【新国立劇場】オペラ公演『カルメン』無料映像配信決定のお知らせ(2021年10月18日~3か月間)
~新国立劇場のオペラがOperaVisionに初登場!~
2021年7月に新制作上演をしたオペラ『カルメン』の公演映像を、2021年10月18日から3か月間、OperaVisionおよび新国立劇場ウェブサイトで無料公開することが決定しました。
OperaVisionは、EUの文化支援プログラムCreative Europeの支援の下、Opera Europeが監修するヨーロッパ最大級のオペラ映像配信プラットフォームです。新国立劇場のオペラがOperaVisionにて配信されるのは、今回が初となります。
OperaVisionは、EUの文化支援プログラムCreative Europeの支援の下、Opera Europeが監修するヨーロッパ最大級のオペラ映像配信プラットフォームです。新国立劇場のオペラがOperaVisionにて配信されるのは、今回が初となります。
スペイン・バルセロナ出身のアレックス・オリエ演出による本プロダクションは、主人公カルメンを現代のシンガーになぞらえて「勇気と自由の象徴」として描き出したもの。誰しもが聞き馴染みのあるビゼーの名作オペラを、現代人の視点から再構築し世に送り出した意欲的な演出として、開幕するやメディア評やSNSで大きな話題となりました。
また、表題役ステファニー・ドゥストラックの説得力に充ちた人物造形をはじめ、出演者陣の表現力とダイナミクスに富んだ大野和士芸術監督の音楽創りも観客の興奮を呼んだ、センセーショナルな公演です。
新型コロナウイルス感染症拡大により、新国立劇場の2020/2021シーズンは多くの影響を受けました。苦境にも負けずに、感染対策を講じながら意欲的な舞台を創り続けてきたシーズンの集大成とも言える本公演を、日本国内のみならず世界中の方にご覧いただき、「オペラには様々な可能性があり、物事には多様な見方がある」というオリエ氏と大野和士芸術監督の願いを、オンラインを通してお伝えできればと今回の無料配信に至りました。
公演をご鑑賞された方も、来場できなかった方あるいは来場を断念された方、『カルメン』を初めてご覧になる方も、作品を熟知されている方も、ぜひご自宅で新国立劇場のオペラ公演をお楽しみいただければ幸いです。
※文化庁委託事業「令和3年度戦略的芸術文化創造推進事業」
- 概要
写真:寺司正彦(2021年公演)
2021年10月18日(月)17時より3か月間
■配信メディア
・Opera Vision 公式サイト:https://operavision.eu/en/library/performances/operas/carmen-new-national-theatre-tokyo
・新国立劇場ウェブサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_021138.html
■配信内容
新国立劇場2020/2021シーズンオペラ 新制作
ジョルジュ・ビゼー作曲『カルメン』
収録日:2021年7月8日(木)
字幕:日本語/英語/フランス語
【指 揮】大野和士
【演 出】アレックス・オリエ
【美 術】アルフォンス・フローレス
【衣 裳】リュック・カステーイス
【照 明】マルコ・フィリベック
【舞台監督】髙橋尚史
【カルメン】ステファニー・ドゥストラック
【ドン・ホセ】村上敏明
【エスカミーリョ】アレクサンドル・ドゥハメル
【ミカエラ】砂川涼子
【スニガ】妻屋秀和
【モラレス】吉川健一
【ダンカイロ】町 英和
【レメンダード】糸賀修平
【フラスキータ】森谷真理
【メルセデス】金子美香
【合 唱】 新国立劇場合唱団
びわ湖ホール声楽アンサンブル
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【合唱指揮】冨平恭平
【児童合唱指導】米屋恵子、伊藤邦恵
- あらすじ
写真:寺司正彦(2021年公演)
カルメンのホセへの愛は続かず、花形闘牛士エスカミーリョに心を移すなか、ホセは危篤の母親の元に駆けつけるため密輸団を離れる。闘牛の日、ホセは再びカルメンの前に現れ、復縁を迫るがきっぱりと拒絶される。逆上したホセは短剣でカルメンの胸を突く。
※このあらすじは台本に準拠しています。
- 鬼才オリエの現代的な視点で生み出された“新たなカルメン”
演出家:アレックス・オリエ
魔性の女カルメンとホセの破滅的な愛がドラマティックに描かれるビゼーのオペラを、2019年『トゥーランドット』の衝撃的な演出で大きな話題を呼んだオペラ演出家アレックス・オリエが、大野和士芸術監督との再タッグにより、現代に通じる愛の悲劇として斬新な視点から捉えなおし、2021年夏、劇場を情熱の渦に巻き込みました。
メリメによる同名の小説が発表されてから175年が経つ今日でも、カルメンという女性は「勇気と自由の象徴」として私たちを魅了し続けています。彼女の生命の原動力は、現代の女性を突き動かすものと同じであるという視点から、時代を超越し得る作品としてオリエが現代の観客に向けて新演出した本プロダクションは、今を生きる私たちの強い共感を呼び起こしました。
写真:寺司正彦(2021年公演)
とりわけ、古典的な演出では煙草工場の労働者として紹介されるカルメンを、現代のショービジネスの世界に生きるロックシンガーとして読み込んだ点がオリエらしい独創的な発想によるもの。本来はフラメンコ歌手(カンタオラ)である一芸術家としてのカルメン像がよりくっきりと映し出された演出です。
このアイディアを探求する中で、オリエはさらにカルメンを実世界で有名な、身近で理解しやすい人物に見立てるために、人気絶頂の中早逝したイギリスの歌手、エイミー・ワインハウスをビジュアル的なモデルとしました。若く感情的な女性の成功と、悲劇的な死を迎えたエイミーの人生にも重ね合わせながらご覧いただけると、一層『カルメン』というオペラの持つ今日性を見出せることでしょう。
- OperaVisionとは?
- 新国立劇場について
https://www.nntt.jac.go.jp/
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