~アデランス産学連携~ 第26回日本乳癌学会学術総会においてアデランスが2年連続でランチョンセミナーを共催
毛髪・美容・健康のウェルネス産業の株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2018年5月16日(水)~18日(金)、国立京都国際会館(京都市左京区)において開催された第26回日本乳癌学会学術総会で、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを共催しました。
会期中の17日(木)、アデランス共催のセミナーが実施され、大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が講演し、筑波大学医学医療系 乳腺甲状腺内分泌外科 准教授の坂東 裕子先生が座長を務めました。
一方、企業展示では、医療用ウィッグをはじめとした当社商品にも、多くの医療関係者の注目が集まりました。
第26回を迎える今回の学術総会は、「Creative Japan 新たな時代」をテーマに京都市左京区で開催され、アデランスが本学会にセミナーで共催するのは昨年に続き2回目となります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表していただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
座長
筑波大学 医学医療系 乳腺甲状腺内分泌外科 准教授
坂東 裕子 先生
演者
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史 先生
演題
抗癌剤脱毛を予防する!
― BenchからHomeへ ―
講演内容
猪股雅史1) 、佐川倫子1) 、平塚孝宏1)、河野洋平1) 、後藤瑞生2)、
波多野豊2) 、濱中良志3)、北野正剛4)
1) 大分大学 医学部 消化器・小児外科学講座
2)大分大学 医学部 皮膚科学講座 3) 大分県立看護科学大学
4) 大分大学
【はじめに】
がん患者の増加に伴い抗癌剤治療を受ける患者が増えている。脱毛は心的ダメージの大きな副作用があるにもかかわらず、その有効な治療法は未だ存在しない。今回、この臨床の問題点に対して、基礎研究(Bench)⇒臨床研究(Clinic)⇒産学連携研究(Home)によって、抗癌剤治療後の脱毛に対する予防剤の開発が実現した。
【Bench; 脱毛予防剤の基礎研究】
ラット抗癌剤誘発脱毛モデルを用い、ラットの背部皮膚にαリポ酸誘導体含有軟膏を塗布し、脱毛の程度、皮膚組織の病理解析を行った。1%塗布群で、著明な脱毛抑制効果を認め、病理組織像にて毛根・毛幹の破壊の軽減、炎症細胞浸潤所見の減少を認めた。アポトーシスの指標であるカスパーゼ活性は、対照群と比べ低値であった。
【Clinic: 乳癌患者を対象とした臨床研究】
乳癌患者を対象として、術後抗癌剤投与期間中にαリポ酸誘導体1%含有ローションの塗布を行った。その結果、脱毛随伴症状(痛み、掻痒)の発生頻度が減少し、脱毛が著明に抑制された症例も認めた。また3-4回/日塗布群は1回/日塗布群と比較しその効果が高かった。2014年より乳癌患者の術後補助化学療法による脱毛への効果を評価する目的で、多施設共同臨床試験(αCIA trial)を行った。2015年5月に100例の目標登録数に到達した。化学療法終了後1年の追跡期間後に最終解析を行ない、化学療法終了後3か月目の時点で、80%以上の患者において毛髪回復を認めた。
【Home: 産学連携による製剤開発】
臨床研究の結果を基に、毛髪のリーディングカンパニーとの産学連携共同研究を経て、有効性の向上、副作用の軽減、製剤の使用感、価格を含めたコンプライアンスなどの課題が解決されてきた。日常臨床で利用できる抗癌剤脱毛の予防剤の製品化によって、医療福祉への貢献が期待される。
学会概要
学会名称 :第26回日本乳癌学会学術総会
会 期 :2018年5月16日(水)~5月18日(金)
会 場 :国立京都国際会館(京都市左京区)
会 長 :京都大学大学院医学研究科 外科学講座 乳腺外科学 教授
戸井 雅和先生
共 催 :第26回日本乳癌学会学術総会/株式会社アデランス
※アデランス共催のランチョンセミナーは、5月17日(木)に開催しました。
一方、企業展示では、医療用ウィッグをはじめとした当社商品にも、多くの医療関係者の注目が集まりました。
日本乳癌学会は「乳がんに関する基礎的ならびに臨床的研究を推進し、社会に貢献するとともに、社員及び会員である医師等の乳癌の研究、教育及び診療の向上を図ること」を目的に、10,000人にも及ぶ会員数を擁する一般社団法人で、学術総会への来場者数は5,000人を超えるものとなっています。
第26回を迎える今回の学術総会は、「Creative Japan 新たな時代」をテーマに京都市左京区で開催され、アデランスが本学会にセミナーで共催するのは昨年に続き2回目となります。
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携をもって毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表していただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
■アデランスランチョンセミナー 講演概要
座長
筑波大学 医学医療系 乳腺甲状腺内分泌外科 准教授
坂東 裕子 先生
演者
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史 先生
演題
抗癌剤脱毛を予防する!
― BenchからHomeへ ―
講演内容
猪股雅史1) 、佐川倫子1) 、平塚孝宏1)、河野洋平1) 、後藤瑞生2)、
波多野豊2) 、濱中良志3)、北野正剛4)
1) 大分大学 医学部 消化器・小児外科学講座
2)大分大学 医学部 皮膚科学講座 3) 大分県立看護科学大学
4) 大分大学
【はじめに】
がん患者の増加に伴い抗癌剤治療を受ける患者が増えている。脱毛は心的ダメージの大きな副作用があるにもかかわらず、その有効な治療法は未だ存在しない。今回、この臨床の問題点に対して、基礎研究(Bench)⇒臨床研究(Clinic)⇒産学連携研究(Home)によって、抗癌剤治療後の脱毛に対する予防剤の開発が実現した。
【Bench; 脱毛予防剤の基礎研究】
ラット抗癌剤誘発脱毛モデルを用い、ラットの背部皮膚にαリポ酸誘導体含有軟膏を塗布し、脱毛の程度、皮膚組織の病理解析を行った。1%塗布群で、著明な脱毛抑制効果を認め、病理組織像にて毛根・毛幹の破壊の軽減、炎症細胞浸潤所見の減少を認めた。アポトーシスの指標であるカスパーゼ活性は、対照群と比べ低値であった。
【Clinic: 乳癌患者を対象とした臨床研究】
乳癌患者を対象として、術後抗癌剤投与期間中にαリポ酸誘導体1%含有ローションの塗布を行った。その結果、脱毛随伴症状(痛み、掻痒)の発生頻度が減少し、脱毛が著明に抑制された症例も認めた。また3-4回/日塗布群は1回/日塗布群と比較しその効果が高かった。2014年より乳癌患者の術後補助化学療法による脱毛への効果を評価する目的で、多施設共同臨床試験(αCIA trial)を行った。2015年5月に100例の目標登録数に到達した。化学療法終了後1年の追跡期間後に最終解析を行ない、化学療法終了後3か月目の時点で、80%以上の患者において毛髪回復を認めた。
【Home: 産学連携による製剤開発】
臨床研究の結果を基に、毛髪のリーディングカンパニーとの産学連携共同研究を経て、有効性の向上、副作用の軽減、製剤の使用感、価格を含めたコンプライアンスなどの課題が解決されてきた。日常臨床で利用できる抗癌剤脱毛の予防剤の製品化によって、医療福祉への貢献が期待される。
学会概要
学会名称 :第26回日本乳癌学会学術総会
会 期 :2018年5月16日(水)~5月18日(金)
会 場 :国立京都国際会館(京都市左京区)
会 長 :京都大学大学院医学研究科 外科学講座 乳腺外科学 教授
戸井 雅和先生
共 催 :第26回日本乳癌学会学術総会/株式会社アデランス
※アデランス共催のランチョンセミナーは、5月17日(木)に開催しました。
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