岩手県矢巾町が不要品リユース事業で10月の3R推進月間を前に「おいくら」と連携を開始
〜新施策導入で更なるリユース促進へ〜
■背景・経緯
矢巾町では、ごみ減量化や、環境と福祉の連携推進を目的とした「矢巾町リユース品回収ひろば」を開催し、2023年度には約2tの不要品を回収するなどリユース推進を積極的に進めてまいりました。しかしながら、矢巾町は1人1日当たりのごみ排出量が多いことが課題となっており、まだ使用できるものが廃棄されることも少なくありません。こうした背景から町では、町民のリユース意識促進と廃棄物削減につながる新たなリユース施策導入の可能性をこれまで模索しておりました。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してまいりました。そうした中で、マーケットエンタープライズが矢巾町に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取組が実現いたしました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ120万人(2024年1月末日)の方にご利用いただいております。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
■矢巾町の課題と「おいくら」による解決策
矢巾町では、月に1度、ごみ集積所での大型ごみ収集を行なっておりますが、重量のあるものでも、町民が自宅の外へ運び出す必要があります。加えて、町民からは、「月に1度の回収では引っ越しなどの予定と合わない」という声が寄せられていました。「おいくら」は、年間を通じて、希望すれば自宅に訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになります。加えて、町では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もありません。
■今後について
9月26日(木)13時(公開時間が前後する可能性があります)に矢巾町ホームページ内(https://www.town.yahaba.iwate.jp/soshiki/jyumin/kurashi/170970705123873/)へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。矢巾町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。加えて、町民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながります。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
■岩手県紫波郡矢巾町
矢巾町は、県都盛岡市の南に隣接しています。 古くから豊かな自然に恵まれた農村地帯でありましたが、高度成長期以降は盛岡市のベッドタウンとして人口が増加しました。生活に便利な都市部とのどかな田園風景が広がる農村部が調和したコンパクトな田園都市として現在も発展を続けています。
人口:26,200人(男12,524人、女13,676人)(2024年4月1日)
世帯数:11,125世帯(2024年4月1日)
面積:67.28平方キロメートル
ウェブサイト:https://www.town.yahaba.iwate.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ720万人を達成しました。矢巾町の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で177にのぼります。
「おいくら」自治体向け ウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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