「みんなが語った本ランキング2025」を発表
『成瀬は天下を取りにいく』が連覇!新着作品の1位は『イン・ザ・メガチャーチ』

note上に投稿された読書感想文をもとに集計した「みんなが語った本ランキング2025」を発表しました。本ランキングは、読者が思わず感想を書きたくなった本を可視化することを目的に、noteの公式お題「#読書感想文」と作品名のハッシュタグをつけて期間内に投稿した人数を集計したものです。
2025年にもっとも多くnoteで語られた本は、2024年に続き、シリーズ累計190万部を突破した宮島未奈さんの青春小説『成瀬は天下を取りにいく』が連覇しました。今年から発表項目に追加した、集計期間中に刊行された新作を対象とした「新着作品ランキング」では、朝井リョウさんがファンダム経済を描いた『イン・ザ・メガチャーチ』が1位を獲得しました。
※公式お題:クリエイターが記事を書く際のテーマやアイデアのヒントとして、note運営が提供している投稿企画です。
みんなが語った本ランキング2025 結果(総合)
第1位:成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈 著・新潮社)
第2位:カフネ(阿部暁子 著・講談社)
第3位:コンビニ人間(村田沙耶香 著・文藝春秋)
第4位:国宝(吉田修一 著・朝日新聞出版)
第5位:傲慢と善良(辻村深月 著・朝日新聞出版)

ともに本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』『カフネ』が1位と2位を飾りました。また新着作品ランキングで2位にランクインした新作『世界99』でも注目される村田沙耶香さんの芥川賞受賞作『コンビニ人間』が、昨年の6位からさらに順位を上げて3位に入りました。4位には、邦画実写歴代トップの記録を塗り替えた『国宝』、5位にはロングセラーとなっている恋愛ミステリー『傲慢と善良』が続きます。
第6位以下には、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『汝、星のごとく』『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』『正欲』など、話題作が並びました。
上位にランクインした書籍に関して、noteに投稿された読書感想文の一部をご紹介します。
1位:成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈 著・新潮社)
滋賀県大津市を舞台にした青春小説です。主人公・成瀬あかりは、「閉店間近の百貨店に毎日通い詰めてローカル番組の生中継に映ろうとする」「お笑いコンビを組んでM-1に挑戦する」など、一見突飛な行動で周囲を巻き込みながら、自分の「好き」と「やりたい」にまっすぐ向き合っていきます。
地方都市を舞台にしながらも、「こんな友だちがほしかった」「大人になる過程で手放してしまったまっすぐさを思い出した」といった声が多く、世代を超えて共感を集めている作品です。note上でも、成瀬の行動から自分自身の青春やいまの働き方を振り返る、熱量の高い感想が数多く投稿されました。
読書感想文『成瀬は天下を取りに行く』|ツナ缶食べたい
https://note.com/tunacan/n/n5cb2d6461b96
令和版、最高の主人公像の不安│読書感想「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈|秋空はる
https://note.com/akisoraharu/n/nf798219ad15a
成瀬は天下を取りにいく|Honpopo Café ☕️
https://note.com/honpopo/n/n33bb95c19880
2位:カフネ(阿部暁子 著・講談社)
【ネタバレなし】2025年本屋大賞受賞作『カフネ』感想 | 大切な人に伝えたくなる本|もえか
https://note.com/mokasatsuki/n/nf87f133743f9
【カフネ】家事代行サービス業がつなぐ人と人との絆に号泣|梨の木の読書記録
https://note.com/nashinokiyuu/n/nc3d137f1e0b6
みんなが語った本 新着作品ランキング2025 結果
集計期間中に刊行された新作書籍を対象にしたランキングです。
第1位:イン・ザ・メガチャーチ(朝井リョウ 著・日経BP 日本経済新聞出版)
第2位:世界99(村田沙耶香 著・集英社)
第3位:ブレイクショットの軌跡(逢坂冬馬 著・早川書房)
第4位:一次元の挿し木(松下龍之介 著・宝島社)
第5位:謎の香りはパン屋から(土屋うさぎ 著・宝島社)

ファンダム経済と推し活を描く『イン・ザ・メガチャーチ』、ディストピア長編『世界99』、直木賞候補作『ブレイクショットの軌跡』、ミステリー大賞受賞作『一次元の挿し木』など、現代社会へのまなざしが強く、読後に語りたくなる要素の多い作品が上位を占めています。
また、noteが主催する日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2024」で朝日新聞出版賞を受賞し書籍化された『あなたの四月を知らないから(青山ヱリ 著・朝日新聞出版)』が11位にランクインしました。note上では、著者と読者がコメントで交流するなど、活発なやり取りも生まれています。
1位:イン・ザ・メガチャーチ(朝井リョウ 著・日経BP 日本経済新聞出版)
朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』感想|孤独と推し活のリアルを描く|文学男子
https://note.com/bundan_nikki/n/n85dfc6e8dc3c
朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」推し活は現代の病巣か救いか?|深雪
https://note.com/miyu_since2022/n/n3473ff0e8b69
ガチのアイドルオタが朝井リョウさんのインザメガチャーチを読んだ感想|まのっち
https://note.com/mano_personal/n/nf06bcffc6b3d
2位:世界99(村田沙耶香 著・集英社)
『世界99』そして「泣ける話」がエンタメであり続ける世界|三宅香帆
https://note.com/nyake/n/n05357ae39c99
『世界99』 村田 沙耶香 (著) 絶対、読むな。いや、絶対、読め。死ぬぞ。死んだぞ。文学的大事件。日本から真の世界文学が生まれるとしたら、そうか、こういうものだ。これが世界に知られたら、日本が終わるかもしれない。ノーベル文学賞、取ると妻は言っている。|原 正樹
https://note.com/waterplanet/n/n6b3e62b5c306
<ランキング概要>
集計対象:note公式お題「#読書感想文」と作品名のハッシュタグをつけて投稿された記事
集計方法:作品ごとに、期間内に感想を投稿した人数を集計し、多い順にランキング化
集計期間:2024年12月1日〜2025年11月30日
部門の詳細
・総合ランキング:刊行年を問わず、すべての書籍を対象
・新着作品ランキング:集計期間中に刊行された新作書籍を対象
読んだ本を語りたくなる理由
noteでは、「#読書感想文」のハッシュタグがついた記事が27万件以上(2025年11月末時点)投稿されています。これほど多くの感想文が生まれている理由は、noteならではの仕組みにあります。
noteは閲覧数による広告収入が書き手に入らないため、「自分が読んだ作品を語りたい」「本から得た学びや感情を残しておきたい」という純粋な動機による投稿がほとんどです。ただただ本が好きで、誰かと作品について語り合いたいという気持ちが、数多くの感想文を生み出しています。
読者にとっても、ほかの人の感想文を読むことには大きな意味があります。自分とは違う解釈に出会えたり、同じ作品を愛する仲間を見つけられたり、自分の考え方を整理するきっかけになったり。note上での感想の交換が、読書体験をより豊かなものにしています。
こうした読者の熱量が注目を集め、noteは日本初の複合書籍チャート「Billboard JAPAN Book Charts」にSNS指標としてデータを提供しており、販売部数だけでは捉えきれない作品の盛り上がりを可視化しています。noteは、新しい読書文化を育む場所として、本と読者をつなぐ役割を担ってまいります。
参考:noteを使った書籍のプロモーション方法について
noteには読書感想文がたくさん集まっており、作品の魅力がより多くの人に伝わるプラットフォームです。そのため、すでに多くの出版社がnoteに公式アカウントを設けています。著者インタビューや試し読みの公開、読書キャンペーン、献本をきっかけとした感想投稿の呼びかけなど、さまざまな取り組み(*1)が行われています。
読書感想文を書きやすいように、書影の画像データを配布しているケース(*2)もあります。読者との接点や作品の話題づくりにお役立てください。
*1:noteが出版社と連携して開催する「読書感想文コンテスト」
https://note.com/info/n/n51ad87ff602e
*2:みんなのフォトギャラリーの仕組みを利用して、配布している例
ライツ社のnote https://note.wrl.co.jp/n/n917590a3648b
光文社新書のnote https://shinsho.kobunsha.com/n/n98291da0bf0e
note
noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。個人も法人も混ざり合って、好きなものを見つけたり、おもしろいひとに出会えたりするチャンスが広がっています。2014年4月にサービスを開始し、約6407万件の作品が誕生。会員数は1052万人(2025年8月末時点)に達しています。
●URL:https://note.com/
●iOSアプリ:https://itunes.apple.com/jp/app/note-noto/id906581110
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note株式会社
わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォームnoteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナーが商品を紹介したり、note proを活用して法人や団体が情報発信をしたりしています。
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2
設立日:2011年12月8日 代表取締役CEO:加藤貞顕 コーポレートサイト:https://note.jp
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