ちゅうぎんフィナンシャルグループ、SalesforceのAgentforce Financial Servicesを導入し、お客さま提供価値の向上と営業力の強化を実現

株式会社セールスフォース・ジャパン（代表取締役会⻑兼社⻑ 小出 伸一、以下Salesforce）は、本日、株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ（以下、ちゅうぎんフィナンシャルグループ）が地域金融機関としての新たな営業モデルの確立を目指し、金融サービス業界向けCRM「Agentforce Financial Services」の導入を決定したことを発表しました。本システムは2027年1月に稼働開始予定です。これにより、ちゅうぎんフィナンシャルグループは顧客データの一元化と営業担当者の活動を支援する仕組みを構築することでお客さま提供価値の向上と営業力の強化を目指します。

背景

地域金融機関を取り巻く環境は、デジタル化の進展や顧客ニーズの多様化により、急速に変化しています。ちゅうぎんフィナンシャルグループは現在、中期経営計画「未来共創プラン　ステージⅢ」を掲げ、地域社会・お客さまと相互に発展する持続可能なビジネスモデルを実現するため、提供するサービスの質の向上や機会の拡大、サービス提供のための営業力強化に取り組んでいます。具体的には、従来の属人的な営業手法から脱却し、組織的に営業力を底上げすることが喫緊の課題となっていました。特に、複雑化する法人・個人顧客の金融ニーズに対して、統一された高品質なコンサルティングサービスを一貫して提供していくためには、顧客情報の一元管理と、データに基づいた戦略的な提案基盤の整備が求められています。

導入理由

ちゅうぎんフィナンシャルグループは、これらの課題を解決し、お客さま提供価値の向上を実現するために、Agentforce Financial Servicesの採用を決定しました。Agentforce Financial Servicesは、金融業界に特化したデータモデルを有し、顧客とのあらゆる接点におけるデータを統合的に管理する機能、および高度なインサイトを提供する機能が特長です。これにより、営業担当者が顧客の全体像を深く理解し、タイムリーかつ適切なソリューションを提供できる環境構築が可能となりました。

導入にあたっては、製品と業種に関する専門知識とアドバイザリーサービスを提供し実践的な実装業務を支援するSalesforce Professional Servicesと協業し、Salesforceの導入戦略を支援しました。

ちゅうぎんフィナンシャルグループではAgentforce Financial Servicesを主に営業部門で導入する計画としており、顧客のライフイベントや経営課題に基づいたパーソナライズされた提案活動に利用されます。具体的には、顧客情報の一元管理、商談や活動履歴の体系化、次に取り組むべきアクションの推奨機能などが活用され、営業プロセス全体の可視化と効率化が図られます。

効果

Agentforce Financial Servicesの導入により、ちゅうぎんフィナンシャルグループは以下の効果を見込んでいます。

• 顧客データの統合と生成AIの活用による営業力強化：複数のシステムに分散していた顧客データを統合し、包括的な顧客情報の把握を実現します。これにより、顧客の資産状況や取引履歴を分析し、最適なタイミングで顧客一人ひとりに寄り添ったコンサルティング提案が可能となります。また、成功事例に基づいた体系化されたプロセスをシステムに実装し、そのプロセスに沿って活動することで、個人のスキルに依存しない高品質な営業体制が維持されます。

  さらに、生成AI機能により、顧客理解の高度化と情報収集の効率化を実現し、より多くの時間を顧客対応や戦略的な提案活動に充てられるようになります。

• 金融機関業務に特化した機能と柔軟な拡張性：金融サービス業界向けに特化して開発されたプラットフォームであり、定期的なバージョンアップにより常に最適化された機能を利用することが可能です。さらに、ノーコード/ローコードツールによる開発環境を提供しており、プログラミングの専門知識がなくても、外部環境の変化に応じて銀行内で迅速に対応ができるため、開発のリードタイムの短縮とコストの削減が可能です。

• グループ全体の情報共有による営業体制強化：ちゅうぎんフィナンシャルグループ各社が共通の顧客データベースを活用し、取引情報や営業活動に関するデータを一元管理します。これにより、グループ内での連携が円滑になり、顧客ニーズへの迅速かつ総合的な対応が可能になります。

将来の見込み

ちゅうぎんフィナンシャルグループは、今後Salesforceの活用範囲をさらに拡大し、行内におけるデータドリブンな文化を浸透させていくことを目指しています。Agentforce Financial Servicesを中核として、地域社会の活性化に貢献するため、顧客の事業承継や経営改善といった高度な課題解決に資するソリューションを、より迅速かつ正確に提供できる体制を確立していきます。この取り組みは、地域金融機関の新たな営業モデルの確立に向けた、重要な一歩となります。

顧客の視点

株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ 取締役社長 加藤貞則氏は次のように述べています。

「地域社会やお客さまのニーズが多様化する環境下で、持続的に最適なソリューションを提供する組織であり続けるためには、営業体制のさらなる強化が不可欠であると考えています。本システムの導入により、体系化された営業ノウハウの実践やデータにもとづき、深くお客さまを理解することで、グループ従業員の営業力強化に繋がるだけでなく、グループ各社間の情報連携が高度化され、これまで以上にちゅうぎんグループが一体となってお客さまの様々な課題に迅速にお応えすることが可能になります。今後もちゅうぎんグループは地域社会とともに歩み、成長し続ける総合フィナンシャルグループを目指してまいります」

Salesforceの視点

Salesforceの専務執行役員 エンタープライズ 事業統括 エンタープライズ公共・金融・地域 SX 営業統括本部 統括本部⻑の田村 英則は次のように述べています。

「ちゅうぎんフィナンシャルグループ様が、銀行グループ全体で地域金融機関の新たな営業スタイルの確立を目指し、Salesforceを選んでいただいたことを大変嬉しく思います。Salesforceは今後とも、自律型AIエージェントであるAgentforceやデータ統合基盤のData 360などの当社の製品とサービスにより、ちゅうぎんフィナンシャルグループ様のビジネスの拡大、さらには地域のお客様の顧客体験の向上へより一層貢献してまいります」

詳細情報

• Agentforce Financial Servicesの詳細は、こちら。

• Salesforce Professional Servicesの詳細は、こちら。

• Salesforce CTOの詳細は、こちら。

Salesforceについて

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