JOGMEC Techno Forum 2017 開催報告
5回目となる本フォーラムでは、産油・産ガス国の政府機関や国営石油会社、国内外の資源分野の企業等から招聘した講演者による計24件の講演のほか、国内外の石油・天然ガス開発で活躍される登壇者4名による「技術イノベーション」をテーマに掲げたパネルディスカッションを実施しました。また、日本企業17社およびJOGMEC備蓄部門の出展による技術展示会、JOGMEC事業を紹介するポスター展も行われ、延べ1,800名を超える方々に参加いただきました。
JOGMEC Techno Forumは、日本企業が有する幅広い技術力を生かして、資源保有国との資源外交をより一層強化することを目的としています。5回目となる今年は、「技術イノベーションとその未来」をテーマとし、「油価に左右されない」・「競争力」・「シナジー」の3つのキーワードに焦点をあてました。
【JOGMEC Techno Forum 2017 開催結果】
日時 | 2017年11月28日(火)、29日(水) |
場所 | パレスホテル東京 |
共催 | 経済産業省資源エネルギー庁 |
講演者・登壇者 | 産油国政府機関、国営石油会社(NOC)、国際石油会社(IOC)、 国内外企業等より、計24名 |
展示会出展者 | 各種先端技術を保有する日本企業17社およびJOGMEC備蓄部門 |
参加者 | 延べ1,800名 |
詳細(プログラム、展示出展企業等)につきましては、下記HPをご参照ください。
http://www.techno-forum2017.jp/
【Day1】
フォーラム1日目は、産油・産ガス国政府機関を代表してDG MIGAS(インドネシア)幹部、産油・産ガス国NOCを代表してADNOC(アブダビ)およびPEMEX(メキシコ)幹部より、低油価環境下にもかかわらず増加を続けるエネルギー需要を念頭においた、産油・産ガス国としての技術戦略について基調講演をいただきました。また午後のパネルディスカッションでは、IHS Markitよりモデレーター、高い技術力を有する国内外企業(TOTAL・INPEX・BHGE)よりパネリストをお招きし、低油価環境のみならず気候変動問題も視野に入れた技術イノベーションをキーワードに、各社の上流事業への適用事例を通じて積極的な議論が交わされました。
【Day2】
フォーラム2日目は、石油開発企業が技術競争力を強化するうえで特に注目する技術として、「海洋開発技術」、「非在来型資源開発」、「IoT・BigData」に焦点をあてた個別セッションを開催し、当該テーマで特筆すべきニーズ・シーズを有する国内外の企業等から、それぞれが直面する課題への技術的アプローチが紹介されました。クロージングセッションでは、本邦石油・天然ガス開発企業より、各社の技術ロードマップに沿った技術イノベーションの実践的な導入への展望が示されました。
また、5年目の節目を迎えるテクノフォーラム事業の総括として、JOGMECの市川真石油開発技術本部長より、今後の更なる資源開発業界における異なる事業分野を超えた連携への期待が述べられました。
本フォーラムでは、講演と並行して、資源開発分野での活躍が期待される日本企業が誇る様々なシーズ技術が展示され、出展ブース数は過去最多の17ブースとなりました。企業展示会場では、出展企業と講演者および参加者間で最先端技術を通じた交流がなされ、ビジネス展開のプラットフォームとなりました。
JOGMECは今後ともJOGMEC Techno Forumをはじめとする「技術ソリューション事業」の活動を通し、石油・天然ガス業界の上流における産油・産ガス国等の技術課題に対して、日本企業の有する革新技術を用いた解決策(ソリューション)を提案するべく活動を続けてまいります。
→全文を読む
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000344.html?mid=pr_171130_02
すべての画像