイエンス教育キット」だけでなく、すでに提供中の「ディープラーニング教育キット」の日本語版を含め、4種の教育キットがすべてダウンロード可能になります。なお、お申し込みには無料の NVIDIA 開発者アカウントの作成が必要です。
NVIDIA GTCでデータ サイエンスの基礎を学ぶ
9月19日から22日までオンラインで開催されるAIカンファレンス、NVIDIA GTC( https://www.nvidia.com/ja-jp/gtc/ )では、DLIのさまざまなワークショップを用意しています。GTCの参加登録者は2 時間のトレーニング ラボ(無料)に参加できるほか、149 ドルの割引価格で終日開催のワークショップにも参加できます。「アクセラレーテッド データ サイエンスの基礎( https://www.nvidia.com/ja-jp/gtc/training/ )」と題した初心者向けの日本語のワークショップが9 月 22 日 (木) 9:00 - 17:00 (日本時間) に開催されます。ぜひこちらからご登録( https://register.nvidia.com/flow/nvidia/gtcfall2022/attendeeportal/page/sessioncatalog )ください。
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