日本美術・技術博物館Manggha 姫路市立美術館 連携記念事業「アンダーコート(Undercoat)」

ポーランド出身の現代美術家ボヴニクの写真作品展

姫路市

ボヴニク《1930年代、ポーランド・ズワクフ・コシチェルニィ〈Złaków Kościelny〉、伝統的ウウォヴィチ衣装》165×130cm、2017年
衣装:ワルシャワ国立民族博物館蔵

ポーランドで唯一の日本文化を紹介する国立博物館である日本美術・技術博物館Mangghaと姫路市立美術館は、昨年に連携協定を締結し、両地域の芸術文化の交流促進を図っていくこととなりました。この度、その連携第1弾の事業として、現代美術家ボヴニクの写真作品展「アンダーコート(Undercoat)」を開催いたします。

本展には、 裏返され縫い目や裏地があらわになった衣服を撮影した連作の写真作品「リバース(Reverse)」シリーズが出品されます。ボヴニクは衣服の裏側を撮影し、衣服が内包する可視化されていない歴史や個人の物語、写真による表象のあり方、そしてそれらを社会的記憶に定着させる制度の役割を問いかけ、ファッションや工芸の領域に属してきた衣服の物語を新たな文脈で提示する試みに挑んでいます。

「リバース」では、 ポーランド独立回復における重要人物であるユゼフ・ピウスツキが着用した軍服からシベリア・エニセイ地方の女性シャーマンの衣装まで、多様な衣服が裏返しの姿で撮影されています。裏返された衣服たちは、かつてそれらを着用していた人々の身体から切り離されながらも、着用者たちが紡いだ語られざる歴史を、写真という媒体を通じて鑑賞者に語りかけます。

作家紹介

ボヴニク(Bownik)

1977年、ポーランド生まれの現代美術家。ウッチ国立映画大学講師。

ルブリンのマリー・キュリー・スクロドフスカ大学で哲学を、ポズナンの美術アカデミーで写真を学ぶ。8x10のカメラを使って、被写体の構成要素を注意深く分解・再構築することで、メディアの人工性を検証し、伝統衣装の物質性と社会歴史的背景を探っている。

ボヴニクの作品は、ポズナニ国立美術館、ヴロツワフ現代美術館、クラクフ写真美術館、ハウス・マルセイユ写真美術館(アムステルダム)、ワルシャワ近代美術館、ワルシャワ国立図書館、INGコレクション(アムステルダム)、などに収蔵されている。

会期中のイベント

ポーランド×日本 アーティスト・トーク・セッション

登壇者:ボヴニク氏(本展出品作家)、東影智裕氏(現代美術家)、吉本直子氏(現代美術家)

日時:10月4日(土曜日)午後2時から午後3時30分まで

場所:姫路市立美術館 企画展示室

参加費:無料

定員:50名(先着順)

ワークショップ PRIVATE REVERSE

衣服を裏返して撮影することで、その衣服にまつわる歴史や個人の記憶など、普段は語られることのない逸話を鑑賞者に想像させるボヴニクの「リバース」シリーズ。講師として作家本人をお招きするこのワークショップでは、参加者に衣服を持ち寄ってもらい、ご自身の「リバース」を撮影してもらいます。

講師:ボヴニク氏(本展出品作家)

日時:10月5日(日曜日)午前10時30分から12時まで (受付は午前10時から)

場所:姫路市立美術館 2階講堂

参加費:無料

定員:15名

持参するもの:ご自身の衣服1着(ジャケット、セーターなどのトップス)

申込方法:姫路市立美術館へメールで申し込み(先着順、定員に達し次第締切)

メール送付先:gakugei@city.himeji.hyogo.jpメールには、イベント名、氏名・電話番号をご記載ください。1つのメールで複数人のお申込みはご家族の方に限らせていただきます。複数人での参加ご希望の方は、参加人数もご記載ください。

展覧会情報

会 期:2025(令和7)年10月4日(土曜日)から10月13日(月曜日・祝日)まで

初日の10月4日には、午前10時から開会式を行います。予約不要でどなたでもご参加頂けます。

開館時間:午前10時から午後5時まで
休館日:10月6日(月曜日)

会 場:姫路市立美術館 企画展示室

観覧料:無料

主 催:日本美術・技術博物館 Manggha、姫路市立美術館

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会社概要

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URL
https://www.city.himeji.lg.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
兵庫県姫路市安田四丁目1番地
電話番号
-
代表者名
清元 秀泰
上場
未上場
資本金
-
設立
1889年04月