ブラザー、自社工場内で燃料電池システムの稼働を開始
ブラザー工業は、瑞穂工場内に水素を燃料とする燃料電池を設置し、稼働を開始した。発電された電力は、自社内の食堂やオフィスが入る建屋に供給される。
今回、工場に設置され稼働を開始したのは、出力4.4kWの燃料電池「BFC4-5000-DC380V」で、2018年に販売を開始したモデル。ブラザーの燃料電池は、水素と空気中にある酸素を反応させることで電気を生み出し、排出されるのは水だけという、環境に配慮したシステムとなっている。さらに、高い安全性と安定性、IoT対応が製品の主な特長となっている。現在は、企業や自治体などにおいて非常用電源として活用されていることが多いが、燃料電池は発電とともに熱も生み出すことから、将来的にはコージェネレーションシステムとしての利用が想定されている。今回の設置は、今後のコージェネレーションシステムとしての利用拡大に向けて、燃料電池を自社内で活用し発電・発熱状況のデータを取得することを目的としている。
瑞穂工場には、プリンター、家庭用ミシンなどの企画・開発、研究開発施設などがあり、多くの従業員が働いている。工場敷地内に設置された燃料電池は、食堂やオフィスなどが入る第14工場に電気と熱を供給する。ブラザーは、システムの稼働により4.4kWの電気に加え、4.5kW相当の熱も発生させ、1日8時間の稼働で、最大70kWh/日のエネルギーを供給することができるとしている。
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