ピクシーダストテクノロジーズと四国化成建材、左官の手仕事と吸音を融合した「iwasemi OC-β×けいそう壁」が「2026年度グッドデザイン賞」を受賞

壁面への工事不要で、既存空間に吸音・調湿機能と意匠性を付加できる点が評価

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長 :落合陽一、代表取締役社長:村上泰一郎、以下「PxDT」)と四国化成建材株式会社(本社:香川県丸亀市、代表取締役社長:眞鍋宣訓、以下「四国化成建材」)が共同開発した、珪藻土の左官仕上げとPxDTの吸音モジュール「iwasemi™ OC-β」を組み合わせた「iwasemi OC-β×けいそう壁」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

審査では、伝統的な左官仕事の手業による表現と吸音機能を組み合わせる発想の新しさに加え、モジュール化により壁面への加工や工事を伴わず既存空間に吸音・調湿機能を付加できる点、空間の用途に合わせて形状・色・配置をアレンジできる点が評価されました。

■審査員の評価コメント

伝統的な左官仕事の手業による表現と吸音機能を組み合わせるという発想が新しい。モジュール化することで壁面自体への加工や工事が不要であるため、既存の空間に吸音機能と調湿機能を付加し、同時に壁面の意匠性を高めることもできる点が評価された。使用する空間の用途に合わせて表面材の形状や色、配置などがアレンジできるため、多様な表現が可能であり、吸音機能を実現しながら空間演出の効果が期待できる。

■開発の背景

保育園や学童保育などの子ども施設では、室内の音の反響が子どもだけでなく保護者や職員にとっても大きな負担となっています。2025年11月には日本建築学会がこども家庭庁に対し、音環境の改善を求める要望書を提出しています。一方、建築の現場では左官職人の減少が進み、塗り壁の技術と文化を次世代へつなぐことが課題となっています。

こうした背景から、PxDTと四国化成建材は2026年3月、塗り壁に「吸音」を組み込む共同開発を開始しました(2026年3月4日発表)。

■iwasemi OC-β×けいそう壁の特長

  1. 左官の手仕事と吸音の融合:四国化成建材の珪藻土を左官職人の手業で仕上げた表面に、音響メタマテリアル技術を応用した「iwasemi OC-β」を組み合わせました。人の会話音の中心帯域(500〜1000Hz)の反響を抑えます。

  2. 壁面工事不要のモジュール型:マグネット・壁掛け金具などで取り付けられるため、既存の壁を加工せずに吸音・調湿機能を後付けできます。

  3. 空間に合わせた意匠の自由度:表面材の形状・色・配置を用途に合わせてアレンジでき、吸音と空間演出を両立

■コメント

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 iwasemi事業部 事業部長 五島 隆允

このたび、四国化成建材様と共に取り組んできた開発がグッドデザイン賞として評価いただけたことを、大変光栄に思います。子ども施設をはじめとする室内の騒音対策は、既存の施設では対策が後回しになりがちでした。また吸音材は性能が優先され、空間の意匠とは切り離された『目立たせないもの』として扱われてきました。iwasemi OC-βは、音響メタマテリアル技術で会話音の帯域の反響を抑えながら、壁面に工事をせず後付けできるモジュールとして開発してきたものです。そこに四国化成建材様の珪藻土と左官の手仕事が加わったことで、吸音材を『隠すもの』ではなく『見せたい壁』にできたことを嬉しく思います。職人さんの手業によって壁面が吸音機能と調湿機能を有し、空間そのものの魅力も高める。先端技術と伝統の手業が互いの良さを引き出せることを示せたと考えています。今後も子ども施設をはじめ、多くの空間へ届けていきます。

四国化成建材株式会社 取締役執行役員 商品本部長 木村 和正

今回のグッドデザイン賞受賞を、塗り壁が持つ新たな価値と可能性を広く知っていただく機会として、大変嬉しく受け止めています。四国化成建材が大切にしてきた塗り壁は、単に壁を仕上げるための素材ではなく、けいそう土ならではの風合いや調湿性、左官職人の手仕事によって生まれる豊かな表情を通じて、空間そのものの心地よさや美しさを高める存在だと考えています。今回の取り組みでは、そうした塗り壁の魅力に「吸音」という新たな価値を加えることで、機能だけではなく、触れたときや眺めたときに感じる素材の魅力も含めて、壁材のあり方を広げることができました。左官仕上げは、職人の技や経験によって一つひとつ異なる表情が生まれることも大きな魅力です。こうした素材と手仕事の価値を、現代の多様な空間に合わせた新しいかたちで提案することで、より多くの方に塗り壁や左官の魅力を知っていただきたいと考えています。今後もピクシーダストテクノロジーズ様と共に、子ども施設をはじめとするさまざまな空間へ展開し、快適な音環境の実現と、左官文化を次世代へつなぐ取り組みを進めてまいります。

■グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を継承する、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度です。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、かたちの有無にかかわらず、人が理想や目的を果たすために築いたものごとの質を評価・顯彰しています。受賞のしるしである「Gマーク」は、すぐれたデザインの象徴として広く親しまれています。(公式サイト:https://www.g-mark.org/)

■ ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について

ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「空間・音響」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。

商号       ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
会社設立     2017年5月
代表取締役    落合陽一、村上泰一郎
所在地      東京都中央区八重洲二丁目2番1号
URL       https://pixiedusttech.com/

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会社概要

URL
https://pixiedusttech.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー8階
電話番号
-
代表者名
落合 陽一
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年05月