【K-1事後レポート】福岡大会 半数以上がKO決着に!K-Jee、王者ロエルにタイトル挑むもKO敗退 朝久兄弟が7年ぶり共演でW勝利
〜地元の声援を背に会場熱狂の渦に〜

K-1/Krush の運営及びジム運営する K-1 実⾏委員会は、7月13日(日)に福岡・マリンメッセ福岡B館にて『ECO信頼サービス株式会社 presents K-1 DONTAKU』を開催しました。 全23試合が繰り広げられ、うち12試合がKOとなりました。
プレリミナリーファイトからメインイベントのタイトルマッチまで、会場は終始興奮と歓声の渦に包まれ、熱気あふれる一日となりました。
試合結果:https://www.k-1.co.jp/schedule/16649
今大会のメインイベントは、福岡出身のK-Jee選手が、K-1 WORLD GPヘビー級王者であるロエル・マナート選手に挑戦しました。K-Jee選手にとっては、地元での復活戦であり、今回より導入された体重制限のない「無差別級」での初のタイトル挑戦となりました。
K-Jee選手は、2024年10月のアジア予選でレジェンド・ジェロム・レ・バンナ選手をハイキックでKOし、本戦出場を決定。巻き返しを期して挑んだ本戦では、序盤から果敢に攻撃を仕掛けましたが、王者ロエル選手の強烈なローキックを中心とした攻撃に苦戦。1ラウンドで2度のダウンを奪われ、2ラウンド開始直後にもローキックでダウン。立ち上がるも、3度目のローでKO負けとなりました。敗退したものの、地元ファンの声援を背に立ち向かう姿勢は、会場に大きな感動を与えました。
そして地元・福岡が生んだ最強兄弟の朝久裕貴・朝久泰央も大躍動。朝久兄弟がそろって勝利を収め、ライト級、スーパーライト級で再び勢いを見せつけました。第13試合では、元K-1ライト級王者・朝久泰央が“ベラルーシの切り込み隊長”ダニラ・クワチとの激戦を判定2-0で制し、復帰後の連勝を継続。多彩な蹴りと前進姿勢で試合を支配し、国際戦線での実力を証明しました。続く第14試合は、兄・朝久裕貴がフランスの4冠王者ブライアン・ラングを相手に1R2分58秒、パンチ連打による豪快なKO勝利。飛び二段蹴りから流れを一変させ、ボディブローでダウンを奪い一気に畳みかけました。
K-1 WORLD GP女子フライ王者のSAHO(日本/闘神塾) が、ONEを主戦場にしていたララ・フェルナンデス(挑戦者/スペイン/Lone Wolf Fight Team)を相手にタイトル防衛戦が行われ、SAHOが挑戦者ララ・フェルナンデスを判定3-0で下し、見事初防衛に成功。
第6代K-1 WORLD GPフェザー級王者の寺田匠(日本/team VASILEUS) が、スーパーファイト/-59kg契約でギリシャのアンゲロス・カポニス (DIAMOND CAMP)と対戦し、右フック一撃KO(1R1分58秒)で寺田が勝利しました。
-56kg契約では、大久保琉唯(日本/K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER) が地元九州の紫苑 (日本/KIZUNA田川本部道場)と激突。大久保が紫苑を1R KOで下し、鮮烈な勝利を飾り、2連続KOの実績を伸ばす他、目の離せない試合が繰り広げられました。
▼第18試合 K-Jee、王者ロエルに挑むもKO敗退 地元での復活戦は惜しくも届かず

K-1 WORKD GPヘビー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R ロエル・マナート(オランダ) VS K-Jee|勝者:ロエル(KO 2R 0分00秒)
K-1 WORLD GPヘビー級タイトルマッチのメインイベントで、地元・福岡出身のK-Jee選手が王者ロエル・マナート選手に挑戦しました。
1ラウンド開始直後から、両者は一歩も引かず、ローやカーフキックを交錯させる緊迫した展開に。K-Jee選手は、果敢に右ハイキックやパンチを狙いながら王者に立ち向かいましたが、ロエル選手の強烈なローキックでダメージを負い、1R中に2度のダウンを喫しました。
それでも気力で立ち上がり2Rに臨みましたが、開始直後にパンチ連打と右ローキックを受け、3度目のダウン。この一撃で試合はKO決着となり、K-Jee選手の挑戦は惜しくも実を結びませんでした。
今回の挑戦は、無差別級への転向後初のK-1本戦であり、K-Jee選手にとって地元ファンの前での復活の舞台でもありました。勝利には届かなかったものの、最後まで闘志を貫いた姿勢は、多くの観客の心を動かす熱戦となりました。
▼第14試合 朝久裕貴、ボディ&連打でKO勝利。フランス王者を1R圧勝

K-1ライト級/3分3R・延長1R 朝久裕貴 VS ブライアン・ラング(フランス)|勝者:朝久裕貴(1R 2分58秒)
ライト級国際戦では、朝久裕貴がフランスの4冠王者ブライアン・ラングを相手に1R 2分58秒、パンチ連打によるKO勝利。
序盤は互いに距離を探り合う展開でしたが、ラングのアッパーと左フックでやや押し込まれる場面も。しかし朝久は突如として飛び二段蹴りを放ち流れを変えると、左ボディブローでダウンを奪取。立ち上がったラングに対し、朝久は一気呵成の左右フック連打で仕留め、鮮やかにフィニッシュ。海外強豪を相手に実力を証明し、国内外のライト級戦線で存在感を放った一戦となりました。
KO勝ちの朝久(兄:裕貴)は「今後はK-1ライト級が空位。世界を知っている僕が一番強いです。ライト級トーナメントに僕を必ずいれてください。全試合KOで勝って優勝します。」と挨拶しました。
続いて、弟の泰央は、「KOで勝ってしゃべりたかったんですが、しゃべれなくて。K-1には俺たちがいる。K-1は沈んでもいない。終わっていない。始まってもいない。兄貴と一緒に盛り上げていきます。」と挨拶しました。
▼第13試合 朝久泰央が2-0判定勝利。蹴りと前進で試合を支配

K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R 朝久 泰央 VS ダニラ・クワチ(ベラルーシ)|勝者:朝久泰央 判定2-0(※30-29、29-29、30-29)
スーパー・ライト級注目の国際戦では、朝久泰央が“ベラルーシの切り込み隊長”ダニラ・クワチを相手に判定2-0で勝利を収めました。
1Rから両者とも多彩な攻撃を繰り出す激戦となり、朝久はインロー、三日月蹴り、バックブローで主導権を握りにかかるも、クワチもアッパーや飛びヒザで応戦。
2R以降は朝久のプレッシャーと巧みな蹴り技が徐々にクワチを押し込み、前進しながらの打撃で印象を残す。判定は30-29×2、29-29の2-0で朝久に軍配。復帰後の連勝を伸ばし、階級トップ戦線へ力強く存在を示しました。
▼第12試合 SAHOがララ・フェルナンデスを下し初防衛成功 女子フライ級王座を守る

K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ/3分3R・延長1R SAHO VS ララ・フェルナンデス(スペイン)| 勝者:SAHO(判定3-0)
K-1女子フライ級タイトルマッチでは、王者SAHOが挑戦者ララ・フェルナンデスを判定3-0で下し、見事初防衛に成功しました。
序盤からローキックとパンチで主導権を握り、距離を詰めてはコンビネーションで攻めるSAHOに対し、フェルナンデスはミドルキックとヒザで反撃。2R中盤、SAHOの右ストレートがクリーンヒットし、フェルナンデスからダウンを奪取。3Rも攻撃の手を緩めず、判定は三者ともSAHOを支持。ハードな挑戦者を退け、王者としての実力と成長を見せつける一戦となりました。
防衛に成功したSAHOは「全然納得いっていないです。自分に求められているのは、倒す選手。そこをクリアできないと、ベルトの価値が上がらない。満足したら進化しない。次は倒せるように認められるようにしますので、応援をお願いします。倒すSAHOに注目してほしいです。今回の防衛戦、アドバイスをしていただき感謝しています。館長、仲間にも感謝しています」と挨拶しました。
▼第11試合 寺田匠、圧巻の1R KO勝利。世界王者の貫禄を示す

スーパーファイト/-59kg契約/3分3R・延長1R 寺田 匠 VS アンゲロス・カポニス(ギリシャ) 勝者:寺田 (1R 1分58秒)
寺田匠がギリシャの新鋭アンゲロス・カポニスを1R1分58秒、右フック一撃でKO。序盤からカポニスの左ハイやヒザ蹴りを冷静にさばき、的確なカーフとボディ攻撃で圧をかけ続けた寺田は、コーナーに追い詰めた場面で強烈な右フックを炸裂させ試合を決着。
ISKA世界王者としての実力を証明し、K-1バンタム級王者としての存在感を改めて印象付け、今後の国際戦線を牽引するエース候補としての地位を確かなものにした試合となりました。
KO勝利の寺田は、「応援ありがとうございました。現役王者なのに前半のセミで納得いかないところもあるけど、実力を見せれた。もう相手はいないし、スーパーフェザー級のレミー・パラとやりたい。倒すのは俺しかいない。自分は宮崎出身でスポンサーに支えられています。これからも強豪と戦っていきます」とアピールしました。
▼第10試合 ムエタイ王者・石井 一成、延長戦を制し復活アピール

K-1バンタム級/3分3R・延長1R 石井 一成 VS 白幡 裕星 勝者:石井 (延長判定2-1(※10-9×2、9-10))
K-1バンタム級注目の一戦では、石井が白幡を延長判定2-1で下し、K-1再起戦を勝利で飾りました。試合は序盤から互いにカーフキックやパンチを応酬し、石井はボディへの連打や打ち合いで主導権を狙うも、白幡も鋭い蹴りと手数で応戦。
3R終了時にはジャッジ1-0のドローとなり、延長へ突入。白熱の打ち合いの末、石井が右ボディやフックで攻勢をかけ、僅差の判定で勝利。ムエタイ王者としての意地を見せ、K-1での復活を印象付けました。
また、第10試合のラウンドガールには地元・福岡を本拠地とするプロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」の公式パフォーマンスチーム「ハニーズ」より、COさんとみずきさんの2名が特別出演。普段は福岡PayPayドームを中心に、ダンスパフォーマンスやイベントMCなど多方面で活躍するハニーズのメンバーが、K-1の舞台に華を添えていただきました。
▼第6試合 大久保琉唯が紫苑を一蹴。多彩な攻撃で鮮烈KO勝利

-56kg契約/3分3R・延長1R 大久保 琉唯 VS 紫苑|勝者:大久保(1R 2分39秒)
大久保が紫苑を1R KOで下し、鮮烈な勝利を飾りました。序盤からカーフキックや鋭いジャブ、ミドルでリズムを作り、バックブローやヒザ蹴りなど多彩な攻撃で試合を支配。紫苑も応戦したが、有効打を奪えず防戦一方に。終盤、大久保のワンツーからの連打でダウンを奪い、最後は右ストレートから左フックを決めて圧巻のフィニッシュ。これで大久保は2連続KOの実績を伸ばし、-55kgタイトル戦線の存在感をより鮮明にする試合となりました。
大久保は試合終了後、「紫苑選手、勝ちたい気持ちが伝わりいい試合ができました。目標は年内に必ずK-1チャンピオンになること。叶えるために練習して勝ちます。僕は誰よりもK-1に熱い思いがあります。必ず会長と一緒にベルトを巻きたいと思います。K-1最高!」と挨拶しました。
尚、本大会を見逃してしまった方も、当日の大会試合動画はK-1公式YouTubeチャンネルおよび
(https://www.youtube.com/k1wgp_pr)、下記にてご覧いただけます。
皆さんどうぞご覧ください。
放送スケジュール
【ABEMA格闘チャンネル】
K-1 DONTAKU
アーカイブ視聴URL:https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/CSFN8qtxhFX2cX
【CSチャンネル「GAORA SPORTS」】
K-1 2025 | GAORA - CSスポーツチャンネル
K-1 DONTAKU 7.13マリンメッセ福岡B館
7月18日(金) 14:30 ~ 23:30※初回放送
7月25日(金) 18:30 ~ 27:30※リピート放送
8月28日(木) 17:00 ~ 26:00※リピート放送
実況席メンバー
魔裟斗(K-1 WORLD MAX2003・2008世界王者)
佐藤嘉洋(K-1 WORLD MAX 2006・2007日本王者)
ゆうちゃみ(K-1公式応援ギャル)
井口綾子(K-1公式サポーター)
石井和義
バッドボーイズ 佐田正樹
箕輪厚介


【次回大会情報】 「K-1 WORLD MAX 2025」9月7日(日)代々木第二体育館 & 11月15日(土)に代々木第一体育館
9月7日(日)に東京・代々木第二体育館、そして11月15日(土)に代々木第一体育館にて「K-1 WORLD MAX 2025」が開催されます。
両大会では、『K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント』を二段階に分けて実施します。9月大会では16名参加の開幕戦8試合が行われ、11月大会では開幕戦を勝ち抜いた8名による決勝トーナメントがワンデイで開催され、世界一の座を争います。
昨年のMAX世界大会では、優勝候補の欠場から開幕戦敗退選手が復活し、劇的な優勝を飾るという波乱の展開がありました。今年のトーナメントも、ストーヤン・コプリブレンスキー選手、オウヤン・フェン選手、ダリル・フェルドンク選手、カスペル・ムシンスキ選手など、世界16カ国から強豪選手が集結する予定です。K-1の宮田充プロデューサーは「日本人選手は1名、あるいは0名になる可能性もある」とし、新しい才能の発掘にも意欲を見せました。
また9月大会のワンマッチで"イランの英雄"シナ・カリミアン選手が参戦することが決定しています。
https://www.k-1.co.jp/schedule/16650
日程:2025年09月07日(日)
会場:代々木第二体育館
開催日時概要:11:00開場/13:00本戦開始(予定)
大会概要
主催・後援
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作 ㈱M-1スポーツメディア
◆運営 ㈱グッドルーザー
チケット情報
チケット発売日
◆「K-1.CLUB」先行予約販売
7月7日(月)10時~7月13日(日)23時59分(予定)
◆会場先行予約
7月13日(日) ※K-1 DONTAKUで販売を行います
◆一般発売
7月14日(月)10時~9月4日(木)23時59分(予定)
チケット料金
・ロイヤルシート 70,000円 (当日 70,500円)
・アリーナSRS席 50,000円 (当日 50,500円)
・アリーナRS席 30,000円 (当日 30,500円)
・アリーナS席 15,000円 (当日 15,500円)
・スタンドS席 15,000円 (当日 15,500円)
・スタンドA席 10,000円 (当日 10,500円)
・スタンドB席 7,000円 (当日 7,500円)
※小・中学生は無料でご入場できます(数量限定)→販売サイト【https://k-1.shop/】
※消費税込み/全席指定(※一部自由席あり)/小学生からチケットが必要となります。
※当日券は、全席種+500円となります。
チケット発売所
チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット
K-1.CLUB
K-1.SHOP
株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470 (電話予約)
放送スケジュール
未定
ー今後の試合日程ー
2025年10月4日(土)K-1 WORLD GP 2025
https://www.k-1.co.jp/schedule/16657
日程:2025年10月04日(土)
会場:ブラジル・ブラジリア
開催日時概要:未定
2025年11月15日(土)K-1 WORLD MAX 2025
https://www.k-1.co.jp/schedule/16659
日程:2025年11月15日(土)
会場:国立代々木競技場 第一体育館
開催日時概要:11:00開場/13:00本戦開始(予定)
すべての画像