半導体増感型熱利用発電の社会実装に取り組む株式会社elleThermoに出資

室温程度の熱で発電が可能に

三菱UFJキャピタル株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長 小島 拓朗）は、当社が運営するファンド（三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合）より、半導体増感型熱利用発電（以下、STC）の社会実装に取り組む株式会社elleThermo（以下、elleThermo社）に対し、出資したことをお知らせいたします。

• STCについて

elleThermo社が社会実装を目指すSTCとは、東京工業大学発のコア技術であり、色素増感型太陽電池において、「色素の光励起」を「半導体の熱励起」に変えて発電する熱エネルギー変換技術です。室温程度の低温度帯に存在する熱により発電ができることが大きな特徴として挙げられます。これまでに恒温槽の熱を使ったBluetooth通信や、鉱山の熱によるリチウムイオン電池の充電など、幅広いユースケースが報告されています。

• 出資背景

STCは、熱で励起する半導体の性質を生かした発電方式です。従来のように高熱を利用して蒸気やガスを発生させることでタービンを回すのではなく、室温程度の熱そのもので発電できる点に大きな特徴があります。

こういった特徴から、これまで発電が困難であったデータセンターや鉱山地熱を活用した発電が可能となり、脱炭素社会に向けたゲームチャンジャ―になり得るポテンシャルを秘めていると考え投資させて頂きました。

【株式会社elleThermo　概要】

会社名：株式会社elleThermo　

所在地：東京都港区芝浦三丁目3-6 東京工業大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 3F

代表者：代表取締役 生方（松下）祥子

設　立：2023年2月22日

事業内容：

－再生可能エネルギー発電及びオール電化製品・機器

－その他の新エネルギーに係る製品・機器の製作・販売並びにそれらのメンテナンス・コンサルティング・知識の社会への普及業務

U R L ：https://ellethermo.studio.site/

【三菱UFJキャピタル株式会社について】

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約920社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要

会社名：三菱UFJキャピタル株式会社

所在地：東京都中央区日本橋2丁目3番4号　日本橋プラザビル7F

代表者：代表取締役社長　小島 拓朗

設　立：1974年8月1日

事業内容：ベンチャーキャピタル事業

U R L ：https://www.mucap.co.jp/

◆三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合について

無限責任組合員：三菱UFJキャピタル株式会社

出資者：株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社

設　立：2023年3月28日

ファンド総額：300億円