米澤穂信さん初の警察ミステリー『可燃物』が、今年度ランキングで圧巻の「三冠」を達成!
早川書房「ミステリが読みたい!」、文藝春秋「週刊文春ミステリーベスト10」、宝島社「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)から発売されている米澤穂信さん『可燃物』が早川書房「ミステリが読みたい!」、文藝春秋「週刊文春ミステリーベスト10」、宝島社「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成しました。米澤さんの三冠達成は2014年の『満願』、2015年の『王とサーカス』、2021年の『黒牢城』(本作は四冠)に続き4回目です。
早くも来年には「オール讀物」誌上にて続編執筆の準備も進んでいます。
■『可燃物』あらすじ
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズです。短編5編を収録しています。
太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)
■米澤穂信さんコメント 『可燃物』三冠に寄せて
短編「崖の下」を書いたのは、ほんのいたずら心からでした。――悪くないトリックを思いついたのでミステリに、謎ときのおはなしに書きました。どうぞ解いてみてください。十人中一人か二人ぐらいには解かれてしまうでしょうが、残りの八人か九人には、そうだったのか、これはしまった迂闊だったと悔しがっていただけるでしょう……そんな気持ちでした。それをシリーズにとお勧めいただいた時は、私自身はこういうものも好きですが、現在ではあまりにオールドスクールではと危惧したものです。
しかしいま、思いがけないご高評をいただいたことにかんがみると、シンプルでストレートな謎ときのおはなしを待っていたのはひとり私だけではなかったのかもと思っています。どうぞ、解いてみてください。こんなのわかるよ、大したことないなと余裕の笑みを浮かべるか、それとも臍を噛む結果になるかは、読者のみなさま次第です。
■米澤穂信さんプロフィール
1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。21年『黒牢城』で山田風太郎賞、22年同作で直木三十五賞を受賞。
■書誌情報
出版社:株式会社 文藝春秋
書 名:『可燃物』
著 者:米澤穂信
判 型:四六判上製カバー装 280ページ
発売日:2023年07月25日
定 価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-16-391726-9
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