『ホテルオークラに思いを託した男たち 大倉喜七郎と野田岩次郎 未来につながる二人の約束』1月24日発売
長く残って、高い評価を保ちつづけているものは強い。その強みは日本らしさとともに大きな武器となる。
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:張 士洛、東京都中央区、以下JMAM〔ジェイマム〕)は、『ホテルオークラに思いを託した男たち 大倉喜七郎と野田岩次郎 未来につながる二人の約束』を2025年1月24日(金)全国の書店、ネット書店にて発売します。
■本書の内容
大倉喜七郎の生涯と、彼が人生最後の記念碑としてつくりあげたホテルオークラの誕生秘話、そして経営を託された野田岩次郎との二人の約束からはじまる知られざる歴史と、脈々と続く熱き経営への思いがいま明かされる。
<本書より>
・「ご苦労さまでございます」。総帥のまえに進みでて正座し、野田はそれだけいって頭を下げた。すると相手は無言で会釈した。
その居住まいに、野田は財閥当主の貫禄を感じとった。
父親が築いた財閥の既存企業にはそれほど興味を持つことがなく、思いつきで新しい事業に手をだして失敗することもあった喜七郎だが、おおいに執着する事業が一つあった。それがホテルである。
・「虎ノ門に新しくホテルをつくっている。帝国のライバルとなることをめざすホテルだ。そこの厨房にきてくれないか」
・「世界に打ってでて、オークラの理念と運営ノウハウをその地に根づかせる。それはまた東京の本丸の海外宣伝にも結びついていく。さらに社員スキルの国際化も図っていく」。そう野田は社員にむけて理念を発信して、海外展開の道筋を示した。
この時点からホテルオークラのスローガンに「帝国ホテルに追いつけ」に加えて、「世界をめざせ」が掲げられることになった。
・明治から大正、昭和に生きた大倉喜七郎と野田岩次郎は、気骨のある国際人だった。その二人が日本らしさを極限まで追求してつくりあげたホテルオークラは、たしかに世界に類のない日本独自のグランドホテルとなったし、運営ノウハウも開業から二十年ほどで世界的な評価を獲得するまでになった。それは日本が世界に提示した「グローバル」の一つの完成形だった。
■概要
タイトル:ホテルオークラに思いを託した男たち 大倉喜七郎と野田岩次郎 未来につながる二人の約束
著 者:永宮 和
発 売 日 :2025年1月24日(金)
価 格:1,870円(税込)
出 版 社 :株式会社日本能率協会マネジメントセンター
頁 数:276ページ
判 型:四六
ISBN:9784800593054
■目次
プロローグ 二人の邂逅
第一章 破格の御曹司
第二章 「帝国ホテルに追いつけ」が合言葉に
第三章 虎ノ門に集った戦士たち
第四章 野田岩次郎の経営術
第五章 東京五輪と大阪万博、そして海外進出へ
エピローグ 時代は移って
■著者プロフィール
永宮 和(ながみや かず)
ノンフィクションライター、ホテル産業ジャーナリスト。1958 年福井県生まれ。ノンフィクション著作に『「築地ホテル館」物語』『帝国ホテルと日本の近代』(いずれも原書房)など。近年はホテル、旅行、西洋料理などの産業史研究に注力している。本名は永宮和美。
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■紙面のご紹介
高度成長期からその終焉という時代背景のなかで巨大ホテルがどう開発され、運営されていったのか。
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