プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
  • Top
  • テクノロジー
  • モバイル
  • アプリ
  • エンタメ
  • ビューティー
  • ファッション
  • ライフスタイル
  • ビジネス
  • グルメ
  • スポーツ

PR TIMESのご利用について

資料をダウンロード

独立行政法人国立高等専門学校機構
会社概要

【大分高専】専攻科生の研究成果が英文誌に掲載

〜環境に配慮した反射型表示デバイスをシンプルなプロセスで開発〜

独立行政法人国立高等専門学校機構

 独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校(大分県大分市 校長:山口 利幸 以下「大分高専」という。)電気電子情報工学専攻1年の都隆羽さんと、電気電子工学科5年の戸田海人さんが、東京工芸大学の佐藤利文教授と内田孝幸教授を共同研究者として卒業研究・特別研究を実施しました。今回、その研究成果が評価され、都さんを筆頭著者とする論文がBulletin of the Society of Photography and Imaging of Japanに掲載されました。

掲載ページを示す都隆羽さん(筆頭著者)掲載ページを示す都隆羽さん(筆頭著者)

研究背景/内容
 今回の研究は、環境に配慮した反射型表示ディスプレイ開発に貢献するものです。エレクトロクロミズムとは、電気化学的な酸化還元反応によって可逆的に色変化を示す現象です。エレクトロクロミック(EC)反応を利用した反射型表示デバイスは、駆動電圧が低く、階調制御が可能なことから、自動車のバックミラーや航空機の窓ガラスとして実用化されています。一般的に、溶液系のECデバイスは、非生分解性のポリマー材料であるポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリビニルブチラール(PVB)等を添加することで、液漏れを抑制していました。持続可能な社会を実現するには、生分解性ポリマーを採用することが望ましいものの、これまでの研究では煩雑かつ多段階のプロセスによって作製されていました。今回の論文では、生分解性のセルロース基材とEC材料から構成される発色層(発色フィルム)を簡便なプロセスによって作製し、エレクトロクロミズムの発現を実証しました。また、この発色フィルムを事前に任意の文字にカットすることで、その文字に合わせて発消色させることに成功しました。本研究成果は、サステナブル社会の実現を見据えた新しいディスプレイデバイスへと展開されることが期待されます。

(左から)都隆羽さん、戸田海人さん、常安翔太講師(左から)都隆羽さん、戸田海人さん、常安翔太講師

掲載論文TOPページ掲載論文TOPページ


都さんよりコメント
 特別研究および卒業研究を通して、電気化学に関する実験的なスキルだけでなく、物事を順序立てて論理的に説明する力や英語の表現力をより一層鍛えることができ、ようやく中学時代からの夢であった技術者・研究者の世界に一歩踏み出せているように感じています。査読者の方からのコメントに対して、心が折れそうになることもありましたが、懇切丁寧に的確なアドバイスをいただいた常安先生、佐藤先生、内田先生に感謝いたします。

作製したEC素子と都隆羽さん作製したEC素子と都隆羽さん


常安講師(指導教員)よりコメント
 今回は、研究開始時に思い描いたシンプルなアプローチを都さん独自のアイデアによって有機的に実証できたことが論文掲載につながりました。本論文は2023年3月の月間アクセス数ランキングで4位に選出されていることから、写真および画像に関する学理ならびに、その応用に関する研究開発を行っている研究者や技術者に対して、インパクトのある成果であったと客観的に評価できます。これからも学外の研究機関と連携しつつ、世界へと研究成果を発信できるよう、邁進していきたいと存じます。

2023年3月の月間アクセス数ランキングで4位に選出2023年3月の月間アクセス数ランキングで4位に選出



著者名:Ryuha Miyako, Kaito Toda, Takayuki Uchida, Toshifumi Satoh, Shota Tsuneyasu
タイトル:Phthalate-based electrochromic device using a cellulose substrate enabling a form of reflective representation as designed
雑誌名等:Bulletin of the Society of Photography and Imaging of Japan, volume 33, number 1, pp. 7-9.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ephotogrst/33/1/33_7/_pdf/-char/en
※オープンアクセスです(無料で読めます)。

  本研究は、独立行政法人日本学術振興会・科学研究費助成事業(課題番号:21K14215)・研究拠点形成事業(課題番号:JPJSCCB20220006)、一般社団法人日本写真学会「小島裕研究奨励金」、高専発!「Society5.0 型未来技術人財」育成事業(GEAR5.0 マテリアル)による支援を受けたものです。

 
◆大分工業高等専門学校について
 大分工業高等専門学校は、昭和38年に設立された国立の高等教育機関です。機械工学科、電気電子工学科、情報工学科、都市・環境工学科の4つの学科と、平成15年に設置した機械・環境システム工学専攻、電気電子情報工学専攻の2つの専攻科を有しており、これまで本科卒業生・専攻科修了生合わせて約8,400名を輩出してきました。「地域共創テクノセンター」や、本校の技術振興会である「大分高専テクノフォーラム」をはじめとして地域との連携や地域産業への貢献という役割を担いながら、「人間性に溢れ国際感覚を備え、探求心、創造性、表現能力を有する技術者の養成」に取り組んでいます。

【学校概要】


学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 
    大分工業高等専門学校
所在地:大分県大分市大字牧1666番地
校長:山口 利幸
設立:1963年
URL:http://www.oita-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関

 ◆本リリースに関するお問い合わせ先
独立行政法人高等専門学校機構
大分工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:097-552-6075(平日8時半から17時)
e-mail:somu@oita-ct.ac.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー新規登録無料

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


種類
その他
ビジネスカテゴリ
学校・大学
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

独立行政法人国立高等専門学校機構

11フォロワー

RSS
URL
https://www.kosen-k.go.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
-
代表者名
谷口 功
上場
-
資本金
-
設立
-
トレンド情報をイチ早くお届けPR TIMESを友達に追加PR TIMESのご利用について資料をダウンロード