転職サービス「doda」、「転職人気企業ランキング2023」を発表 4年連続1位はトヨタ自動車。2位グーグルとの差を広げる

~ファーストリテイリングは48位から11位へ大幅アップ。賃上げを行った企業の人気が高まる傾向に~

転職サービス「doda」

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、22~59歳のビジネスパーソン5,083人を対象に「転職したい会社」を調査し、結果を「doda転職人気企業ランキング2023」としてまとめましたので、お知らせいたします。

「転職人気企業ランキング2023」結果詳細:https://doda.jp/guide/popular/ 


 ■4年連続1位の「トヨタ自動車」。前回からさらなるポイントアップで人気が高まる

2023年の転職人気企業ランキングは、TOP3は2020年から4年連続で、「トヨタ自動車」(1位)、「グーグル」(2位)、「ソニー」(3位)という結果になりました。

なかでも、今回1位の「トヨタ自動車」は、その人気の高さに拍車がかかっています。同社は総合ランキングだけではなく、「業種別 メーカー(機械・電気)」「職種別 営業系」など17の調査区分で前年同様1位をキープし、さらに「職種別 事務・アシスタント系」と「年代別 30代」の区分でも「グーグル」を抜き、1位になりました。投票ポイントを見ても、前回は1位「トヨタ自動車」と2位「グーグル」の差は600ポイントほどでしたが、今回は「トヨタ自動車」が5,453ポイント、「グーグル」が3,862ポイントと、「トヨタ自動車」が1,591ポイントの差を広げる結果になりました。

アンケートで、同社は「社風がよさそう」「社員の満足度が高いイメージ」といった声が多く見られました。自社メディア「トヨタイムズ」などで自社の取り組みを積極的に発信している影響からか企業イメージもよく、こうした背景が、ポイントアップの要因になっていると考えられます。

 

■インフレが進む中、「ファーストリテイリング」など賃上げを行った企業の人気が高まる

「ファーストリテイリング」は、前年の48位から11位へと大幅に順位アップ。初任給の引き上げを含む、最大40%の給与アップのニュースに好感が持たれたようで、「初任給が高くなったと最近話題だから」「物価上昇のなか、給与の引き上げが話題になったから」「賃上げで給料が良さそうだし、はたらきやすそう」など、給与水準に関するコメントが多く寄せられました。

また、34位から24位へと大きく順位を伸ばした「オリエンタルランド」も、4月からパートやアルバイトを含む社員の給料を平均で約7%引き上げ、話題になりました。さらに、「任天堂」(9位)も、2023年4月から全社員の基本給と初任給を一律10%引き上げたことがニュースになりました。

このように、2023年の転職人気企業ランキングでは、インフレが進む中で賃上げに取り組んでいる企業への人気の高まりがうかがえる結果となりました。

■「任天堂」など経営理念や経営方針に共感を集めた企業が15位以内にランクイン

9位の「任天堂」は、前回調査の13位から順位を4つ上げ、TOP10入りしました。2019年には30位だった同社は、コロナ下の2020年に15位にランクインし、その後も15位以内を4年連続でキープし続けています(2020年:15位、2021年:7位、2022年:13位、2023年:9位)。

同社には「ゲームが好きだから」という投票コメントが多く寄せられました。ゲームは、巣ごもり消費の一つであったため、コロナ禍でより身近になった方が増え、支持につながった可能性が考えられます。ほかにも、「福利厚生がよい」「日本のゲーム産業のトップ企業で、顧客を大事にする姿勢に好感が持てる」「企業価値が高いだけでなく、安定性もあって離職率が低そうだから」というコメントが寄せられたことから、企業イメージや企業方針が高評価を得ており、それがランキング上位をキープしている要因の一つだと推測されます。

また、「パナソニック」(5位)、「本田技研工業(Honda)」(15位)など、歴史的に名経営者と呼ばれる社長が率いてきた企業の人気も安定しており、経営理念や経営方針への共感や将来性についてのコメントが多数集まりました。

 

■大規模プロジェクトへの関心から、複数の建設会社が順位アップ。鉄道業界や旅行業界では、圏外からTOP300にランクインした企業も

30位以降を見ると、「鹿島建設」(139位→65位)、「大林組」(156位→67位)、「清水建設」(177位→76位)、「日建設計」(圏外→286位)と、複数の建設会社が前回より順位を上げています。これは、時間外労働の上限規制適用を2024年に控え、建設業界のはたらき方が変わりつつあることや2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)、2027年に開業予定のリニア中央新幹線をはじめとした大規模プロジェクトにも関心が集まっていることなどが関係していると考えます。投票コメントでも、「インフラ整備に興味がある」「大規模な工事を扱うから」「未来に残る仕事だから」など、仕事のスケールの大きさに魅力を感じる声が多く見られました。

さらに、今回の調査では前回圏外だった71社が新たにTOP300にランクイン。これは、75社が新たにTOP300入りした2022年とほぼ同程度の入れ替わりとなっています。圏外からランクインした企業として、鉄道業界からは、「小田急電鉄」(173位)、「京阪電気鉄道」(210位)、「近畿日本鉄道」(258位)、「北海道旅客鉄道(JR北海道)」(267位)、「東急電鉄」(286位)の5社。旅行業界からは、「日本旅行」(275位)が挙げられます。

 

<doda編集長 解説>

今回の調査では、賃上げなど社員の待遇改善に率先して取り組んだ企業の順位が大きく上がる傾向が見られました。急速なインフレが進んでいく中で、今後の自身の給与について考える方も多かったのではないでしょうか。

また、業種や規模にかかわらず、働き方改革の推進に取り組む企業が増え、はたらきやすさや福利厚生を投票理由にしたというコメントも目立ちました。賃金アップを含めた待遇面や環境面など、総合的なはたらきやすさが大きなポイントになる傾向は、今後も変わらないと考えられます。

さらに、投票コメントの中には、「幅広い事業を展開しているから」「いろいろなチャレンジができそう」など、待遇面だけではなく自身が成長できそうな環境に期待する理由も多く見られました。事業範囲を拡大させている企業の一部では、新しい業務に必要なスキルや知識を学ぶ、リスキリングの導入も進んできています。多様で幅広いキャリアやその選択肢の提供、ないしは選択する上で必要になるスキル取得等の支援をする企業の人気は、これからも高まっていくと思われます。


■解説者プロフィール doda編集長 加々美 祐介(かがみ・ゆうすけ)

2005年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。人材紹介事業、転職メディア事業で法人営業、およびマネジメントを担い、一貫して企業の採用支援、個人の転職支援に従事。

2013年にはカルチャー変革の仕組みづくりと推進をミッションとした新規部署を立ち上げ、企業変革を成功に導くためのチェンジマネジメントを主導。2014年には人事部門も管掌し、人事制度企画や採用、異動・配置転換、組織・人材開発など、ビジョンの実現と経営戦略の実行に向けた、戦略人事全般を担う。2019年、新しいマッチングサービスを開発する新規事業開発部門を立ち上げ、本部長に。ダイレクトリクルーティング全般、そしてハイクラス転職サービス「iX」(現「doda X」)の事業・プロダクト開発を牽引。2021年には執行役員に。2023年4月、doda編集長、プロダクト&マーケティング事業本部 事業本部長に就任。


■調査概要
対象者 :22歳~59歳の男女
雇用形態:正社員
調査手法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
調査期間:2023年2月17日~2月24日
調査方法:投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントの中から、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分ける。
*ランキングは、振り分けられたポイントの合算値(小数点以下第二位まで)が多い順に作成。
*ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
回答人数:5,083人

結果の詳細は< https://doda.jp/guide/popular/ >をご確認ください。


■転職サービス「doda」について< https://doda.jp/

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会社概要

パーソルキャリア株式会社

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URL
https://doda.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階
電話番号
-
代表者名
瀬野尾 裕
上場
未上場
資本金
-
設立
1989年06月