創業事業からのピボットでデジタルセールスSaaSへ舵を切ったベーシックが総額11億円の資金調達を実施
〜日本のBtoB事業のイノベーターとしてマーケティングとテクノロジーで“問題解決”する〜
デジタルセールスを促進するSaaSを提供する株式会社ベーシック(東京都千代田区、代表取締役:秋山勝、以下「当社」「ベーシック」)は、One Capitalをリードインベスターとして、i-nest capital、博報堂DYベンチャーズ等を引き受け先とする第三者割当増資、及び金融機関からの融資により、総額11億円の資金調達を完了しましたことをお知らせいたします。
- 資金調達の背景/コロナ禍で露見した、デジタルセールスSaaSの必要性と可能性
日本国内の労働力人口が減少し続ける中、世界的な新型コロナウィルスの感染拡大は、これまで展示会や、訪問といった、対面で稼ぐ営業に頼ってきた日本のBtoB企業に大きな影響を及ぼし、多くの企業において、デジタルセールスへの転換が急務となりました。
2021年に発表されたネオマーケティング社の調査(※1)では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、マイナスの影響を受けたと答えたBtoB企業は約60%。特に、既存顧客との取引にマイナスの影響が大きく出ており、顧客とのコミュニケーションの変化/マーケティング活動の変化/それらによる機会の減少などがその原因として挙げられ、新規のリード獲得に課題を感じていると回答した方は、64.0%に上っています。
※1 ネオマーケティング調査:「コロナ前後のBtoB企業のマーケティング活動に関する調査」
その一方、効果が上がった施策として「オンラインセミナー」「オンライン広告」「オウンドメディア」が上位に挙げられるなど、BtoB事業者にとって、オンラインを主戦場としたデジタルセールスや、そのためのWebマーケティングは、今後さらに欠かせない要素となると同時に、将来への大きな可能性を示しています。
ベーシックは、「社会のあらゆる問題を解決する」という経営理念のもと、通常は見過ごされがちなあらゆる日常の問題に着目し、2004年の創業以来、50を超える事業(問題解決)を展開してきました。
2020年12月には創業事業である比較メディア事業を事業譲渡し、SaaS事業に注力。旧来のアナログ営業に頼ってきたBtoB企業が、Webマーケティングへ移行する際に直面する「知識」「環境」「人」の不足という課題に対して目下取り組んでいます。その課題解決のため、誰もが使いやすくシンプルでわかりやすいSaaSプロダクトを提供することにより「Webマーケティングの大衆化」を推し進めています。
今回の資金調達を機に、「Webマーケティングの大衆化」に向けたSaaSプロダクトの開発/アップデートのスピードをさらに加速し、その実現のためエンジニアを中心とした採用強化を図っていきます。
<資金用途>
・オールインワン型BtoBマーケティングツール「ferret One」のサービス機能アップデート
・フォーム作成管理ツール「formrun」のサービス機能アップデート
・上記両サービスの事業成長、及び今後の新たなSaaSプロダクト開発に向けた採用強化
▼採用情報
https://recruit.basicinc.jp
<今回の引受先 *敬称略、順不同>
・(新規)One Capital
・(既存)i-nest capital
・(新規)博報堂DYベンチャーズ
- 「ferret One」について
BtoBにおけるマーケティング施策は多岐に渡る分、使用するツールも複数にまたがり、その環境は煩雑になりがちです。ferret Oneは、ノーコードで誰でも簡単にWebページの作成や更新ができるCMS機能に加え、見込み顧客獲得に必要な、コンテンツマーケティング施策、メールマーケティング施策、セミナー施策、ホワイトペーパー施策など、複数の施策を実行するための機能を、オールインワンで提供します。ベーシックがこれまで蓄積したBtoBマーケティングのノウハウを元に、戦略設計を含めて伴走しながらサポートを行うため、そもそも何から手をつけたらよいのか分からないという課題も解決できます。
サービス開始以来、累計で1,000社を超えるお客様にご導入いただいており、テクニカルサポートのサービス満足度は100%を継続(※2)するなど、多くのBtoB企業のマーケティング活動の支援に貢献しています。
※2 当社カスタマーサクセス部門での顧客アンケート2021年4月度~5月度実績
https://ferret-one.com/
- 「formrun」について
フォーム作成時には、「お問い合わせ」「申し込み」「アンケート」など40種類のテンプレートから適したものを選択し、ドラッグ&ドロップやテキストの入力だけで、ビジュアル豊かなフォームをノーコードで簡単に作成できます。フォームに入力された情報に対して誰でも簡単に管理ができるCRM機能が同時に備わっており、チームで効率的に顧客管理を行うことが可能です。
フォーム作成は一見単純なように見えますが、個人情報を含めて扱うことが多いことから開発には多くの工数が必要であり、常にエンジニアやデザイナーの巻き込みが必要です。この課題を解決し、非エンジニアでも簡単に使うことができるformrunは多くの方に評価されており、サービス開始から約4年半で累計10万ユーザーを突破、2021年4月には国内の有料フォームツールサービスの導入数においてNo.1(※3)を獲得しています。
※3 株式会社ショッパーズアイによる調査
https://form.run/home
今後も、ベーシックは、日本のBtoB事業のイノベーターとして、国内300兆円以上と言われている巨大なBtoB法人取引市場に対し、マーケティングとテクノロジーの力を用い、大小関わらずあらゆる企業が抱える本質的な問題を解決していくことにより、全ての組織・人を無駄な作業から解放し、より創造的で人らしい仕事に情熱が注げる世界を目指していきます。
- 投資家からのコメント
浅田 慎二 氏
これまで何十もの事業を作り育ててきた秋山CEOが、SaaSに特化した事業体制を作り上げたベーシック社。ノーコード/ローコードでインバウンドのGo-To-Marketを支えるformrunとアウトバウンドのGo-To-Marketを支えるferret One。この両方の事業を携えたベーシック社なら、日本のマーケティングオートメーションを更に進化させることが出来るという強い確信を持っています。
今後秋山さん率いるベーシック社と日本のマーケティングオートメーションを変えていける旅をご一緒できることにワクワクしています。
i-nest capital株式会社 パートナー
塚本 繁男 氏
BtoBマーケティングのDX化を加速させているベーシック社へ、2021年5月に引き続き追加での出資をさせて頂きました。Sales-Led-Growthの「ferret One」、Product-Led-Growthの「formrun」、国内最大級のマーケティングメディア「ferret」と理想的な布陣の事業運営を、秋山さんをはじめ、優秀で熱意を持ったチームが担っていることが出資を決断した理由です。
今後も、BtoBマーケティングにおける様々な課題を解決するツールを提供していくことを期待しています。この素晴らしい挑戦にご一緒できることを光栄に感じるとともに、より一層の事業発展とIPOに向け、全力で支援をして参ります。
株式会社博報堂DYベンチャーズ マネージングパートナー/取締役COO
武田 紘典 氏
ベーシック社は、BtoBビジネスに適したMA/CRMツールを提供しており、ノーコードによるWeb制作/運用から顧客開拓までの業務をワンストップで取り組むことを可能にします。ベーシック社のプロダクトの成長性とBtoBマーケティングにおける博報堂DYグループとの連携に可能性を感じ、今回出資させていただきました。
今後は、博報堂DYグループの生活者発想及びクリエイティビティと、ベーシック社のプロダクトの革新性を掛け合わせることで、企業のマーケティング課題を解決するDXの実現に共にチャレンジしていきたいと思います。
- 株式会社ベーシック 代表取締役 秋山 勝 コメント
ベーシックは昨年に創業事業であった比較メディア事業を売却し、SaaS事業へと本格的に舵を切りました。1年間全速力で走り切った結果、各投資家の皆様からポテンシャルを評価され、今回の資金調達に至ったことを大変嬉しく思います。
ご存知の通り、日本では労働力人口の減少から各分野においてDX化の推進が求められますが、実際には多くの企業において「知識」「環境」「人」の課題に直面し、思うように進んでいません。
その中でベーシックの提供するプロダクトは、デジタルセールスにおけるプロセスの最初にある「マーケティング」の課題を解決していきます。既にSFA、CRM、MA、オンラインセールスツールなどなど、デジタルセールスの領域には各種様々なプレイヤーが揃っていますが、toCに比べて明らかに遅れているtoBでは、ここからまさに百花繚乱を迎えていきます。今回の資金調達を機に、ベーシックとしても、このデジタルセールス領域への参戦の表明を、改めてさせていただきたいと思います。
より詳細な想いについて以下noteに記しましたので、ぜひご覧になっていただけると幸いです。
▼note:「10回事業売却した男がたどり着いた真に熱狂するビジネスとは」
https://note.basicinc.jp/n/n976e5e909346
- 株式会社ベーシックについて
社名 :株式会社ベーシック
代表者 :代表取締役 秋山勝
所在地 :〒102-0082 東京都千代田区一番町17-6 一番町MSビル2F
設立年月:2004年3月
事業内容:SaaS事業・メディア事業
URL :https://basicinc.jp/
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