【家族旅行の困りごと・ストレスに関する調査】事前準備から帰宅後まで多くのストレスあり、家族風呂のニーズが高め/いこーよ総研
子供を持つ親277名の回答から、家族旅行の困りごと・ストレスを徹底調査
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都品川区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研 https://research.iko-yo.net/ 」にて、家族旅行の困りごと・ストレスに関するユーザーアンケートを実施し、調査結果を公開しました。
・いこーよ総研
https://research.iko-yo.net
・いこーよ総研公式twitter
https://twitter.com/ikoyo_soken
※いこーよ総研公式twitterをフォローする事で、いこーよ総研の更新情報を受け取ることができます
《調査背景》
秋の行楽シーズンが始まろうとしている中、家族での旅行の計画を立てているご家族も多くいらっしゃるのではないでしょうか。子どもとの家族旅行は楽しい反面、いろいろな事前準備や宿に関する様々な情報が必要で、持って行く荷物なども多くなりがちです。また、楽しんで帰ってきたあとの家族分の大量の洗濯なども大変です。そこで今回は、家族旅行の困りごと、ストレスについて調査・分析をしてみました。
※本調査は、2022月8月4日(木)~2022年8月8日(月)の間に、いこーよ及びいこーよアプリを利用した子供を持つユーザー277名の回答者に対し、調査を行った結果です。
《調査結果サマリー》
家族旅行の宿泊先選びについての困りごとやストレスについて
まずは、家族旅行の宿泊先選びについての困りごとやストレスについて聞いてみました。
家族旅行の宿泊先を選ぶ際にもっとも困ることは、「家族向けではないホテルや宿に宿泊できない、しにくい」でした。大人向けの落ち着いた宿で子どもが騒いだり走り回ったりして迷惑がられるのではないか、ホテル側からも歓迎されていないのではないかという心配が強いことが伺えます。
次いで多かったのが、「宿泊先に子ども用のあそび場やアクティビィティがない、少ない」で、天候が悪い時やちょっとした隙間時間に子どもを遊ばせることができることへのニーズが高いことがわかります。
さらに、このデータを子どもの年齢別に分けて見てみます。
もっとも多かった「家族向けでないホテルや宿に宿泊できない、しにくい」は、子どもが小学校高学年以上になっても困りごととしてトップになっています。一方、子どもの年齢が低い家庭では「家族風呂ありの宿泊先を見つけるのが大変」、「宿泊部屋が和室か転落防止対策つきベッド完備の洋室などに限られる」などを困りごとにあげる割合が高くなっています。
家族風呂に関しては、おむつが取れていない赤ちゃんがいる家庭のニーズが高い結果になっていますが、後述する宿泊する際の困りごとの質問では小学生以上の家庭で異性の子どもと一緒に入浴したいという意見が多くあがっており、多くの家族連れに必要とされていると推測できます。
続いて、宿泊先を検討する際に知りたい、子どもに関する宿泊先情報を自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは子どもの「食事」、「メニュー」で、アレルギー対応などについても情報を記載してほしいという意見があがっていました。
また、宿泊先周辺で子ども用の施設や遊び場、飲食店などの有無を知りたいという意見や、その他、いろいろな宿泊パターンを含む子ども料金をわかりやすく記載してほしいという意見も多く見られました。以下に具体的な回答を抜粋します。
〈食事、メニュー、アレルギー対応〉
・キッズメニューがあるか知りたい
・バイキングで子どもが食べられる料理
・子どもの食事メニュー(バイキング以外の時)
・食物アレルギーがあるので、対応出来るのかの記載
〈宿泊先周辺情報〉
・子どもが遊べる施設や場所が近くにあるか
・子ども中心のモデルコース
・子ども連れでも入れる飲食店情報(ファミレス以外)
・近くに子ども用品店(西松屋)があるかどうか
〈宿泊先の子ども用サービス、設備、アメニティ〉
・子連れでも歓迎される雰囲気か、子どもに対するサービスがあるか
・子ども用トイレの有無、和式か洋式か
・飲食店等で子ども用の椅子が複数常設されているか
・子ども用のアメニティはどんなものが用意されているか
・子ども用の着替えやスリッパがあるのか
・小さいサイズのパジャマがあるととても助かるのですが、子ども用はワンサイズだったりもするので、サイズについて詳しく書かれていると助かる
〈詳細な子ども料金〉
・子ども料金の記載をわかりやすくしてほしい
・寝具はいらないが(親と一緒に寝る)、ご飯は子ども1人分要る時の料金
事前準備での困りごと(ストレス)について
次に、事前準備での困りごと(ストレス)について聞いてみました。
事前準備でストレスに感じていることとしては、「子どもの体調不良などでキャンセルや日程変更の費用がかかる」や「交通費や宿泊料金など思った以上に子どもの料金がかかる」など、料金に関する困りごとが多くあがっています。
他に「月齢、年齢が低い子ども連れだと遠方への旅行に行きにくい」、「おむつや授乳グッズ、着替えなど準備する荷物が多い」など、小さい子ども連れで旅行する不自由さに対するストレスが浮きぼりとなりました。
続いて、子どもの年齢別に、旅行の事前準備に関する困りごとの結果を見てみましょう。
子どもの交通費や宿泊費などが思った以上にかかることに関しては、子どもの年齢が4才以上くらいから増え始め、6歳以上で半数を超えるくらいに増加します。
また、遠方への旅行に行きにくいことと、準備する荷物が多いことに対するストレスは、0~1歳の赤ちゃんがいる家庭で特に多く約8割となっており、6歳以上となると割合が減っています。
事前準備で困ることとして4番目に多くあがっている「準備する荷物が多い」ことに関して、家族旅行でかさばって困る荷物を具体的に自由回答で聞いたところ、圧倒的に多かったのは「子どもの着替え」、次いで「おむつ」、「おしりふき」などの消耗品でした。旅行先で調達したものとして多かった回答も「子どもの服」、「おむつ」で、現地で気軽に洗濯ができたり、おむつが用意されていたり調達できたりすると、家から多くを持って行かなくてはいけないストレスが軽減するのではと思います。
〈着替え〉
・お着替えは多めに必要、水遊びのシーズンであれば水着やタオル等、とにかくなんでも多めに
・紙おむつや汚したとき用の着替えを持ち歩くこと
〈オムツ〉
・オムツやおしりふき
・おむつ!おしりふき!お湯や水
旅行での移動に関する困りごと
旅行の移動の際についての困りごとについても聞いてみました。
子どもの年齢別にみてみると、「長時間移動で子どもがぐずってしまう」は5歳以下で特に多く見られます。また、「宿泊要因やベビーカーなど持ち運ぶ荷物が多い」は0~1歳の子どもがいる家庭で多く、乳児の場合は他の年齢よりさらにおむつや授乳グッズ、着替えなどの荷物が多いことが影響していると思われます。
さらに、移動中のストレスに関するデータを、車(自家用車、リース、レンタカー含む)利用の有無で分けてみてみます。
「荷物を持ちながらの乗り換え、移動が大変」は、車を使用しない家庭の方が困っている率が高く、子どもに加えて多くの荷物を持ち運びながらの電車移動に苦労していることが伺えます。
旅行での宿泊時の困りごとについて
宿泊している時の困りごととしては、「子どもの食事の世話で自分がゆっくり食べられない」がトップ、次いで「子どもがレストランで騒いで食事が楽しめない」となっており、子どもがいるために自分の食事が楽しめないことが大きなストレスになっていることがわかりました。
こちらも子どもの年齢別に分けて見てみます。
子どもの年齢別でみると、食事に関する困りごとは子どもの年齢が低い、特に3歳以下の家族で非常に多くなっています。子どもバイキングなど、小さい子どもがいる家族にゆっくり食事を楽しんでもらうための宿の工夫などがあれば、多くの子ども連れの家族に喜ばれるのではと思います。
お風呂に関しても、3歳以下の子どもがいる家族で「おむつの子どもがいると共同大浴場に行けない」が多くなっており、せっかくの宿の大浴場や露天風呂などを子どもと一緒に楽しめないという声が多いことがわかります。また、子どもの年齢があがるにつれて「小学生以上の異性の子どもは共同大浴場に一緒に入れない」という困りごとが多くなっています。子どもを浴場に連れていく同性の大人がいない場合もあり、宿泊先を選ぶ際の困りごとで家族風呂があるところを探すのが大変という意見が多かった背景でもあるかと思います。
続いて、宿泊先に用意されていてうれしかったものを自由回答で聞いたところ、「子ども用のアメニティ」、「パジャマ」、「おむつのバケツ、ゴミ袋」、「おもちゃや絵本」などが多くあげられています。宿泊先に子どもが喜ぶグッズや浴衣やパジャマ、アメニティなどが用意されていたこと、お風呂や飲食店に子ども用の椅子やベッドなどが置かれていたことなどに、多くの家族が感謝した、感動したと回答しており、ストレスや不便さを感じているからこそ、宿泊先での歓迎やもてなしの気持ちをうれしく感じたようです。
〈今まで旅行先で用意されていて嬉しかったと思うもの〉
・エプロン、おもちゃ、お絵描き道具、絵本
・おむつ、おむつのごみ箱、踏み台、子ども用の寝巻き、スリッパ
・おむつゴミ箱、ベビー椅子、バウンサー、ベビー食器、ベビー布団
・オムツ用ゴミ箱、授乳クッション、赤ちゃんソープ、お尻拭き、赤ちゃん布団一式、食事中用意して下さったハイローチェア、エプロン
・ベビー用のシャンプーやお風呂用のイスは嬉しかった
・哺乳瓶用の煮沸消毒のものがレンタル出来たのは助かった、お風呂用の物のレンタルも助かった
・子ども用のアメニティが可愛いポシェットにはいっていて クレヨンとお絵描き帳がはいっていて子どもが喜んでいました
・子ども用の浴衣など、子どもがすごく喜ぶ
・売店にシールブックがたくさん売られていて購入した、ホテルに子ども用のパジャマや浴衣がありうれしかった、添い寝の赤ちゃんの分までタオルが多めに用意されていたのもかなり嬉しかった
旅行先での観光や遊びに関する困りごと
旅行先での観光や遊びに関する困りごとでは、「子連れだと待ち時間が長いアクティビティや施設、食事処に行きにくい」がトップとなっており、子連れ旅行にとって、子どもがぐずらないようにスムーズに観光や食事をすることいかに重要かということが表れています。事前に待ち時間がどの程度の店なのかなどの情報がわかることで、安心して観光や食事場所を選ぶことができるのではと思われます。
子どもの年齢別でみても、待ち時間に関する困りごとは8歳以下の小学校低学年くらいまでの子どもがいる家族で多くなっています。
旅行からの帰宅後の困りごと、ストレスについて
最後に、旅行の帰宅後の困りごと、ストレスについて聞いた結果です。
「旅行荷物の片づけが大変」、「保護者が身体的に疲れている」、「旅行中に着た衣服の選択が大変」など、帰った後の後片づけが大きなストレスとなっています。
さらに、同データを男女別で分けて見てみます。
男女別でみると、女性で「旅行荷物の片づけが大変」、「旅行中に着た衣服の洗濯が大変」が突出して多く、後片付けに関してはママが担っているケースが多いことが伺えます。
さらに、子どもの年齢別、回答者の年齢別でみてみましょう。
子どもの年齢や回答者の年齢があがるにつれて、後片付けの大変さや保護者の身体的な疲れに対するストレスが高くなっています。
総括
子ども連れの家族旅行では、急な体調不良による予定変更やキャンセル、おむつや着替えなどを持って行く荷物の多さ、長時間移動中のぐずり、子どもの世話で食事が楽しめないこと、帰宅後の洗濯や荷物の片づけなど、多くの困りごと、ストレスがあることがわかりました。
一方で、子ども用のパジャマや浴衣、お風呂イスなどの子どもグッズ、お絵描き用品やエプロンなどのアメニティが用意されていることで助かった、とてもうれしかったという回答も多く寄せられました。宿泊先の温かい心遣いが多くの家族連れにとっての素敵な旅の思い出になっていることが伺える調査結果でした。
■いこーよ8月ユーザーアンケート調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー277名
調査日程/2022年8月4日~8月8日
■その他のいこーよ総研記事
・宿泊を伴った家族旅行中のおでかけ施設利用に関するユーザーアンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/6844.html
・ワーケーションの利用意向・動向に関するユーザーアンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/3229.html
・おでかけ施設でのお土産購入に関するユーザーアンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/2440.html
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■「いこーよ総研」概要
URL: https://research.iko-yo.net/
全国のお出かけ施設・レジャー施設のさらなる発展や市場の活性化を願い、お出かけに関わる様々な調査を実施し客観的な分析データを発信します。
《構成コンテンツ》
【市場レポート】
おでかけ市場の状況について、いこーよのアクセスデータに外部サービスの情報やユーザーアンケート結果を加え、月次で調査。おでかけ市場全体の動きを総合的な視点で分析します。
【調査データ】
いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
【いこーよ活用】
いこーよクーポン掲出による成果事例や、季節別のいこーよタグ利用比較など、おでかけ施設がいこーよを活用する際に参考となるデータを集めた分析コンテンツです。
【事例紹介】
実際におでかけ施設がおこなった施策やその成果について、独自にインタビューをおこない、他施設向けにその成功・失敗事例を紹介するインタビューコンテンツです。
■「いこーよ」について https://iko-yo.net/
子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国93,000件以上の施設情報や65,000件以上の口コミを掲載しています。(2022年9月現在)おむつ替え台や授乳室、ベビーカーや託児所の有無など子どもとのお出かけで必要な情報も一目でわかります。
アプリ版「いこーよ」では、現在地から地図で近くのお出かけ先を検索出来る他、「いこーよ」のアプリ会員限定の特別クーポンが入手できる素敵な特典も随時更新中。独自の口コミ投稿機能で子供の年齢別評価がひと目で分かり、Web版よりさらにマッチしたお出かけ情報を提供します。
プレミアム会員(月額制)もあり、お得なクーポン使い放題、プレミアム会員限定の企画も実施中!
いこーよアプリ:https://iko-yo.net/apps
【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
所在地:東京都品川区五反田7-22-17 TOCビル9階20号
代表取締役:下元敬道(しももと たかみち)
設立:2003年6月
【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
アクトインディ株式会社
電話番号:03-5435-1055
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《調査背景》
秋の行楽シーズンが始まろうとしている中、家族での旅行の計画を立てているご家族も多くいらっしゃるのではないでしょうか。子どもとの家族旅行は楽しい反面、いろいろな事前準備や宿に関する様々な情報が必要で、持って行く荷物なども多くなりがちです。また、楽しんで帰ってきたあとの家族分の大量の洗濯なども大変です。そこで今回は、家族旅行の困りごと、ストレスについて調査・分析をしてみました。
※本調査は、2022月8月4日(木)~2022年8月8日(月)の間に、いこーよ及びいこーよアプリを利用した子供を持つユーザー277名の回答者に対し、調査を行った結果です。
《調査結果サマリー》
- 宿泊先選びでは家族向きではないところに泊まりにくいこと、宿泊先の子どものあそび場が少ないことがストレス
- 事前準備ではキャンセル料や思った以上に子ども料金が高いことがストレス
- 移動では子どものぐずりや退屈対応がストレス
- 宿泊時では子どもがいるために自分の食事が楽しめないことがストレス
- 観光や遊びでは長い待ち時間が必要な観光や食事処に行きにくいことがストレス
- 帰宅後は荷物の片づけや洗濯が大変なことがストレス
家族旅行の宿泊先選びについての困りごとやストレスについて
まずは、家族旅行の宿泊先選びについての困りごとやストレスについて聞いてみました。
家族旅行の宿泊先を選ぶ際にもっとも困ることは、「家族向けではないホテルや宿に宿泊できない、しにくい」でした。大人向けの落ち着いた宿で子どもが騒いだり走り回ったりして迷惑がられるのではないか、ホテル側からも歓迎されていないのではないかという心配が強いことが伺えます。
次いで多かったのが、「宿泊先に子ども用のあそび場やアクティビィティがない、少ない」で、天候が悪い時やちょっとした隙間時間に子どもを遊ばせることができることへのニーズが高いことがわかります。
さらに、このデータを子どもの年齢別に分けて見てみます。
もっとも多かった「家族向けでないホテルや宿に宿泊できない、しにくい」は、子どもが小学校高学年以上になっても困りごととしてトップになっています。一方、子どもの年齢が低い家庭では「家族風呂ありの宿泊先を見つけるのが大変」、「宿泊部屋が和室か転落防止対策つきベッド完備の洋室などに限られる」などを困りごとにあげる割合が高くなっています。
家族風呂に関しては、おむつが取れていない赤ちゃんがいる家庭のニーズが高い結果になっていますが、後述する宿泊する際の困りごとの質問では小学生以上の家庭で異性の子どもと一緒に入浴したいという意見が多くあがっており、多くの家族連れに必要とされていると推測できます。
続いて、宿泊先を検討する際に知りたい、子どもに関する宿泊先情報を自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは子どもの「食事」、「メニュー」で、アレルギー対応などについても情報を記載してほしいという意見があがっていました。
また、宿泊先周辺で子ども用の施設や遊び場、飲食店などの有無を知りたいという意見や、その他、いろいろな宿泊パターンを含む子ども料金をわかりやすく記載してほしいという意見も多く見られました。以下に具体的な回答を抜粋します。
〈食事、メニュー、アレルギー対応〉
・キッズメニューがあるか知りたい
・バイキングで子どもが食べられる料理
・子どもの食事メニュー(バイキング以外の時)
・食物アレルギーがあるので、対応出来るのかの記載
〈宿泊先周辺情報〉
・子どもが遊べる施設や場所が近くにあるか
・子ども中心のモデルコース
・子ども連れでも入れる飲食店情報(ファミレス以外)
・近くに子ども用品店(西松屋)があるかどうか
〈宿泊先の子ども用サービス、設備、アメニティ〉
・子連れでも歓迎される雰囲気か、子どもに対するサービスがあるか
・子ども用トイレの有無、和式か洋式か
・飲食店等で子ども用の椅子が複数常設されているか
・子ども用のアメニティはどんなものが用意されているか
・子ども用の着替えやスリッパがあるのか
・小さいサイズのパジャマがあるととても助かるのですが、子ども用はワンサイズだったりもするので、サイズについて詳しく書かれていると助かる
〈詳細な子ども料金〉
・子ども料金の記載をわかりやすくしてほしい
・寝具はいらないが(親と一緒に寝る)、ご飯は子ども1人分要る時の料金
事前準備での困りごと(ストレス)について
次に、事前準備での困りごと(ストレス)について聞いてみました。
事前準備でストレスに感じていることとしては、「子どもの体調不良などでキャンセルや日程変更の費用がかかる」や「交通費や宿泊料金など思った以上に子どもの料金がかかる」など、料金に関する困りごとが多くあがっています。
他に「月齢、年齢が低い子ども連れだと遠方への旅行に行きにくい」、「おむつや授乳グッズ、着替えなど準備する荷物が多い」など、小さい子ども連れで旅行する不自由さに対するストレスが浮きぼりとなりました。
続いて、子どもの年齢別に、旅行の事前準備に関する困りごとの結果を見てみましょう。
子どもの交通費や宿泊費などが思った以上にかかることに関しては、子どもの年齢が4才以上くらいから増え始め、6歳以上で半数を超えるくらいに増加します。
また、遠方への旅行に行きにくいことと、準備する荷物が多いことに対するストレスは、0~1歳の赤ちゃんがいる家庭で特に多く約8割となっており、6歳以上となると割合が減っています。
事前準備で困ることとして4番目に多くあがっている「準備する荷物が多い」ことに関して、家族旅行でかさばって困る荷物を具体的に自由回答で聞いたところ、圧倒的に多かったのは「子どもの着替え」、次いで「おむつ」、「おしりふき」などの消耗品でした。旅行先で調達したものとして多かった回答も「子どもの服」、「おむつ」で、現地で気軽に洗濯ができたり、おむつが用意されていたり調達できたりすると、家から多くを持って行かなくてはいけないストレスが軽減するのではと思います。
〈着替え〉
・お着替えは多めに必要、水遊びのシーズンであれば水着やタオル等、とにかくなんでも多めに
・紙おむつや汚したとき用の着替えを持ち歩くこと
〈オムツ〉
・オムツやおしりふき
・おむつ!おしりふき!お湯や水
旅行での移動に関する困りごと
旅行の移動の際についての困りごとについても聞いてみました。
もっとも多かったのは「長時間移動で子どもがぐずってしまう」、続いて「移動中の子どもの退屈対策が必要」と、ぐずりがちな子どもの機嫌をとり、周りに迷惑をかけないように気を使わなくてはいけないことが大きなストレスになっている様子が伺えます。ぐずりや退屈対応のためのグッズを持って行かなくてはいけないことが、事前準備の「荷物が多い」ストレスにもつながっていると思われます。
こちらのデータも、子どもの年齢別に分けて比較してみました。
子どもの年齢別にみてみると、「長時間移動で子どもがぐずってしまう」は5歳以下で特に多く見られます。また、「宿泊要因やベビーカーなど持ち運ぶ荷物が多い」は0~1歳の子どもがいる家庭で多く、乳児の場合は他の年齢よりさらにおむつや授乳グッズ、着替えなどの荷物が多いことが影響していると思われます。
さらに、移動中のストレスに関するデータを、車(自家用車、リース、レンタカー含む)利用の有無で分けてみてみます。
「荷物を持ちながらの乗り換え、移動が大変」は、車を使用しない家庭の方が困っている率が高く、子どもに加えて多くの荷物を持ち運びながらの電車移動に苦労していることが伺えます。
旅行での宿泊時の困りごとについて
宿泊している時の困りごととしては、「子どもの食事の世話で自分がゆっくり食べられない」がトップ、次いで「子どもがレストランで騒いで食事が楽しめない」となっており、子どもがいるために自分の食事が楽しめないことが大きなストレスになっていることがわかりました。
こちらも子どもの年齢別に分けて見てみます。
子どもの年齢別でみると、食事に関する困りごとは子どもの年齢が低い、特に3歳以下の家族で非常に多くなっています。子どもバイキングなど、小さい子どもがいる家族にゆっくり食事を楽しんでもらうための宿の工夫などがあれば、多くの子ども連れの家族に喜ばれるのではと思います。
お風呂に関しても、3歳以下の子どもがいる家族で「おむつの子どもがいると共同大浴場に行けない」が多くなっており、せっかくの宿の大浴場や露天風呂などを子どもと一緒に楽しめないという声が多いことがわかります。また、子どもの年齢があがるにつれて「小学生以上の異性の子どもは共同大浴場に一緒に入れない」という困りごとが多くなっています。子どもを浴場に連れていく同性の大人がいない場合もあり、宿泊先を選ぶ際の困りごとで家族風呂があるところを探すのが大変という意見が多かった背景でもあるかと思います。
続いて、宿泊先に用意されていてうれしかったものを自由回答で聞いたところ、「子ども用のアメニティ」、「パジャマ」、「おむつのバケツ、ゴミ袋」、「おもちゃや絵本」などが多くあげられています。宿泊先に子どもが喜ぶグッズや浴衣やパジャマ、アメニティなどが用意されていたこと、お風呂や飲食店に子ども用の椅子やベッドなどが置かれていたことなどに、多くの家族が感謝した、感動したと回答しており、ストレスや不便さを感じているからこそ、宿泊先での歓迎やもてなしの気持ちをうれしく感じたようです。
〈今まで旅行先で用意されていて嬉しかったと思うもの〉
・エプロン、おもちゃ、お絵描き道具、絵本
・おむつ、おむつのごみ箱、踏み台、子ども用の寝巻き、スリッパ
・おむつゴミ箱、ベビー椅子、バウンサー、ベビー食器、ベビー布団
・オムツ用ゴミ箱、授乳クッション、赤ちゃんソープ、お尻拭き、赤ちゃん布団一式、食事中用意して下さったハイローチェア、エプロン
・ベビー用のシャンプーやお風呂用のイスは嬉しかった
・哺乳瓶用の煮沸消毒のものがレンタル出来たのは助かった、お風呂用の物のレンタルも助かった
・子ども用のアメニティが可愛いポシェットにはいっていて クレヨンとお絵描き帳がはいっていて子どもが喜んでいました
・子ども用の浴衣など、子どもがすごく喜ぶ
・売店にシールブックがたくさん売られていて購入した、ホテルに子ども用のパジャマや浴衣がありうれしかった、添い寝の赤ちゃんの分までタオルが多めに用意されていたのもかなり嬉しかった
旅行先での観光や遊びに関する困りごと
旅行先での観光や遊びに関する困りごとでは、「子連れだと待ち時間が長いアクティビティや施設、食事処に行きにくい」がトップとなっており、子連れ旅行にとって、子どもがぐずらないようにスムーズに観光や食事をすることいかに重要かということが表れています。事前に待ち時間がどの程度の店なのかなどの情報がわかることで、安心して観光や食事場所を選ぶことができるのではと思われます。
子どもの年齢別でみても、待ち時間に関する困りごとは8歳以下の小学校低学年くらいまでの子どもがいる家族で多くなっています。
旅行からの帰宅後の困りごと、ストレスについて
最後に、旅行の帰宅後の困りごと、ストレスについて聞いた結果です。
「旅行荷物の片づけが大変」、「保護者が身体的に疲れている」、「旅行中に着た衣服の選択が大変」など、帰った後の後片づけが大きなストレスとなっています。
さらに、同データを男女別で分けて見てみます。
男女別でみると、女性で「旅行荷物の片づけが大変」、「旅行中に着た衣服の洗濯が大変」が突出して多く、後片付けに関してはママが担っているケースが多いことが伺えます。
さらに、子どもの年齢別、回答者の年齢別でみてみましょう。
子どもの年齢や回答者の年齢があがるにつれて、後片付けの大変さや保護者の身体的な疲れに対するストレスが高くなっています。
総括
子ども連れの家族旅行では、急な体調不良による予定変更やキャンセル、おむつや着替えなどを持って行く荷物の多さ、長時間移動中のぐずり、子どもの世話で食事が楽しめないこと、帰宅後の洗濯や荷物の片づけなど、多くの困りごと、ストレスがあることがわかりました。
一方で、子ども用のパジャマや浴衣、お風呂イスなどの子どもグッズ、お絵描き用品やエプロンなどのアメニティが用意されていることで助かった、とてもうれしかったという回答も多く寄せられました。宿泊先の温かい心遣いが多くの家族連れにとっての素敵な旅の思い出になっていることが伺える調査結果でした。
■いこーよ8月ユーザーアンケート調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー277名
調査日程/2022年8月4日~8月8日
■その他のいこーよ総研記事
・宿泊を伴った家族旅行中のおでかけ施設利用に関するユーザーアンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/6844.html
・ワーケーションの利用意向・動向に関するユーザーアンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/3229.html
・おでかけ施設でのお土産購入に関するユーザーアンケート
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全国のお出かけ施設・レジャー施設のさらなる発展や市場の活性化を願い、お出かけに関わる様々な調査を実施し客観的な分析データを発信します。
《構成コンテンツ》
【市場レポート】
おでかけ市場の状況について、いこーよのアクセスデータに外部サービスの情報やユーザーアンケート結果を加え、月次で調査。おでかけ市場全体の動きを総合的な視点で分析します。
【調査データ】
いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
【いこーよ活用】
いこーよクーポン掲出による成果事例や、季節別のいこーよタグ利用比較など、おでかけ施設がいこーよを活用する際に参考となるデータを集めた分析コンテンツです。
【事例紹介】
実際におでかけ施設がおこなった施策やその成果について、独自にインタビューをおこない、他施設向けにその成功・失敗事例を紹介するインタビューコンテンツです。
■「いこーよ」について https://iko-yo.net/
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プレミアム会員(月額制)もあり、お得なクーポン使い放題、プレミアム会員限定の企画も実施中!
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【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
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