doda転職求人倍率2023年4月は2.21倍(前月差-0.04ポイント)
~ 4月の求人数は前月に比べてわずかに減少したものの、統計史上2番目に高い水準 ~
なお、4月の業種別・職種別の詳細データや過去のデータについては、下記URLで公表しています。
・doda転職求人倍率レポート:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。 |
■2023年4月の概況
・転職求人倍率
2023年4月の転職求人倍率は、前月から-0.04ポイントの2.21倍となりました。求人数は前月比99.8%、前年同月比135.0%となりました。転職希望者数は前月比101.5%、前年同月比112.5%でした。
・求人増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち7業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比110.7%)、次いで「レジャー・外食」(前月比102.6%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち3職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「専門職(コンサル・金融)」(前月比107.4%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.3%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長 加々美 祐介)
・2023年4月の解説
4月の求人数は前月に比べてわずかに減少したものの、統計史上2番目に高い水準
4月の求人数は前月比で微減しましたが、2019年に現在の手法で統計を取り始めて以来、2023年3月に次ぐ2番目の水準でした。求人増加率が最も大きかった「エネルギー」では、前月に引き続きカーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーに関わる事業開発に伴い、電力会社や石油会社で技術職の求人が増えました。次いで増加率が大きかった「レジャー・外食」では、新型コロナウイルス感染症の5類引き下げにより人流が増加することを見込んで、ホテルや旅館などでの接客スタッフに関する求人が増えました。一方、転職希望者数は、4月に多くの企業で転勤や部署異動、昇降給・昇降格などが行われ、環境の変化にともない新たなチャレンジを求める傾向が高まることから、転職を検討する動きが活発化し、増加しました。求人数は減少し、転職希望者数は増加したため、転職求人倍率は下降しました。
・5月以降の見通し
5月は、経済活動の活性化により、引き続き企業の人手不足が深刻化していると考えられるため、求人数は増加すると思われます。転職希望者数も、夏の賞与後の転職を検討する人が増え始め、例年どおり増加が見込まれます。求人数の増加率よりも転職希望者数の増加率のほうがやや大きい可能性があるため、転職求人倍率は横ばいまたは微減すると推測されます。
■解説者プロフィール doda編集長 加々美 祐介(かがみ ゆうすけ)
2005年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。人材紹介事業、転職メディア事業で法人営業、およびマネジメントを担い、一貫して企業の採用支援、個人の転職支援に従事。
2013年にはカルチャー変革の仕組みづくりと推進をミッションとした新規部署を立ち上げ、企業変革を成功に導くためのチェンジマネジメントを主導。2014年には人事部門も管掌し、人事制度企画や採用、異動・配置転換、組織・人材開発など、ビジョンの実現と経営戦略の実行に向けた、戦略人事全般を担う。2019年、新しいマッチングサービスを開発する新規事業開発部門を立ち上げ、本部長に。ダイレクトリクルーティング全般、そしてハイクラス転職サービス「iX」(現「doda X」)の事業・プロダクト開発を牽引。2021年には執行役員に。2023年4月、doda編集長、プロダクト&マーケティング事業本部 事業本部長に就任。
■転職サービス「doda」について< https://doda.jp >
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