【SHE、生成AI活用の実態を“日常生活と職場”の2軸で調査】職場では“社内ルールなし”が7割超、AIの“サイレント活用”6割超、制度より先に進むAIの日常インフラ化
女性は男性の2倍“相談助言”でAI活用、日常では迷いや感情に寄り添う存在へ──ChatGPTを中心に役割が広がった2025年のAI活用
学ぶから働くまでを支援する女性向けキャリアスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営するSHE株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役CEO/CCO:福田恵里、以下SHE)は、全国の20〜59歳の有職者400名を対象に、日常と仕事それぞれの場面における生成AI活用の実態を調査しました。
2025年は、テキスト生成のChatGPTに加え画像・動画生成AIが一般利用として広がり、“チャッピー”が『新語・流行語大賞2025』にノミネートされるなど、生成AIが生活や仕事の領域に急速に浸透した一年となりました。本調査では、生成AIの一般化が進む一方で生まれている、世代や性別による“使い方・向き合い方の違い”や職場環境とのギャップに着目し、今年のAI活用を総括するデータとして、日常から仕事までの利用実態を明らかにしました。
調査の結果、利用の有無や必要性は半々に分かれ、全体では約2人に1人が活用する一方、若い世代ほど積極的に利用する傾向が見られました。また、仕事では資料作成や文章生成など効率化と発想支援の役割が中心であるのに対し、日常では相談や推し活、占いといった「迷いや感情に寄り添う用途」まで広がるなど、場面によって役割が多様化していることも明らかになりました。
さらに、AI普及にもかかわらず、社内ルールが未整備の企業が7割を超えるほか、業務でAIを使っていても周囲に共有しない“サイレント活用”が6割以上を占めるなど、制度よりも個人の判断が先行している実態も浮き彫りとなりました。生成AIが身近になるほど、「どう使い、どこまで頼るべきか」が個人と企業の双方に問われ始めています。本調査では、AIの普及がもたらす実態と変化を総括し、新たな議論の土台となる情報を提供します。

■ 調査背景
生成AIの一般利用が急速に進んだ2025年。テキスト生成のChatGPTに加え、画像・動画生成AIも広く活用され、SNS投稿から会議資料、提案書に至るまで、誰もがAIを取り入れてアウトプットを生み出すことが当たり前になりつつあります。その象徴として、ChatGPTを親しみを込めて呼ぶ愛称 “チャッピー” が『新語・流行語大賞2025』にノミネートされるなど、生成AIは社会の話題としても強い存在感を放ちました。
一方で、AIの使い方や距離感は人によってさまざまです。業務の効率化に使う人もいれば、占い・相談・推し活まで幅広く活用する人もおり、世代や性別で“使いどころ”の感覚に違いが見られました。活用が広がる中、社会や企業のルールづくりは追いついていないのが現状です。
本調査では、仕事・日常・趣味・相談・推し活まで広がる“使い方の多様化”と、世代や性別によって異なる“AIとの距離感のギャップ”を可視化しました。SHEは今回の調査を、働く一人ひとりがAI時代の変化を前向きに捉え、自分らしい活用法を選び取るためのヒントとしてお届けします。
■ 調査概要
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調査目的:AI活用の実態と、世代・性別・職場環境による意識差を明らかにすること
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調査方法:Webアンケート調査
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調査対象:全国の20〜59歳の有職者(男女均等)
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サンプル数:計400名(20代100名/30代100名/40代100名/50代100名)
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調査期間:2025年10月27日(月)〜10月29日(水)
※調査結果は小数点以下第1位を四捨五入しています。
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、【SHE株式会社 調べ】とご明記ください。
■ 調査サマリー
今回の調査では、AI活用について「使う46% vs 使わない54%」「必要45% vs 不要55%」と、利用・必要性の双方で二極化する結果となりました。特に20代を中心とした若年層では日常的に活用が進んでいる一方、50代では利用・必要性とも低水準で、同じ組織内に“積極的に使う層”と“距離を置く層”が共存していることが明らかになりました。AIは特別な技術から、必要な場面で使われる“身近なツール”へ移行しつつある段階にあると言えます。
また、利用しているツールはChatGPTが最多となり、仕事では「文章作成・議事録・企画支援」、日常では「相談・推し活・占い」まで用いられ、役割は“効率化と発想支援”から“迷いや感情に寄り添う存在”へと拡張していました。特に相談利用は女性が男性の約2倍と、日常領域では性別・年代の特徴も見られました。
一方で、企業の環境整備は遅れており、社内ルールの未整備は72%と多数を占めました。さらに、業務でAIを使っていても「特に言わない」が63%と、活用を共有しない“サイレント活用”も広がっています。理由として「評価されるかわからない」「スキルが低いと思われる」といった不安が見られる一方で、「話す必要性を感じない」という回答も特徴的でした。かつては“説明して使う技術”だったAIが、いまや“説明不要の日常ツール”へと変化しつつあることが、現場の姿から浮き彫りになりました。
■ 調査結果
AI「使う46% vs 使わない54%」「必要45% vs 不要55%」
──若い世代ほど利用が進み、全体でも“約2人に1人”が活用
AIツールについて「仕事または日常のいずれかで使っている」と回答した人は46%、一方で「ほとんど使っていない」は54%となり、活用の有無は拮抗する結果となりました。必要性の認識も同様で、「なくてはならない/あった方が助かる」が45%、「なくても困らない/必要性を感じない」が55%と、利用と必要性の双方で半々に近い構図が見られました。
世代別では、20代を中心とした若い層で利用率が高い傾向が見られ、AIを「仕事・日常の一部として使う」姿勢が浸透し始めています。一方で50代では利用と必要性とも低水準で、世代によってAIへの距離感が異なることも明らかとなりました。AIは特別な技術ではなく、仕事や日常の中で必要に応じて使われる“身近なツール”として普及し始めていることが明らかになりました。

仕事では“効率化と発想支援”、日常では“迷いや感情に寄り添う”
──ChatGPTを中心にAIの役割が場面ごとに多様化
今回の調査では、利用されているAIツールの上位に、ChatGPT(109人)が最も多く挙がり、続いてGemini(78人)、Copilot(48人)が利用されていることが分かりました。業務の文章生成や調べ物、日常の相談まで幅広く対応できる点から、汎用性の高さを理由にChatGPTを選んでいる層が多いことがうかがえます。
仕事におけるAI活用について尋ねたところ、最も多かったのは資料・企画書・プレゼン資料の作成(50人)でした。次いで、メール文・原稿作成(49人)、議事録・要約(37人)が続き、業務の文章を効率化する用途が中心となっています。また、アイデア出し(40人)やデータ整理・分析サポート(38人)といった、発想や判断を支える領域にも利用が広がっており、単なる作業代替に留まらず「考える仕事」を支える役割が見られました。
一方、日常生活では、相談・助言(49人)が最多となり、キャリア・人間関係・健康など、意思決定の迷いを支える「対話型サポート」としての利用が進んでいます。続いて、旅行・飲食店などの調べ物(48人)、推し活・趣味関連(39人)が挙がり、さらに占い・おまじない(19人)といった、感情や興味に寄り添う領域でも利用が広がっています。特に相談・助言では、女性が男性の約2倍利用しており、また30代は相談、20〜30代は推し活・占いと、日常領域では世代による特徴も見られました。
仕事では「効率化と発想支援」、日常では「迷いや感情に寄り添う存在」として、AIの役割が場面ごとに多様化し、生活側では世代や性別の違いが色濃く表れることがうかがえます。

AI普及が進む中、“社内ルールなし”が7割超
──利用は進むのに、職場の整備は追いつかず
AI普及が進む一方で、企業制度が追いついていない現状が明らかになりました。職場のAI利用について、「会社支給のアカウントを使っている」が 45% に対し、個人契約のアカウントを仕事に使用している人は46% と、それをわずかに上回りました。企業環境よりも、個人判断の利用が先行している実態が見て取れます。
さらに、AI活用に関するルールは「明確に定められている」が 28% に留まり、「暗黙の了解(34%)」「決まりなし(38.0%)」を合わせると 72% と、約3/4が明文化されていない環境でAIを使っていることがわかりました。禁止は0%であるにもかかわらず、制度設計が整わないまま現場の利用だけが先に進んでいる状態です。
すでにAIは企業に取り入れられつつあるものの、その扱い方は個々の判断に委ねられている “制度の空白期” にあると言えます。働く人のスピードに、企業制度が追いつけていない──今年の職場AI活用を象徴する姿が浮き彫りとなりました。

業務でAIを活用しても“周りへ共有しない”が6割超
─ サイレント活用は、AIが“日常インフラ化”した証か
職場でAIを活用している人のうち、「積極的に伝えている」は37%にとどまり、「特に隠してはいないが話さない」(43%)、「周囲に伝えていない・全く伝えない」(20%)を合わせると 63%が“共有せずに使っている” 実態が明らかになりました。利用の一般化が進む一方で、“使っていること自体をあえて話さない” というスタイルが広がっています。
利用を共有しない理由をみると、 「評価への不安」や「誤解を避けたい心理」 が上位に並びました。中でも特徴的なのは、最多となった 「特に理由はないが、話す必要も感じない」(25件) という回答です。かつては「AIを使った」と説明したり、正当化したりする場面が必要でしたが、今では “使っても特別に報告するほどではない” と感じる人が増えています。これは、AIが成果物を支えるための道具として自然に根づき始め、“宣言して使う技術”から“説明不要の身近なツール”へ移り変わった ことを示唆しています。さらに職場では、ルール未整備が7割超という状況の中で個人の判断による活用が先行し、成果物の裏側では静かにAIが働く──そんな「サイレント活用」の風景が今年の現場で広がっています。

■SHEの「生成AI入門」コースでは“AIを活用して価値を生むクリエイター”を育成
今回の調査では、資料作成や文章生成といった業務効率化から、相談・推し活・占いまで、生成AIが“考える・迷う・感情に寄り添う”領域にまで広がっていることが明らかになりました。単に作業を代替する道具ではなく、人の発想や判断を支える“共創ツール”へと役割が進化していると言えます。こうした変化を受け、SHEでは「生成AI入門」コースを2025年より提供開始。AIの基礎知識に加え、ChatGPTやAdobe Fireflyを使った企画・文章・画像制作まで実践的に学べる内容となっており、デザインやライティングなど既存スキルと掛け合わせることで、AIを活用したクリエイティブに挑戦できる構成になっています。
【こんな方におすすめ】
・AI活用を仕事に生かしたい方
・文章・デザイン・企画スキルを、AIと掛け合わせて伸ばしたい方
【ここがポイント】
・未経験から実務レベルまで体系的に学べる
・複数スキルと掛け合わせ、AIを“成果につながる力”として活用できる
今回の調査が示したのは、「AIを使うかどうか」ではなく、どう価値に変えるかが問われる時代の到来です。SHEは今後も、AI時代のキャリアを切り開く学びを通して、誰もが自分らしく働ける選択肢を支援していきます。

SHEでは、デザインやライティング、企画領域におけるAI活用が今後のスタンダードになることを踏まえ、既存コースの内容をAIツール対応へ順次アップデートすることで、受講生が安心して業務にAIを取り入れられる環境を整えています。
AIを初めて扱う方でも安心して学べるよう、各スキルに最適なツールの使い方や、昨今重要性が指摘されているAI活用における倫理・法務面の基礎知識に加え、業務効率や表現力の向上につながる実践的な活用方法が学べます。
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「SHElikes(シーライクス)」について

SHElikesは、時間や場所にとらわれずに働ける50以上の職種スキルが定額で学び放題の女性のためのキャリアスクールです。Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなど、パソコンひとつで働けるデジタルスキルやクリエイティブスキルを幅広く学べ、私らしい働き方の実現を支援します。
パソコンやスマートフォンなどオンラインで視聴できるコース動画、コーチングやティーチング、同じ目標や趣味嗜好で集まれるコミュニティ、SHElikes内で挑戦できるお仕事案件を提供し、学び続けるための手厚いサポートと学びをすぐに仕事として活かせる仕組みが特徴です。
また、「SHElikesレギュラープラン」は、経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の補助対象です。キャリアチェンジ(転職)を目指す女性を対象に、還元条件を満たす方は全員が受講料の最大70%還元を受けられます。
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SHElikesについて:https://cutt.ly/htokBHr0
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SHElikesオウンドメディア「SHEshares」:https://shares.shelikes.jp
■ SHE株式会社について
SHE株式会社は、「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を創る」をビジョンに据え、 2017年に創業いたしました。 主要事業である『SHElikes(シーライクス)』では、 誰もが自分らしい働き方を叶えられるよう、 WEBデザインやWEBマーケティングなどのクリエイティブスキルレッスンやコーチングプログラム、 仕事機会を提供し、これまでに20万名以上に受講いただいています。
2021年より理想のキャリアや人生の実現のために不可欠なお金の知識の獲得を目指すサービス「SHEmoney」、2023年よりSHEで学んだ方と即戦力を求める企業をマッチングする転職サービス「SHE WORKS」も展開しています。SHE株式会社:https://she-inc.co.jp
【SHElikes 公式SNS】
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SHElikes公式Instagram:https://www.instagram.com/she_officials/
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SHElikes公式X(旧Twitter):https://twitter.com/she_officials
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SHElikes公式YouTube「シーライクスTV」:https://www.youtube.com/@sheofficial0411
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