平成29年度鉱害環境情報交換会を開催
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は10月26日(木)と27日(金)の両日にわたり、鳥取県東伯郡三朝町および岡山県人形峠鉱山において平成29年度鉱害環境情報交換会(JOGMEC金属資源セミナーとの共催)を開催しました。
JOGMECは、鉱害防止支援事業の一環として「鉱害環境情報交換会」を開催しています。
同情報交換会は、鉱害防止技術情報に関する講演会と鉱害防止関係施設等の見学会で構成され、参加者に最近の鉱害防止技術や知見に関する情報を提供するとともに、参加者の間で意見交換や情報共有する場として大いに活用されています。
今回は「坑廃水の発生源対策に関する取組み」をテーマとして開催し、86名(国・地方自治体19名、企業・団体・大学67名)が参加しました。
10月26日の講演では経済産業省鉱山・火薬類監理官付永井対策官より「新たな鉱害防止対策の推進について」と題した講演をいただき、JOGMECからは(1)「JOGMEC金属環境事業部 活動状況報告」、(2)「自然力活用型坑廃水処理に関する研究開発進捗状況について」、(3)「旧松尾鉱山における地下水流動解析事業の紹介」の各講演を行い、島根大学総合理工学研究科増本准教授より「地下水流動解析の手法と鉱山地域での活用」の講演、また、日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターより「人形峠鉱山の閉山措置に向けた取組み」と「廃泥たい積場措置工法の検討について」の講演をそれぞれいただきました。
翌27日の見学会は国立研究開発法人日本原子力研究開発機構バックエンド研究開発部門人形峠環境技術センターのご協力により、人形峠鉱山の放流水槽、第2試薬添加施設、露天掘り跡、旧ヒープリーチング施設、夜次鉱さいたい積場などを周り、同機構が鉱害防止事業の一環で行っている様々な取組みの現場を見学しました。
参加者からは「現状認識の確認や新しい知見を得る場となり大変良かった」、「講義テーマが統一/整理されていてストーリー性があり聞き易かった」、「個々の講演も良かったが、順番が良く理解しやすかった」、「国およびJOGMECが現在注目している技術分野を知る事ができた」、「鉱山跡措置の全容を学ぶことができた」、「多方面からの参加者と日頃できない情報交換ができた」などの反響がありました。
JOGMECはこれからも鉱害防止事業を実施する方々のニーズを把握しながら、持てる機能を最大限に発揮して鉱害防止実施者を支援してまいります。
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000339.html?mid=pr_171115
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