特定医療法人南山会がDXの第一歩としてBizRobo!を導入

～人材不足に起因する医療業界の課題解決策として、デジタル活用・自動化による業務効率化を目指す～

オープン株式会社

2024年11月13日 11時00分

　オープングループ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：高橋知道）の子会社であるオープン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長：石井岳之、以下「オープン」）は特定医療法人南山会（所在地：山梨県南アルプス市、理事長：川﨑洋介、以下「南山会」）が、2024年10月にRPAツール「BizRobo! Lite」を導入したことをお知らせいたします。

■BizRobo!導入に至った背景

　南山会は「医療と福祉と介護の力で、誰もが『幸せだ』と思える世界を創造する」というパーパスを掲げ、精神科病院や福祉施設等の事業を運営しています。南山会は、職員がいきいきと働ける環境が実現してこそ、各事業を利用する地域の方々に幸せを提供し、パーパスを実現できるのではないかと考えています。

　しかし、医療業界は2024年問題といわれる医師の働き方改革※1や2025年問題※2といわれる生産年齢人口の急激な減少に直面しています。どちらも対策を講じなければ、将来的には「人材不足」という共通の課題に直面することは明白です。人材が不足し、少ない職員が膨大な業務をこなさなければならない環境は、決していきいきと働ける環境とは言えません。

　南山会では、その人材不足を未然に防ぎ、職員の働きやすさを維持・向上させるための方法としてDX（デジタルトランスフォーメーション）を選び、その実現に向けた一歩としてRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）の導入を決めました。

　一方で医療業界は多くの個人情報を取り扱うため、その保護が非常に重要となっています。そのためDXに対してネガティブな印象を持つ医療機関が多く、他の業界に比べてDXが進みづらい傾向にあります。南山会においてもRPAを導入する際は「RPAをどのように活用できるのか」という大きな不安がありました。しかしオープンならびに一般社団法人メディカルRPA協会を通して、医療業界におけるBizRobo!の活用事例を知ることができ、上記の懸念点を解決しながら業務の自動化を推進できることを現実的に可能であることを確認できたため、サーバ型RPAツール「BizRobo! Lite」を採用しました。

※1 厚生労働省「医師の働き方改革概要」： https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001129457.pdf

※2 PR TIMES MAGAZINE「2025年問題とは？起こること、企業が対策しておきたい5つの内容を簡単に解説」：https://prtimes.jp/magazine/2025-problem/

■南山会におけるBizRobo!活用業務

　南山会では具体的に、下記の業務でのBizRobo!活用を予定しています。現在はロボットの安定的な稼働に向けて、開発・調整を進めています。

退院サマリ等のチェック業務
訪問看護指示書等の作成
月次収入計上
財務指標分析

■今後について

　南山会では今後も生成AIの導入などを行い、職員の事務作業に割く時間を削減し、労働生産性を高めていく方向です。また、今回のRPA導入を機にIT活用人材を育成し、DXをさらに加速させていきたいと考えています。

　オープンは南山会へのBizRobo!導入を起点として、RPA活用やDX推進が法人全体の業務効率化につながり、医療安全の確保、医療の質・収益向上に寄与できることを、伴走支援を継続しながら周知していく所存です。将来的な地域医療の安定供給につなげるための第一歩として、自動化対象業務の選定や他のデジタルツールとの連携等においても、サポートを進める方針です。

■「BizRobo!」について