富士フイルムフォトサロン 若手写真家応援プロジェクト ポートフォリオレビュー/アワード 2025
― 受賞者4名の写真展・トークイベントを開催 ―

2026年3月13日(金)-4月 2日(木)富士フイルムフォトサロン 東京
2026年4月24日(金)-5月 7日(木)富士フイルムフォトサロン 大阪
入館無料
■ 写真展の見どころ
45歳以下の写真家・写真家を志す方から募集した作品を、第一線で活躍する写真家が講評。3度にわたる選考会を経て選ばれた受賞者の展示までをサポートする「ポートフォリオレビュー/アワード」。
・受賞者4名がレビュワーからの個別アドバイスを受け、レベルアップさせた作品を展示。
・受賞者・レビュワーがレビュー過程・作品づくりについて語る、トークイベントを開催。
■ アワード受賞者紹介 (五十音順・敬称略)
Vol.1 小野 陽平「島のかたち」 (レビュワー:公文健太郎)

<写真展概要>
たまたま訪れた島を約10年にわたり追い続けた‟島のかたち”。岩肌をむき出しにした山から切り出された石は、遠く離れた場所でかたちを変えて、都市の暮らしを支える基盤として生き続ける。島の地形が変わっても、そこに息づく営みは脈々と続いていく。
<出展者コメント>
ひょんなきっかけから滞在することになったこの島には、これまで見たことのない風景が広がっていた。
かつて山だった場所は途中で大きく途切れ、削られた岩肌がそのまま露出している。しかし、この島はただかたちを失っていくわけではない。ここで切り出された石は、私たちの暮らしを支える都市の基盤として、いまも別の場所で存在を続けている。
そして島には、環境が大きく変わった今も、土地とともに生きる人々の時間が静かに流れていた。変わりゆく地形と続いていく営みが、この島のかたちを形づくっている。
<公文健太郎コメント>
島で出会った採石場の風景が、都市集中型となった現代社会を象徴するのではないかという思いから作られた作品。暴力的な光景を美しく捉えたことでより私たちに語りかけてくれるものがあります。一方で島と都市という単純な二つの要素に集約するのではなく、そこにある島民の思いや、暮しを知ることができたなら、単純には割り切ることができない社会の構造が見えるのではないか。またそこで小野さんが感じたことが素直に表現されることで唯一無二の作品ができるのだと思います。
<プロフィール>
小野 陽平 (おの ようへい)
1992年 栃木県生まれ
2017年 東京綜合写真専門学校 卒業、
渡辺兼人ワークショップに参加
2018年 個展「紅い花を食らう」(musée f)
2019年 個展「migraine aura」(musée f)
グループ展「第1回 渡辺兼人WS展」
日本デザインセンター画像制作本部
作品展‟再生“
2022年 グループ展「第2回 渡辺兼人WS展」
現在は(株)日本デザインセンター 深尾映像研究室にフォトグラファーとして在籍する傍ら、作家活動を行う。
Instagram: @yoheyono
Vol.2 千馬 聖司「ざわめきの肖像」 (レビュワー:小林紀晴)

<写真展概要>
生まれ故郷でもあり、現在も生活の場である高松。夜の訪れとともに日中の社会的規範は曖昧になり、解放された新たな街の姿が立ち現れる。‟知っているはずの街”を再発見するスナップは、同時に新たな自分を発見する行為にもつながっている。
<出展者コメント>
ブルーハーツが聴こえてきた夜、通り過ぎゆく人波の中で、彼はひとり歌い続けていた。
なぜここで歌っているのか。
その問いは、自分自身へ返ってくる。
夜が深まるほど、社会的な役割は遠のき、街も人も自分も少しずつ解放されていく。
歌に引き寄せられるように、夜の街に惹かれていく自分に気づいた。
夜の街にカメラを向けるたび、‟知っているはずの街”という認識は揺らぎはじめる。
高松は生まれ故郷であり、今も住み続けている街である。
しかし、そんなルーツと直結した街をスナップしている時にこそ、自分は本当の意味で社会と繋がっているように感じる。
それは、自分の中にある別の面にふれる行為でもあった。
<小林紀晴コメント>
昨年の応募時よりレベルアップしている。人物を撮った写真は、会話が聞こえてくるようで良い。「昼と夜の2面性」を露呈させるために、もうひとりの自分(の入った写真)や高松らしい写真など、自分との関係性を増す何かを、さらに撮り足すとよくなると考え、カメラを変えてみること、さらにスナップではなく、街の人としっかり対峙したポートレートを増やすことを提案した。それにご本人が時間をかけて挑戦したことにより、さらにレベルが向上して、作品の方向性がしっかりして強度が増してきた。

<プロフィール>
千馬 聖司 (ちば せいじ)
1984年 香川県生まれ
予備校時代に父から譲り受けた古いカメラを手にしたことがきっかけで写真に興味を抱く。大学卒業後はいったん写真から離れるが、2022年から写真家・石川直樹氏が講師を務めるフォトアーキペラゴ写真学校を受講し、写真活動を再開。
以降、地元・高松を中心に街角のスナップを主軸とした作品づくりを続けている。
Instagram: @seiji__chiba

Vol.3 付 超「路傍のタニシ」 (レビュワー:藤岡亜弥)

<写真展概要>
光に惹かれ撮影を続けてきた作者が、新たに取り組んだのはセルフポートレート。郊外をカメラを携えて歩き、まるで路傍のタニシのように風景へ溶け込む。そこに生じる‟小さな違和感”とともに、シャッターを切り続けた。
<出展者コメント>
昼間は半透明の影のように郊外を漂い、私は写真や太陽、路傍のタニシとともに存在する。そして、そこでもここでもない空間を歩き続ける。
<藤岡亜弥コメント>
最初の作品には、殻に閉じこもりシリアスに外界を見ているような独特の視点と光の捉え方があった。写真技術があり、すでに自分のスタイルが出来上がっているので、それを崩すことはフさんにとって大きなチャレンジになる。他者とのコミュニケーションが苦手で、人を撮ったことがないというフさんが、コミカルなセルフポートレートに挑戦する。作品も自分も変化していくための七転八倒。まさにこの企画に合っていると思う。

<プロフィール>
付 超 (ふ ちょう)
1993年 中国・四川省生まれ
2021年 来日
2023年 第三回ふげん社写真賞 ファイナリストに
選出
2024年 東京造形大学大学院 デザイン研究領域
写真コース 修了
大学卒業後は北京で4年間、建築書籍のデザイナーとして真面目に働く。しかし気づけば「写真が撮りたい」という気持ちがすべてを上回り、写真を学ぶために日本へ。いまは、ほぼ‟撮るために生きている”ような日々を送っている。
ウェブサイト:https://fcxxmc.com/

Vol.4 藤田 エイミ「合わない靴で来ちゃったみたい」 (レビュワー:本城直季)

<写真展概要>
多国籍なルーツを持つ外国人として日本で生きてきたこと、父親の死に向き合えなかったこと。そのような自分を見つめるために撮りはじめた写真だが、そのセルフポートレートや日常スナップには、‟合わない靴を履きながら歩き続けている”ような距離感が写し出されている。
<出展者コメント>
私が撮るセルフポートレートは、他人が撮ったようだと評される。自分の人生がどこか自分のものじゃないような感覚が、写り込んでいるからなのかもしれない。
たとえば日本で生きる外国人として、異分子であることを意識しながら生きてきたこと。父の死を直視することを避けてきたこと。自己疎外をしてしまう自分に向き合いたくて写真を撮っている。それは合わない靴を履きながらも、歩き続けることに少し似ている。
<本城直季コメント>
作品のストーリー性が良い。スナップ・セルフ・ポートレートの境目が上手く表現できている。
何通りにも構成できる作品なので、展示に向けて、沢山の答え(写真と言葉)の中から整理し、自然とセレクトできるものを選んでいくとよい。

<プロフィール>
藤田 エイミ (ふじた えいみ)
1993年 神奈川県生まれ、米国と韓国にルーツ
を持つ
2020年 より写真表現中村教室に在籍、
小宮山桂氏に師事
仕事で簡単な写真撮影をする必要があったことから写真を学び始め、表現としての写真に興味を持つようになる。現在はセルフポートレートに強い関心があり、玄関先でその日の服装を撮影するシリーズの制作も進めている。
Instagram: @eimifoujita

■ 開催概要
開催期間 :2026年3月13日(金)- 4月 2日(木)会期中無休
(開館時間:10:00~19:00・最終日14:00まで・入館は終了10分前まで)
※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブ
サイト・電話でご確認ください。
会場 :フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1-2
〒 107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
(東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)
TEL 03-6271-3351(受付時間:平日10:00~18:00)
URL https://fujifilmsquare.jp/
※ 写真展情報は、開催日の前月から フジフイルム スクエアウェブサイト
にて、ご案内しています。
※ 祝花はお断りいたします。

入 館 料 :無料 ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただく
ために入館無料にしております。
作品点数 :A2・A3・A4サイズ等、カラー・モノクロ、計120点(予定)
・フィルム・デジタル両方による作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
巡 回 展 :富士フイルムフォトサロン 大阪 2026年4月24日(金)- 5月 7日(木)
アワード受賞者 :小野陽平、千馬聖司、付超、藤田エイミ(五十音順・敬称略)
レビュワー :公文健太郎、小林紀晴、藤岡亜弥、本城直季(五十音順・敬称略)
主催 :富士フイルム株式会社
後援 :港区教育委員会
企画協力 :株式会社コンタクト、デジタルカメラマガジン編集部
アートディレクション :長尾敦子(Book Photo PRESS)
■ 写真展関連プログラム(参加無料)
1, レビュワー 公文健太郎&小林紀晴&藤岡亜弥&本城直季トークショー (ハイブリッド開催)
東京会場 :3月13日(金)18:30~20:00 (受付開始18:00)
内容 :写真を撮ること・作品をつくることについて、作品発表・レベルアップのコツなど
聞き手 :デジタルカメラマガジン編集長 福島晃
【リアル参加方法】フジフイルム スクエア 2階特設会場 (事前予約制・定員150名・座席あり)
申込期間 :2月5日(木)16:00 ~ 3月12日(木)まで
リアル専用 申込フォーム・お電話・会場でお申し込みください。
https://fm.fujifilm.jp/form/pub/sen/square2603talk
※ リアル参加いただいた方には、来館記念品をプレゼント!

【オンライン参加方法】ライブ配信でのトークショー (定員なし・ウェブ申込のみ)
申込期間 :2月5日(木)16:00 ~ 3月13日(金)トークショー終了まで
オンライン専用 申込フォームからお申し込みください。
https://fm.fujifilm.jp/form/pub/sen/square2603talk_web

2, 受賞者&レビュワー ギャラリートーク (予約不要・定員なし、展示会場内 立ち見)
東京会場 :3月22日(日)13:30~14:30 小野陽平×公文健太郎・藤田エイミ×本城直季
大阪会場 :4月26日(日)13:30~14:30 千馬聖司×小林紀晴・付超×藤岡亜弥
内容 :受賞作品について、レビュー応募から展示までに学んだこと・アドバイスの良さなど
聞き手 :デジタルカメラマガジン編集部 坂本太士(東京)・コンタクト 佐藤正子(大阪)
【イベントに関する注意事項】
※ 申込フォームからのお申し込み完了後は、自動返信メールを送信しますので、お手元に保管ください。お電話・会場での受付分につきましては、通知を行いませんので、申込日時を記録いただくことをお薦めします。
※「オンライン参加」につきましては、お電話・会場でのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承ください。
※ やむを得ず、「リアル参加」と「オンライン参加」を変更される方は、ご自身で再度お申し込みをお願いします。席数の都合上、変更されたことを、備考欄にご記入またはお伝えください。
※「リアル参加」のお申し込み人数は定員数になり次第、受付を終了させていただきますのでご了承ください。満席の場合は当日受付をいたしませんので、予めご了承ください。
※ 席数に限りがありますので、参加をキャンセルする場合は、必ずお電話をください。無断欠席の場合、次回以降参加をお断りする場合もございます。
※ イベント終了後のアーカイブ配信はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ イベントや展示会場での様子は、記録撮影させていただくとともに、当館の活動報告や広報目的で公開させていただく場合がございます。予めご了承ください。
3, 受賞者紹介動画
① 東京:レビューから展示準備までを収録した「受賞者4名の制作プロセス動画」を会場で上映。
② 大阪:展示搬入作業・開催への思い等を追加した「各受賞者の写真展プロセス動画」を公開。
※ 2025受賞者発表・動画 https://fujifilmsquare.jp/portfolio_review_award/2025/result.html
※ レビュー詳細 https://fujifilmsquare.jp/portfolio_review_award/

[ 写真使用についてのお願い ]
①本写真展の告知以外にはご使用にならないでください。 また、使用終了後は、写真データを破棄ください。
②トリミングはお控えください。 ③クレジット表記がある場合は明記ください。④写真の上に文字は載せないでください。
■【 ポートフォリオレビュー/アワード 】について
富士フイルムフォトサロン 東京は、若手写真家の作品制作活動を応援し、「写真プリント」が持つ価値を体験、共有いただくために、2022年から公募展「ポートフォリオレビュー(*1)/アワード」を開催しています。
当社は、国内外で活躍する写真家をレビュワー(*2)に迎え、参加者には作品講評を受ける機会と、受賞者4名には写真展開催へ向けたアドバイスを受ける機会を提供しています。また、展示作品などの制作費100万円相当や、受賞者紹介動画の制作などをサポートしています。
*1 ポートフォリオレビュー:作品講評会(レビュー)
*2 レビュワー:講評・審査する講師(著名写真家)

「フジフイルム スクエア」の活動は、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2025」において、優秀賞 -写真文化の継承と若手写真家の育成- を受賞しました。 ①「富士フイルムフォトサロン」の運営、②「写真歴史博物館」の運営、③「若手写真家応援プロジェクト」の実施、④「フジフイルム・フォトコレクションⅡ」 の収蔵・展示の4つの活動が総合的に評価されたものです。
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