デル・テクノロジーズ、エンタープライズAIイノベーションを促進するインフラストラクチャー、ソリューション、サービスを発表

当資料は、2025年5月19日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。

米国リリース原文: https://www.dell.com/en-us/dt/corporate/newsroom/announcements/detailpage.press-releases~usa~2025~05~dell-technologies-fuels-enterprise-ai-innovation-with-infrastructure-solutions-and-services.htm#/filter-on/Country:en-us

ニュースの概要

  • 「Dell AI Factory」の強化により、データセンターの機能強化など、あらゆる規模のお客様によるAIの導入と展開を簡素化および高速化

  • 幅広いパートナー エコシステムとグローバル サービスを基盤にするパワフルなAIインフラストラクチャーとソリューションが、基盤モデルの構築からエージェンティックAIの実行まで、お客様のアプリケーション導入を強力に支援

2025年5月19日、米ネバダ州ラスベガス『Dell Technologies World 2025』発:

AIインフラストラクチャーのプロバイダーとして業界をリードするデル・テクノロジーズは(*1)、「Dell AI Factory」の強化を発表しました。今回の強化には、パワフルでエネルギー効率に優れたAIインフラストラクチャー、数々の統合されたパートナー エコシステム ソリューション、よりシンプルかつスピーディーなAIの展開を促進するプロフェッショナル サービスが含まれています。

昨今、ビジネスにおいてAIは不可欠な存在となっており、75%の企業がAIを自社の戦略において重要な要素であると考え(*2)、65%がAIプロジェクトの本番環境への移行を成功させています(*3)。ただし、データの品質やセキュリティーへの懸念、高額なコストといった課題は、プロジェクトの進行を妨げる要因になり得ます。

「Dell AI Factory」によるアプローチでは、LLM(大規模言語モデル)の推論をオンプレミスで行った場合、パブリック クラウドで行った場合と比べて最大62%コスト効率が向上し(*4)、あらゆる規模でエンタープライズAIワークロードを安全かつ容易に展開することができます。デル・テクノロジーズは、業界で最も包括的なAIポートフォリオを提供しており(*5)、クライアント デバイス、データセンター、エッジ、クラウドまで幅広い環境向けに設計・構築されています。これまでに世界中で3,000を超えるお客様が、「Dell AI Factory」によってAIプロジェクトを加速させています(*6)。

■デル・テクノロジーズのインフラストラクチャーの新機能が、あらゆる規模でお客様のAIの展開と管理を支援

デル・テクノロジーズは、データセンターでの膨大なエンタープライズAIワークロードなどをサポートするエンド ツー エンドのAIインフラストラクチャーを提供します。

デル・テクノロジーズがAI冷却の定義を一新 - イノベーションにより冷却電力コストを最大60%削減(*7)

デル・テクノロジーズは、標準的なリアドア型熱交換器に代わる業界初のソリューション「Dell PowerCool Enclosed Rear Door Heat Exchanger(eRDHx)」を独自開発しました。「eRDHx」は、自己完結型のエアフロー システムによりIT機器から発生する熱を100%回収するよう設計されており、従来のソリューションと比較して冷却に要する電力コストを最大60%削減します(*8)。

デル・テクノロジーズの工場統合済み「IR7000」ラックと、将来を見据えた「eRDHx」テクノロジーの組み合わせにより、以下のことが可能になります。

  • 冷却水温が従来のソリューションよりも高い(32~36℃)ため、高価なチラーへの依存を解消し、大幅なコスト削減を実現

  • 消費電力を増やすことなく、最大16%多くの高密度ラックを設置可能にし、データセンターの容量を最大化(*9)

  • 空冷能力をラックあたり最大80kWまで引き上げ、AIやHPCといった高負荷ワークロードに対応(*10)

  • Dell Integrated Rack Controller」による高度な漏水検出、リアルタイムの熱監視、すべてのラック レベル コンポーネントの統合管理により、リスクを最小化

AMD GPU搭載の「Dell PowerEdge」サーバーが、パフォーマンスと効率を最大化

Dell PowerEdge XE9785」および「XE9785L」サーバーは、GPUあたり288GBのHBM3eメモリを搭載したAMD Instinct(TM) MI350シリーズGPUをサポート予定です。従来比で最大35倍(*11)の推論性能を実現し(*12)、水冷および空冷の両構成に対応し、冷却に要する電力コストを削減します。

数々の先進機能が、優れた電力効率で安全なAI環境とワークフローを実現

AIが発揮する能力は、基盤となるデータによって大きく変わります。このため、企業にはパフォーマンスと拡張性の両方を念頭に設計・構築されているプラットフォームが不可欠です。 「Dell AI Data Platform」では、数々のアップデートによって、AIのライフサイクル全体にわたる質の高い構造化データ、半構造化データ、非構造化データへのアクセス性が強化されています。

  • Dell Project Lightning」は、新しいテストでは業界最速レベルの並列ファイル システムで、競合する並列ファイル システムと比較して、最大2倍以上のスループットを記録(*13) 。また、大規模かつ複雑なAIワークフローのトレーニング期間を短縮

  • Dell Data Lakehouse」の機能強化では、AI対応データセットの作成とクエリによって、AIワークフローが簡素化され、レコメンド エンジンやセマンティック検索、顧客意図(インテント)の検出といったユースケースが高速化

英ケンブリッジ大学Cambridge Open Zettascale Lab and Research Computing ServicesのPaul Calleja博士は、次のように述べています。「デル・テクノロジーズと協力して最先端のAIイニシアチブをサポートできることをうれしく思います。『Project Lightning』が、私たちのAIイノベーションの重要なストレージ テクノロジーになることを期待しています」。

追加の先進機能により、以下のことが可能になります。

  • Dell Linear Pluggable Optics」により、ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)とAIファブリックにおける消費電力の低減、レイテンシーの短縮、コスト削減の促進

  • AIインフラストラクチャー、データ、アプリケーション、モデル全体にわたりフルスタックで保護する「Dell AI Security and Resilience Services」により、AIインフラストラクチャーとソリューションのセキュリティーに対する信頼性が向上

■カスタマイズ可能なAIソリューションとアプリケーションで、AIパートナー エコシステムを拡張

デル・テクノロジーズは、AIエコシステムのパートナー各社とのコラボレーションによって、お客様の既存のIT環境を簡素化するとともに迅速に統合するカスタマイズ ソリューションを提供します。これらの各ソリューションによって、以下のことが可能になります。

  • Cohere:運用に対するコントロールを確保しながらさまざまなデータソースを統合するタイプでは初となるCohere Northのオンプレミス展開によって、インテリジェントで自律的なワークフローを実現

  • Glean:Gleanにより、スケーラブルなAIエージェントとエンタープライズ検索をオンプレミスで安全に実行。デル・テクノロジーズとGleanのコラボレーションで、同社のWork AIプラットフォームへ初のオンプレミス展開アーキテクチャーを提供(*14)

  • Google:「Dell PowerEdge XE9680」および「XE9780」サーバーで利用できるGoogle GeminiとGoogle Distributed Cloudによって、オンプレミス環境のデータでイノベーションを実現

  • Meta:「Dell AI Solutions with Llama」で、Metaの最新のLlama StackディストリビューションおよびLlama 4モデルを使用して、エージェント ベースのエンタープライズAIアプリケーションのプロトタイピングと構築を実現

  • Mistral AI:デル・テクノロジーズとMistral AIが共同開発したソリューションにより、安全でカスタマイズ可能なAIアプリケーションとナレッジ マネジメント ワークフローを構築・展開

さらに、「Dell AI Factory」の拡張では、以下が可能になります。

  • Dell AI Platform with AMD」の進化により、200Gのストレージ ネットワークとアップグレードされたAMD ROCmオープン ソフトウェア スタックが追加され、ワークフローの簡素化、LLMのサポート、複雑なワークロードの効率的な管理が実現。デル・テクノロジーズとAMDのコラボレーションにより、Llama 4などのAIモデル向けにDay 0サポートおよびパフォーマンスを最適化したコンテナを提供

  • 新しい「Dell AI Platform with Intel」は、インテル(R) Gaudi(R) 3 AIアクセラレーターを搭載し、ハイパフォーマンスでスケーラブルなAIインフラストラクチャーをエンタープライズ環境へフルスタックで展開を支援

デル・テクノロジーズは、エッジへのAI展開と推論をサポートする、「Dell AI Factory with NVIDIA」の強化および「Dell NativeEdge」のアップデートも発表しました。

デル・テクノロジーズのCOO(最高執行責任者)、ジェフ クラーク(Jeff Clarke)は、次のように述べています。「この1年はエンタープライズ企業にとって絶え間ないイノベーションの年でしたが、その勢いが止まることはありません。昨年以来、当社は『Dell AI Factory』に200以上のアップデートを行ってきました。画期的な最先端のデータセンター ソリューションなどの当社の最新のAI機能は、大小問わずあらゆる規模のお客様がAIをシームレスに導入し、より短時間でインサイトを引き出し、効率を高め、迅速に成果を得ることができるように設計されています」。

オレゴン州立大学地球海洋大気科学部の研究および学術コンピューティング担当ディレクター、クリストファー・M・サリバン(Christopher M. Sullivan)氏は、次のように述べています。

「オレゴン州立大学の海洋研究に『Dell AI Factory』を活用して大改革をもたらし、地球上の最重要課題に対処しています。高度なAIソリューションによって、世界の意思決定者が気候変動に取り組み、海洋生態系を保護し、人類にとって有意義な進歩を推進できるようにするインサイトを加速させています」。

提供時期について

  • AMD Instinct(TM) MI350シリーズGPUを搭載した「Dell PowerEdge XE9785」および 「XE9785L」サーバーは、2025年後半に提供開始予定です。

  • 「Dell PowerCool Enclosed Rear Door Heat Exchanger(eRDHx)」および「Dell Integrated Rack Controller」は、2025年後半に提供開始予定です。

  • 「Dell Project Lightning」は、一部のお客様とパートナー向けにプライベート プレビューとしてすでに提供開始しています。

  • 「Dell Data Lakehouse」のアップデートは、2025年7月から提供開始予定です。

  • 「Dell Linear Pluggable Optics」は、すでに提供開始しています。

  • 「Dell AI Security and Resilience Services」は、2025年6月に一部の国で提供開始予定です。

  • 先進機能を搭載した「Dell AI Platform with AMD」は、すでに一部の国で提供開始しています。

  • 「Dell AI Platform with Intel」は、すでに一部の国で提供開始しています。

  • 「Dell NativeEdge」AIのアップデートは、すでに提供開始しています。

*1. 「IDC Semiannual Artificial Intelligence Infrastructure Tracker, 2024H1」(2025年2月)

*2. 出典:日本、米国、英国、ドイツ、フランスの全業界セグメント750名のビジネス/IT意思決定者を対象としたデル・テクノロジーズによる調査(2025年2月)。

*3. 「Dell Technologies Chief Strategy Office enterprise AI adoption」調査(米国)(2024年11月)(有効回答者数=1,661: ITDM 1,302名、AI担当者359名)

*4. デル・テクノロジーズの委託によるEnterprise Strategy Group社ホワイトペーパー「Understanding the total cost of inferencing large language models」に基づく(2025年4月)。分析したモデルでは、RAGを活用した700億パラメーターのLLMについて、4年間で10,000ユーザーの組織では最大52%、50,000ユーザーの組織では最大62%コスト効率が向上。実際の結果は変動する場合があります。

*5. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2024年7月)。デル・テクノロジーズは、AIベースの機能を備えたPCおよびワークステーションから、ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)サーバー、データ ストレージ、クラウド ネイティブなソフトウェア デファインド インフラストラクチャー、ネットワーク スイッチ、データ保護、HCI、サービスへのAIワークロードをサポートできるように設計・構築した、NVIDIAハードウェア/ソフトウェア搭載のハードウェア ソリューションを提供しています。

*6. 顧客受注データのデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2025年4月)。

*7-10. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2025年4月)。20°Cの設備給水/ASHRAE A3吸気と、36°Cの設備給水/ASHRAE A3吸気の比較を想定。実際の結果は変動する場合があります。

*11. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2025年4月) - MI350 シリーズ GPU搭載の「PowerEdge XE9785」および「XE9785L」とMI300X搭載の前世代「XE9680」を比較。

*12. AMD Accelerates Pace of Data Center AI Innovation and Leadership with Expanded AMD Instinct GPU Roadmap

*13. ラックユニットあたりのランダム スループットとシーケンシャル スループットを比較したデル・テクノロジーズの予備テストに基づく(2025年5月)。実際のパフォーマンスは異なる場合があります。

*14. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2025年5月)

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■デル・テクノロジーズについて

デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。

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会社概要

URL
https://www.dell.com/ja-jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町一丁目2番1号 Otemachi Oneタワー 17階
電話番号
-
代表者名
大塚俊彦
上場
未上場
資本金
3億円
設立
1989年06月