コントで使っていた学ランや、着物の小裂(こぎれ)が「アンリアレイジ」の手であたらしく生まれ変わりました。
渋谷PARCOで開催中の体験型展覧会「6DOORS」で展示中。
この作品に参加してくださったのは又吉直樹さん(お笑い芸人)と重要無形文化財保持者(人間国宝)の志村ふくみさん、志村洋子さん(染織家・随筆家)。又吉さんが舞台で使っていた学ランや、ジャケット、歴代のネクタイ、志村さんが今まで作られた着物の裂布(さいで)が、最初の姿からは想像できないようなあたらしい服に変身しています。一着に2000パーツ〜3000パーツがひとつずつ縫い紡がれている作品を、ぜひ間近でご覧ください。糸井重里や関係者が大切にしていた服からできた、パッチワークの服も展示しています。
>ほぼ非日常な体験型展覧会「6DOORS」について
https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/5869.html
『6DOORS(シックスドアーズ)』は、その名の通り、6つの扉を開けて6種類の「ほぼ非日常」な世界を感じていただく、「体験型」の展覧会。それぞれの体験は、ファッションブランド「ANREALAGE」のコレクションによって構成されます。
会期:2023年9月9日(土)〜10月9日(月・祝日)
時間:11:00~20:00
入場:600円、学生証のご提示で300円、小学生以下無料
場所:渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」渋谷区宇田川町15-1
オーダーメイドで仕上げたパッチワーク作品をご紹介します。
◎製作のプロローグを短い動画でご覧いただけます。
●お笑い芸人又吉直樹さんの学ランや思い出のジャケット、ネクタイがジャケットとシャツに。
又吉さんが「ピース」を結成する前の「線香花火」時代から漫才の衣装にしていたジャケットは、お父様から受け継がれたもの。内ポケットの「又吉」の名入れ刺繍やボタンも生かしました。彩り豊かなシャツは、漫才の際につけていた歴代のネクタイが元になっています。ブルゾンとなった元の服は学生コントをするときに着た又吉さんが中学生のころに着ていた学ラン。比翼ボタンには学ランの金ボタンが潜んでいます。
●人間国宝の染織家・志村ふくみさん、染織家・志村洋子さんの 着物の小裂(こぎれ)がトップスに。
染織家・随筆家の志村ふくみさんと志村洋子さんは、織物をはじめたころから染めて織った布の小裂(こぎれ)をずっと大切に残していました。おふたりの作品から生まれた小裂は、ひとつひとつに名前があり、思い出があり、物語があります。いずれも、山や野原、畑でとれた自然染料で染め、織(はた)にかけて、織り上げたもの。桜、夜伹五倍子(やしゃぶし)、野人参、黄檗、藍、紫根、茜、烏野豌豆、刈安など植物からいただいた色のかけらに植物からいただいた色のかけらに対して、植物に必要不可欠な太陽の光によって色が変化する布のかけらを加えて、継ぎ接ぎしました。
●糸井重里の普段着がスカジャンに。
パッチワークのスカジャンのもとになったのは、糸井重里がふだんよく着ていたシャツやボトムです。ほぼ日乗組員もその服を着ていた糸井さんを当時の社屋やイベントの風景といっしょに覚えていて、懐かしい気持ちに。そしてこのスカジャンは、2021年にANREALAGEとほぼ日がコラボしたRPG『MOTHER2』の復刻スカジャンと同じかたちで、リバーシブルの片面は『MOTHER』を象徴する赤色になっています。森永さんが子どものころから、糸井さんが手がけた『MOTHER2』の大ファンで、それがきっかけとなってできた1着です。
●ラオスの少数民族の布がベトジャンに。
2019年までラオスで20年以上、少数民族の人々と布をつくる仕事をつづけてきたH.P.E.の谷由起子さん。その布の大ファンのほぼ日スタッフが集めたレンテン族の布をパッチワークに。ラオスの自給自足の共同体では、衣類も自給自足で、お母さんが家族のことを想って、畑で育てた綿を紡ぎ、織り、藍で染めた布を縫って仕立てていました。最初は真っ黒に見えるほどの濃い藍色が、長年使われていくうちに色が落ち、くたくたになって穴があいたところを繕って‥‥と、大切に使われてきた様子がわかります。通常のベトジャンを150%の大きさにした服です。
[ANREALAGE(アンリアレイジ)]
「AREAL(日常)」「UNREAL(非日常)」「AGE(時代)」の意味。この3つのキーワードを独自に交差させ、ほかにない服作りをおこなう、デザイナー森永邦彦が率いるファッションブランド。その活動は年々、広がり、パリコレクションへの参加や、FENDI(フェンディ)とのコラボレーション、映画『竜とそばかすの姫』とのコラボレーション、2022-23年秋冬コレクションでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て、宇宙で人類が活躍する未来のファッションの在り方をかたちに。
「ほぼ日手帳2016」のコラボレーションカバー製作や、イベント「生活のたのしみ展」のブースやコンテンツにも参加。森永邦彦さんのインタビュー「服について ANREALAGE 森永邦彦が考えている興味のつきない事柄」は近日WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて公開予定。
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