「反響音から子どもたちを守る」―学童保育・教育施設における音響課題対策協議会 第1回勉強会をピクシーダストテクノロジーズ本社で開催
子どもたちの学びと育ちを支える音環境の実現に向け、産官学連携による取り組みが始動
2026年10月20日(火)、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の主導で「学童保育・教育施設における音響課題対策協議会」の第1回勉強会を東京・八重洲にて開催しました。
当日は、建築・空間づくりを担う企業5社に加え、中央区議会議員の上田かずき氏が参加。
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 村上泰一郎がスピーカーを務め、国内外の研究や改善事例を紹介するとともに、保育・教育施設における音環境をより良くするために何ができるのか、参加者による活発な意見交換が行われました。
子どもたちが毎日過ごす場所に、見過ごされてきた「音」の課題
勉強会では、ピクシーダストテクノロジーズ代表取締役社長の村上泰一郎が、残響のメカニズムや国内外の研究成果、日本の現状について説明しました。

また、弊社が取り組んできた放課後子ども教室などの吸音対策事例を紹介。東京都立川市の学童施設では残響時間が約1.4秒から約0.8秒に短縮されたことなど、実測データを交えて改善の可能性を共有しました。
村上は、協議会の目指す姿について、次のような考えを示しました。
「この取り組みは、課題について勉強し、理解を深めるだけで終わらせたくありません。民間企業が解決策を提供し、実証事例を積み上げる。それを学術機関が科学的に後押しし、政治・行政がガイドラインや助成制度などの仕組みづくりにつなげていく。社会課題の解決と事業の持続性が両立する仕組みを、皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。」
一つひとつの施設の改善にとどまらず、全国の子どもたちがより良い音環境で過ごせる社会を実現すること。そのために、企業の技術や知見を結集し、継続的に改善が広がる仕組みをつくる重要性を訴えました。
上田かずき議員が訴える「現場の実態を社会に伝え、政治・行政を動かす」
中央区議会議員の上田かずき氏からは、都心部の学童保育施設が抱える課題について、実際の現場を踏まえた問題提起がありました。

共働き世帯の増加などによって学童保育の需要が高まる一方、安全管理上の制約などから利用できる空間が限られ、多くの子どもたちが狭い場所に集まらざるを得ない状況があります。
上田氏は、音の問題だけでなく、運動空間や支援員の配置、子どもたちの居心地といった課題にも触れながら、現場環境そのものを見直す必要性を指摘しました。
「学童保育の現場には、保護者や社会にまだ十分知られていない課題があります。まずは実態を可視化し、多くの人に知ってもらうことが重要です。子どもたちが安心して過ごせる環境づくりは、共感を得られるテーマです。企業の皆さんとも連携し、社会的な関心を高め、必要な施策や予算につなげていければと考えています。」
また、日本の学校施設は耐震性や避難経路などの安全面が重視されてきた一方、日々過ごす空間の快適性については、十分に議論されていないのではないかという問題提起もなされました。
音環境の改善をきっかけに、子どもたちの居場所の質そのものを考え直すことの重要性が共有されました。
建築・空間づくりの企業5社が参加。実証から社会実装へ
今回の勉強会には、建築、設計、内装、家具、建材など、それぞれ異なる専門領域を持つ5社が参加しました。

意見交換では、音響課題が以前から存在していたのか、学童保育の過密化によって近年深刻化しているのかといった問題提起に加え、聴覚過敏のある子どもへの配慮や、日本で音環境への関心が十分に高まってこなかった背景など、さまざまな観点から議論が行われました。
また、今後の取り組みについては、まず課題の深刻な施設で改善事例をつくり、その成果を学童保育に限らず、学校・幼稚園・保育園などへ広げていく方向性が議論されました。
本協議会では、参加企業が有する空間設計・施工・内装材・家具・音響技術などの知見を持ち寄り、具体的な改善策を検討していきます。
さらに、学術機関による効果検証、政治・行政との連携によるガイドラインや助成制度の検討を通じて、個別施設での実証を社会全体の改善につなげることを目指します。
都心か全国らへ。子どもたちの未来のために

今回の第1回勉強会は、参加者が現状を共有し、それぞれの立場から課題解決の可能性を議論する第一歩となりました。
今後は、中央区をはじめとする都心部での取り組みを起点に、改善効果の可視化や実証事例の創出、社会への情報発信、制度・ガイドラインづくりに向けた検討を進めていきます。
「子どもたちが、聞き取りやすく、学びやすく、安心して過ごせる空間を当たり前にする。」
その実現に向け、ピクシーダストテクノロジーズは、参画企業・学術機関・政治・行政の皆さまとともに、取り組みを広げてまいります。
開催概要
名称 :学童保育・教育施設における音響課題対策協議会 第1回勉強会
開催日 :2026年10月20日(火)
開催場所 :東京・八重洲
主催 :ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
スピーカー:弊社 代表取締役社長 村上泰一郎
参加議員 :中央区議会議員 上田かずき氏
参加企業 :株式会社オカムラ、株式会社丹青社 他3社
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「空間・音響」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。
商号 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
会社設立 2017年5月
代表取締役 落合陽一、村上泰一郎
所在地 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
URL https://pixiedusttech.com/
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