太陽エネルギーの利用効率を高めシステム・コストを低減する最新のクール・バイパス・スイッチを発表
~ 太陽光を高品質・高効率なエネルギー源に変える
内部損失の小さなクール・バイパス・スイッチ ~
エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、太陽
電池モジュール向けに、高効率クール・バイパス・スイッチの最新製品ファミリ
を発表しました。新製品ファミリは、最終ユーザに届けられるエネルギーの取得
効率を高め、再生可能エネルギーの取得に必要なコストをさらに引き下げること
を可能にします。また、業界最小のSTのバイパス・スイッチは、太陽電池
モジュールに直接内蔵できるため、設置の複雑さや設備購入費用を軽減します。
STのクール・バイパス・スイッチは、高効率なパワースイッチ機能と高度な制御
機能を1パッケージに集積しており、太陽電池パネルのホットスポットやパネル
面を覆う影などによる様々な影響を補正します。この新製品は、従来のバイパス・
ダイオードのエネルギー損失を最大1%減らすことができます。これは、最大
発電量1MWの太陽光発電所の場合、ヨーロッパの平均家庭2軒分の年間総使用電力
(1)に相当します。
新しい技術と制御手法を採用した最新のクール・バイパス・デバイスは、集積
されたパワースイッチのリーク電流(オフ時)と電圧降下(オン時)を低減し、
全ての動作モードでエネルギー損失を最小限に抑えます。また、電力損失の減少
によって、デバイスの温度上昇が抑えられ、製品の信頼性向上および長寿命化に
つながります。同製品を使用することで、太陽光発電設備の寿命は、25年になります。
SPV1512およびSPV1520の最大定格電圧は12Vおよび20 Vです。その他の定格電圧
(最大120V)を持つ製品は、業界標準のD2PAKおよびTO-220ACパッケージに搭載
され、2012年末から2013年初旬に発表される予定です。
SPV1512は、非常に小型のVFQFPNパッケージ(5 x 6 x 0.75mm)で提供される
ため、バイパス回路を各ソーラーパネルの背面に構築することができます。これ
により、多数のジャンクション・ボックスや相互接続が不要になるため、設計・
設置が簡略化され、各パネルのコストを5%程度低減することができます。
再生可能エネルギーの効率と気候変動
国際エネルギー機関(IEA)によると、太陽電池パネルを使用した太陽光発電
システムは、過去10年間で最も急速に成長している再生可能エネルギー技術で、
現時点で設置済みの総発電量は約65ギガワットとなっています。IEAのETP 2012
(2012年エネルギー技術展望、 http://www.iea.org/etp )は、太陽光発電
システムのコスト削減および発電量増加に向け、継続的な投資を呼びかけて
います。この投資は、2050年までにエネルギー関連の二酸化炭素排出量を2009年
比で50%以上減らし、地球の気温上昇を2℃以内に抑えるために必要です。
STのインダストリアル & パワー・コンバージョン製品事業部 ジェネラル・
マネージャであるMatteo Lo Prestiは、次の様にコメントしています。「太陽光
発電システムの増設が進む中、当社のクール・バイパス・スイッチのような電力
効率・コスト効率の高いパワー・ソリューションは、エネルギーの節約と温室
効果ガスの排出量削減に今後ますます貢献するでしょう。」
SPV15ファミリの特徴
・順方向電圧降下:100mV
・逆方向リーク電流:10μA
・過大な電気的ストレスに対する非常に高い耐性
・低い動作温度による長寿命化
・高い電力効率
現在、SPV1512およびSPV1520(20V)は主要顧客向けにサンプル出荷中で、
2012年第4四半期に量産を開始する予定です。単価は、両製品とも、1000個購入時
(最小発注数)に約2.00ドルです。大量購入時の価格についてはお問い合わせ
ください。
(1)欧州環境機関(EEA)による統計 : Final electricity consumption by sector (ENER 018) - Assessment(2012年4月)
参照 :
http://www.eea.europa.eu/data-and-maps/indicators/final-electricity-cons
umption-by-sector/final-electricity-consumption-by-sector-3
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアから
スマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や
遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍して
います。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」
の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい
情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216
内部損失の小さなクール・バイパス・スイッチ ~
エレクトロニクス分野の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的
半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、太陽
電池モジュール向けに、高効率クール・バイパス・スイッチの最新製品ファミリ
を発表しました。新製品ファミリは、最終ユーザに届けられるエネルギーの取得
効率を高め、再生可能エネルギーの取得に必要なコストをさらに引き下げること
を可能にします。また、業界最小のSTのバイパス・スイッチは、太陽電池
モジュールに直接内蔵できるため、設置の複雑さや設備購入費用を軽減します。
STのクール・バイパス・スイッチは、高効率なパワースイッチ機能と高度な制御
機能を1パッケージに集積しており、太陽電池パネルのホットスポットやパネル
面を覆う影などによる様々な影響を補正します。この新製品は、従来のバイパス・
ダイオードのエネルギー損失を最大1%減らすことができます。これは、最大
発電量1MWの太陽光発電所の場合、ヨーロッパの平均家庭2軒分の年間総使用電力
(1)に相当します。
新しい技術と制御手法を採用した最新のクール・バイパス・デバイスは、集積
されたパワースイッチのリーク電流(オフ時)と電圧降下(オン時)を低減し、
全ての動作モードでエネルギー損失を最小限に抑えます。また、電力損失の減少
によって、デバイスの温度上昇が抑えられ、製品の信頼性向上および長寿命化に
つながります。同製品を使用することで、太陽光発電設備の寿命は、25年になります。
SPV1512およびSPV1520の最大定格電圧は12Vおよび20 Vです。その他の定格電圧
(最大120V)を持つ製品は、業界標準のD2PAKおよびTO-220ACパッケージに搭載
され、2012年末から2013年初旬に発表される予定です。
SPV1512は、非常に小型のVFQFPNパッケージ(5 x 6 x 0.75mm)で提供される
ため、バイパス回路を各ソーラーパネルの背面に構築することができます。これ
により、多数のジャンクション・ボックスや相互接続が不要になるため、設計・
設置が簡略化され、各パネルのコストを5%程度低減することができます。
再生可能エネルギーの効率と気候変動
国際エネルギー機関(IEA)によると、太陽電池パネルを使用した太陽光発電
システムは、過去10年間で最も急速に成長している再生可能エネルギー技術で、
現時点で設置済みの総発電量は約65ギガワットとなっています。IEAのETP 2012
(2012年エネルギー技術展望、 http://www.iea.org/etp )は、太陽光発電
システムのコスト削減および発電量増加に向け、継続的な投資を呼びかけて
います。この投資は、2050年までにエネルギー関連の二酸化炭素排出量を2009年
比で50%以上減らし、地球の気温上昇を2℃以内に抑えるために必要です。
STのインダストリアル & パワー・コンバージョン製品事業部 ジェネラル・
マネージャであるMatteo Lo Prestiは、次の様にコメントしています。「太陽光
発電システムの増設が進む中、当社のクール・バイパス・スイッチのような電力
効率・コスト効率の高いパワー・ソリューションは、エネルギーの節約と温室
効果ガスの排出量削減に今後ますます貢献するでしょう。」
SPV15ファミリの特徴
・順方向電圧降下:100mV
・逆方向リーク電流:10μA
・過大な電気的ストレスに対する非常に高い耐性
・低い動作温度による長寿命化
・高い電力効率
現在、SPV1512およびSPV1520(20V)は主要顧客向けにサンプル出荷中で、
2012年第4四半期に量産を開始する予定です。単価は、両製品とも、1000個購入時
(最小発注数)に約2.00ドルです。大量購入時の価格についてはお問い合わせ
ください。
(1)欧州環境機関(EEA)による統計 : Final electricity consumption by sector (ENER 018) - Assessment(2012年4月)
参照 :
http://www.eea.europa.eu/data-and-maps/indicators/final-electricity-cons
umption-by-sector/final-electricity-consumption-by-sector-3
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、Sense & Powerおよびマルチメディア・コンバージェンス分野の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。
エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアから
スマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や
遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍して
います。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」
の実現に取り組んでいます。2011年の売上は97.3億ドルでした。さらに詳しい
情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
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TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216
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