伝統を革新する墨2種「黒鉛墨」「無膠墨」を画材ラボ「PIGMENT TOKYO」で販売開始
株式会社呉竹開発の新商品を先行限定販売
このたび提供を開始する2つの固形墨「黒鉛墨」と「無膠墨」は、株式会社呉竹で開発された商品です。
通常、墨は油や木を燃やした時に出る「煤(すす)」と、獣や魚類の皮・骨などを煮詰めた液を冷まし、ゼリー状になったものを乾燥させた糊材である「膠(にかわ)」を練り合わせることで墨になります。古来より煤と膠を原料としてきた固形墨ですが、黒鉛墨は煤を、無膠墨は膠を使用していないという新しい特徴の商品となります。
黒鉛墨は“古代の墨はどんなものだったのか”を研究する過程で、墨という漢字の「土」の部分にヒントを得て、土製の顔料である黒鉛を利用して開発されました。煤と黒鉛は同じ炭素ですが、黒鉛墨はグレーの色味を含んだ、少し鈍い黒色が特徴です。「粉状の黒鉛は飛散するので、何か良い方法はないか」という声をきっかけに商品化につながりました。
無膠墨は「動物由来の膠を使用していない墨はないか」という僧侶などの要望をもとに商品化されました。膠を使用せずに、黒さ、水への溶けやすさ、筆と硯を傷めないこと、人体や環境への安全性などを担保するメディウム(媒体)を研究し、従来の墨と同じように使用できる新しい商品となっています。
PIGMENT TOKYOは、専門知識を携えたスタッフを擁し、これまでにもメーカーや企業と協働し、伝統画材や最新素材を用いた商品を開発してきました。「今を作る伝統画材ラボ」として、今後も新たな伝統の形を探ってまいります。
●商品開発の経緯について:https://pigment.tokyo/blogs/article/new-types-of-sumi-inksticks
【商品について】
商品名:黒鉛墨(こくえんぼく)
価格:6,600円(税込)
取扱い:PIGMENT TOKYOおよびオンラインショップ
販売時期:5月30日(火)~
オンラインショップURL:https://pigment.tokyo/products/kokuenboku
商品名:無膠墨(むこうぼく)
価格:6,600円(税込)
取扱い:PIGMENT TOKYOおよびオンラインショップ
販売時期:5月30日(火)~
オンラインショップURL:https://pigment.tokyo/products/mukouboku
【PIGMENT TOKYOについて】 https://pigment.tokyo
「色とマチエールの表現」を追求するショップ・ラボ・ワークショップを備えた絵画材料専門の複合クリエイティブ施設です。多種多様な画材とその用法、そこから生み出される「表情」について探求し、得られた知識や技術の普及活動を行っています。4,500色にもおよぶ顔料をはじめ、希少価値の高い硯や墨、600種を超える絵筆や刷毛、オリジナルの膠や和紙、西洋の伝統絵画技法に用いる道具や材料、その他入手困難な画材を販売しています。またワークショップや企業向けのレクチャー、コラボレーションにも取り組んでいます。
【寺田倉庫について】
社 名:寺田倉庫株式会社(Warehouse TERRADA)
代表者:代表取締役社長 寺田航平
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
設 立:1950年10月
U R L :https://www.terrada.co.jp
【PIGMENT TOKYOに関するお問い合わせ】
寺田倉庫 スペースコンテンツグループ PIGMENTチーム E-MAIL:pigment@terrada.co.jp
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