英国発化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)「グリーン・オーシャン大賞」における大賞を受賞
〜 福島県南相馬で栽培・搾油された菜種油を使用した化粧品の商品開発が、汚染された土壌やコミュニティの再生につなげる 〜
英国を拠点とし、世界49の国と地域でビジネスを展開する化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)は、株式会社オルタナおよび一般社団法人CSR経営者フォーラムが主催する「グリーン・オーシャン大賞」で、大賞を受賞しましたので、お知らせいたします。
南相馬の菜の花畑
「つながるオモイ」ソープ
本件に関するリリースはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d6160-20180302-5434.pdf
「グリーン・オーシャン大賞」は、社会課題を起点にしたビジネス創出を実現した企業や団体の事例を表彰するもので、今回が2回目の開催となりました。合計52社・団体の応募の中から、一次審査を通過したファイナリスト10社・団体が選ばれ、昨日、3月1日(木)、サステナブル・ブランド国際会議2018のプログラムの一環として、公開審査会が開催されました。
課題解決力(ソーシャル・インパクトは十分期待できるか)、発展性(収益力も含めビジネスとしての発展性はあるか)、協働力(NPOなど外部他者とうまく連携できているか)の3つの審査基準に基づき審査が行われ、ラッシュジャパンが栄えある大賞に選ばれました。
菜の花が実現する土壌とコミュニティの再生について
今回ラッシュジャパンが大賞を受賞した内容は以下の通りです。
東日本大震災発生以来、福島県内の多くの農家は、津波による塩害が原因で農作物を育てることが困難になったり、福島第一原子力発電所の事故による風評被害が原因で、安全性が確認された米や野菜などの栽培をしても購入されることが少なく、代替として菜の花といった作物の栽培をすることで、未来に向かって歩んでいます。
菜種油は、土壌中の水に溶けている放射性物質(セシウム)を菜種が根から吸収し、搾油の際にセシウムを含む「油粕」と「油」に分離される性質があり、検出器の測定においてもセシウムが検出されていない油です。この特性を活かし、ラッシュは、福島県南相馬市の南相馬農地再生協議会が栽培、搾油した菜種油「油菜ちゃん」を石鹸素地の原材料として使用した商品開発に取り組みました。
2016年3月11日、潤いを与えるオメガ3・6脂肪酸を豊富に含み、濃密で滑らかな泡を作るソープアイテム「つながるオモイ」の商品化を実現し、数量限定で日本全国展開、また、2017年3月11日には世界49の国と地域での定番商品としての販売を実現することができました。
汚染された土壌の洗浄を行いつつ農地の再生につながるほか、地域コミュニティの再生にもつながります。また、栽培から搾油・製品化まで一貫して行うことで、新たな産業を地域に根付かせると共に、経済的自立にもつながり、南相馬とラッシュの取り組みは継続しています。
【参考】
ラッシュとは
LUSH(ラッシュ)は、英国生まれのフレッシュハンドメイドコスメブランド。創立以来、新鮮さとオーガニックにこだわった、採れたてのフルーツや野菜、香り高いエッセンシャルオイルを使い、一つひとつ手作りしています。また、原材料は地産地消にこだわり、可能な限り国内で入手し、全ての製品をキッチン(神奈川県の製造工場)で生産し、フレッシュな状態でお客様に商品をお届けしています。
また、ラッシュは、人・動物・環境に配慮したビジネスを展開しています。化粧品の動物実験廃止や、容器のリサイクルはもちろん、ゴミをゼロに近づけるためにプラスティック容器や包装を必要としない固形商品の開発など、ビジネスを通して社会に存在する様々な課題の解決を目指し、持続的な取り組みを推進しています。
RSPCA(王立動物虐待防止協会)グッドビジネスアワードを2006年、2007年、2009年に受賞。2006年にはPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のTrailblazer Award for Animal Welfare(動物福祉の開拓者賞)も受賞。共同創立者のマーク・コンスタンティンとモー・コンスタンティンは美容業界への貢献によって2010年の新年叙勲者リストに載りOBE(大英帝国勲章)を受賞。2014年にはオブザーバー・エシカルアワードのBest in Business Award(最優秀ビジネス賞)を受賞、2016年の世界小売業者会議ではWorld’s Most Ethical Retailer(世界で最も倫理的な小売業者)に選ばれました。ショップやウェブサイトは、雑誌「Which?」の顧客調査において常に上位にランクインされています。現在ラッシュは世界49の国と地域に930店舗以上を展開し、日本では約90店舗を展開しています。
「一般社団法人南相馬農地再生協議会」について
震災により汚染した土壌の洗浄と新たな地場産業を作るために有機米農家および有志によって設立された団体。
土壌中の水に溶けている放射性物質(セシウム)を菜種が根から吸収し、搾油の際にセシウムを含む「油粕」と「油」に分離される特性を活かし、「菜の花」の栽培から搾油・製品化まで一貫して行うことで、汚染された土壌の洗浄を行いつつ、新たな産業を地域に根付かせる活動を実施している。
( http://minamisoma-nouchisaisei.org/ )
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- スキンケア・化粧品・ヘア用品
- ダウンロード