大正時代の博多を舞台に躍動する耽美なホラーミステリー 書籍『文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編』イラスト:ホノジロトヲジ
2025年10月31日発売
株式会社竹書房(所在地:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑:宮⽥ 純孝)は、嗣人 著『文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編』を2025年10月31日(金)に発売いたします。

あらすじ・内容紹介
其の列車は死者を運ぶ
亡き人に逢いたくば――さぁ、乗るがいい。
ついに香月の秘密が明らかに!
生まれながらに軛を背負う二人が、現世と幽世のあわいを走る幻の豪華列車を追う大正あやかし事件簿
大正十年博多。
正体不明の人気作家・香月蓮の助手を務める中学生・瀬戸春彦は「この世の不可思議なるものを見つけてこい」という主の無理難題に頭を悩ますが、香月の正体を嗅ぎ回る新聞記者の杉山から真夜中に死者を乗せて走るという幽霊列車の目撃情報を得る。
霧の中から忽然と現れては消える幻の豪華列車。しかもあの柳原白蓮が乗っていたとの情報も。
どうしても会いたい故人がいる香月と春彦は真相を突き止めるべく杉山と夜の博多駅に忍び込み、ついに幻の列車に乗車する。
居合わせたのは訳アリの乗客たち、果たして幽霊列車の正体とは……?
訳アリ、美形、偏屈。怪異大好き小説家の香月蓮(こうづきれん)と、
鬼子で、毒舌、優秀。甘味大好き中学生助手の瀬戸春彦(せとはるひこ)。
ともに出自にどうにもならない【呪い】を背負った者同士、
凸凹バディが大正時代の博多を舞台に躍動する耽美なホラーミステリー、第2弾!!
改札を抜けて発着場へ出ると、そこには荘厳な蒸気機関車に牽引された、豪華絢爛な車輌五両が停車していた。深青色の光沢が電灯の光を弾いて、まるで七宝焼きのような輝きを放っている。
「……帰って来られると思いますか?」
僕の問いに香月がこちらを振り向く。
「どうした? 恐ろしくなったのか?」
列車がぐん、と前へ大きく動き出し、車輌が揺れると木の軋む音がした。加速はゆっくりと、だが確実に前へと進み始める。前方で蒸気の噴出する音がした。
「春彦。私も同じだ。ひと目会いたい者がいる。その為に、この列車へ乗ることを決めたのだ」
――本文より
<登場人物紹介>

<幽霊列車設定資料>
本作の舞台となる、現世と幽世のあわいを走るという幻の幽霊列車の設定資料を特別公開。

<特典情報>

書籍『文豪は鬼子と綴る』『文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編』の有償特典小冊子付きが一部書店(書泉ブックタワー、書泉グランデ、芳林堂書店高田馬場店)にて販売されます。
小冊子(全2種)には嗣人書き下ろしの短編「雷獣退治」「鰻を待ちながら」とホノジロトヲジのキャラデザイン、装画制作ラフがそれぞれ収録されております。
オンライン通販も行われているので、遠方の方もこの機会をお見逃しなく。
<書誌情報>

タイトル:『文豪は鬼子と綴る 弐 幻想列車編』
著者:嗣人
イラスト:ホノジロトヲジ
◆発売日:2025年10月31日
◆仕様:四六判/296ページ
◆予価:1,800円+税
<作家情報>
嗣人(つぐひと)
熊本県荒尾市出身、福岡県在住の小説家。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に所属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家。著作に『四ツ山鬼談』『文豪は鬼子と綴る』『霧の出る森』(竹書房)、『夜行堂奇譚』シリーズ、『天神さまの花いちもんめ』『穂束栞は夜を視る』『カナエトメイ』『木山千景ノ怪顧録』(産業編集センター)、『イヴたちの楽園 藤紫乃女学園の怪異譚』(PHP研究所)など。
ホノジロトヲジ
繊細なタッチから生み出される、幻想的なイラストを数多く手掛けるイラストレーター。
代表作に、ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』数珠丸恒次/五虎退/小烏丸 キャラクターデザイン(運営:DMMゲームズ/原作:ニトロプラス)、小説『瓶詰地獄』(夢野久作著/立東舎刊)など。

■株式会社竹書房について
1972年設立。麻雀漫画誌「近代麻雀」や、4コマ漫画等の専門雑誌、書籍、コミック、写真集、DVD などを取り扱う出版社です。
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