障害福祉領域を支援する新サービス「デイゴー就労支援ナビ・求人ナビ」提供開始。全国の障害福祉事業者の支援実績と、医療・介護分野の人材紹介サービスやメディア事業による知見とノウハウを活用
~多様化する就労ニーズに応え社会参画を促進し、企業の障害者雇用促進や就労支援施設の集客に貢献~
株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、障害のある方・障害福祉事業者・一般企業(障害者雇用の法定義務がある企業など)を支援する新ブランド「デイゴー(DEI GO)」の提供を開始しました。併せて、障害のある方向け就労支援情報サービス「デイゴー就労支援ナビ」および人材紹介サービス「デイゴー求人ナビ」(URL:https://dei-go.com/)を開始したことをお知らせします。
■社会背景
少子高齢化の進行に伴う生産年齢人口の減少により、女性や高齢者、障害のある方、外国人など多様な人材の活躍機会が増加しており、中でも企業における障害のある方の雇用実績は20年連続で過去最高を更新するなど増加傾向にあります(※1)。企業に義務づけられている法定雇用率は段階的に引き上げられており、2026年度には現在の2.5%から2.7%になることが決定しています(※2)。しかし、達成率は上昇しているものの約50%に留まり(※3)、今後も企業における障害のある方の雇用やそのための体制構築の重要性が高まっていくことが予想されます。
障害のある方の活躍の場が広がる一方で、障害に関する差別や偏見、バリアフリー対応の遅れ、情報アクセスの困難さ等、社会的障壁は現在も多く存在しています。また、障害に対する社会的認知の変化や高齢化社会、医療技術の進歩等複合的な要因から、障害のある方の人口は近年増加傾向にあります。このような状況の中で、障害のある方の就労を支援する就労支援事業所数も増加傾向にあり、合計数は前年比で1,379事業所増の27,815事業所となりました(※4)。障害のある方にとって、就労支援事業所探しの選択肢は広がっていますが、障害特性に配慮したプログラムの設定や対応上の工夫など、最適な支援を受けるための情報を取得し比較検討することが難しいという課題もあります。また、就労支援事業者にとっては、事業所数の増加によって競争が激化しています。近年は利用者自身がWebで事業所を探す傾向にあるため、従来の相談支援員や地域の関係機関からの紹介以外の自己応募が増えており、事業所にとっては利用者の募集経路が多様化しています。利用者は、就労に向けて自身にとっての適切な解決策を見つけること、事業者は自社の強みや特長をしっかりと利用者に伝えることが必要ですが、どちらの難易度も上がっているのが現状です。
■「デイゴー」サービス提供の背景
当社は業務効率化や財務改善など、介護事業者の経営改善に役立つサービスをワンストップで提供するクラウドサービス「カイポケ」を2006年より提供しています。その後介護事業者だけでなく、障害福祉事業者にも領域を拡張してサービスを提供する中で、事業者の抱える課題や業界への理解を深めてきました。また、当社が提供する介護職向け求人情報サイト「カイゴジョブ」では、多数の障害福祉事業者とのネットワークを構築しており、障害福祉事業者との関係性を深めてきました。さらに、当社では看護師や介護職をはじめとする多様な職種に向けた人材紹介サービスも提供しており、業界・職種・地域などの特性を深く理解した、高い専門性を持つ専任のキャリアパートナーが最適なマッチングを促す支援を行っています。そのほかにも、介護老人ホーム施設の利用者募集など複数のメディア事業も運営しており、適切な情報の掲載方法などのノウハウがあります。
これらのサービス提供を通じて培ったさまざまな知見を活かすことで、障害福祉領域における事業者と被雇用者双方の課題に応じた柔軟なサポートが可能になると考えています。
■「デイゴー」概要とブランド名に込めた思い
この度、障害福祉領域に関する様々なニーズの高まりを受けて、新ブランド「デイゴー」を立ち上げ、就労支援情報サービスと人材紹介サービスの2つの事業を開始しました。「デイゴー」という名前は「DEI(Diversity Equity and Inclusion:多様性、公正性、包摂性) (※5)」と「Go(前へ進む)」というキーワードを組み合わせた造語です。
日本では近年、障害のある方にとって社会が良い変化を遂げているものの、障害に関する社会の理解が不足していること、差別や偏見、バリアフリー対応の遅れ、情報アクセスの困難さ等、様々な理由からQOLの改善が難しく、依然として生きづらさを抱えている人たちが多くいると当社は考えています。このような社会課題に対して私たちはDEIを前進させ、障害のある方・障害福祉事業者・障害者雇用企業が抱える課題解決を「デイゴー」を通じ支援することで、障害によって生きづらさを抱えている人たちのQOL改善に貢献します。
障害のある方の働く選択肢は、就労継続支援事業所で働く・就労移行支援/自立訓練事業所で就職に向けての準備を行う・一般企業で勤務する等、複数存在します。しかし、複数の選択肢から自分に合う働き方を一度に比較検討できるサービスは少なく、利用者には自身に合った最適な支援を受けるための情報が不足しているという課題もあります。「デイゴー」では、就労支援事業所の情報紹介サービス「デイゴー就労支援ナビ」と障害のある方向け人材紹介サービス「デイゴー求人ナビ」の2つを一つのサイトでまとめて提供することが特長となります。これによって、利用者が多様な選択肢から、自身に合う選択肢を比較しやすくすることを目指しています。また、就労支援事業所にとっては、利用者の募集経路として有益な利活用が可能になると考えています。
※1:厚生労働省「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36946.html)より
※2・3:厚生労働省「第123回労働政策審議会障害者雇用分科会 議事次第」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30341.html)より
※4:厚生労働省「障害福祉サービス、障害児給付費等の利用状況について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/toukei/index.html)を元に当社集計。なお、就労支援5サービスは自立訓練(生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労定着支援としている
※5:「DEI(Diversity Equity and Inclusion)」とは①Diversity(多様性)人種や年齢、障害の有無、性別などの差にこだわることなく、多種多様な人材が集まった状態。➁Equity(公正性)さまざまな情報や機会へのアクセスが、公平に保証されている状態。多様性を受け入れるだけでなく、社会がひとりの立場や生活環境・性別などの多様性をあらかじめ考慮し、個々が抱えた不均衡を是正していくという考え方。③Inclusion(包摂性)マイノリティがその属性や状況により不利な状況があっても排除されることなく機会が与えられ、社会の中に受容されること
【「デイゴー就労支援ナビ」概要】
(1)提供開始:2024年9月
(2)内容:障害のある方向け就労支援事業所の情報紹介サービス
(3)対象者:精神障害・知的障害・身体障害のある方、就労移行支援事業所、就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所
(4)対象地域:全国
(5)特長:
・利用者はプログラム内容や障害特性別の支援内容、就職実績を元に自分に合う事業所を探すことが可能
・就労移行支援事業所、就労継続支援事業所(A型、B型)の情報を集約し、就業実績別での表示等も可能
(6)お問い合わせ先:https://ads.kaipoke.biz/sites/lp/work/registration001/registration001_tob-2_form.html
【「デイゴー求人ナビ」概要】
(1)提供開始:2024年9月
(2)内容:障害のある方向け人材紹介サービス
(3)対象者:精神障害・知的障害・身体障害のある方、障害のある方の就職先となる一般企業
(4)対象地域:全国
(5)特長:
・職種や職場で受けられる配慮事項などをもとに障害者雇用求人の検索が可能
・人材紹介サービスの経験と障害福祉事業所のノウハウを持った専任のキャリアパートナーが対応。労働市場の動向や事業者の人材ニーズ、障害特性や指向性、スキル・経験等を把握し、最適なマッチングを支援
・入社後も従事者の心理・健康状態等をヒアリングし、必要に応じて事業者への報告・連絡・相談を行うなど、事業者・従事者双方へのフォローアップを行い、就業後の定着を支援
(6)お問い合わせ先:https://ads.kaipoke.biz/sites/lp/work/registration001/registration001_tob_form.html
【「デイゴー」について】
障害のある方、障害福祉事業者、一般企業(障害者雇用の法定義務がある企業など)を支援するサービスです。就労移行支援事業所、就労継続支援事業所(A型、B型)の情報を集約し、事業所の特徴や就職実績をもとに検索や事業所への体験申し込みができる「デイゴー就労支援ナビ」と、職種や職場で受けられる配慮事項などをもとに障害者雇用求人の検索ができ、応募時には専任のキャリアパートナーによる労働市場の動向や事業者のニーズ、求職者の障害特性や経歴をふまえたキャリア支援を提供する「デイゴー求人ナビ」を1つのサイトで閲覧・利用することができます。
【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:25億5,172万円(2024年3月31日現在)
従業員数:連結4,188人、単体2,754人(2024年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護/障害福祉・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
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