「海ごみUPCYCLEプロジェクト」の開催
※1 地域資源(食文化・漁村文化)を広く伝え、地域活性と新たな地域づくりを目的とした組織です。伝統伝承・食の提供・ブルーツーリズムなどに取組んでいます。
1.背景
日本では2023年3月に閣議決定した「生物多様性国家戦略2023−2030」において、2030年までにネイチャーポジティブを実現することを目標にしています。ネイチャーポジティブとは、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させること」、とされ、当社は事業活動を行う各地域で、様々なステークホルダーとともにネイチャーポジティブの実現に向けた活動を展開しています。
2.目的
損保ジャパンは、2018年に山形県鶴岡市にビジネスラボ鶴岡を開設し、社会課題の解決に向けた調査、研究および社会実装を行ってきました。鶴岡市では沿岸部で回収される海洋ごみが年間約50トンあり、深刻な問題になっています。中でも多くを占める海洋プラスチックは、波や紫外線などによって砕かれマイクロプラスチックとなり、生態系への影響が懸念されています。
そこで鶴岡市におけるネイチャーポジティブ実現に向けた活動として、海洋ごみを利用した新たな価値の創出に取組み、海洋ごみ問題に対する課題意識を育むだけではなく、地域の課題解決力の向上につなげるべく、ゆらまちっく戦略会議のプロジェクトに賛同しています。
3.プロジェクト概要
これまで、回収して焼却処分されていた海洋ごみを、粉砕加工などにより新たな価値を付加するアップサイクル※2を行うことで資源循環型社会を目指しています。今回のプロジェクトでは、ごみの回収を行う「スポGOMI※3」、アップサイクルに向けたマイクロプラスチックの回収や粉砕を行う機械のデモンストレーション、マイクロプラスチックを利用した工作が実施され、44名の参加者により137kgのゴミが回収されました。
・開催日時:2023年9月16日
・開催場所:由良ふれあい広場(鶴岡市由良)
・主 催:ゆらまちっく戦略会議、NPO法人公益のふるさと作り鶴岡
・内 容:Step1:海ごみって何だろう
Step2:ごみを集める
Step3:ごみから作る宝(マイクロプラスチックを利用した工作)
※2 本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、手を加え価値をつけて、新しい製品に生まれ変わらせることを指します。
※3 企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いに、「スポーツ」のエッセンスを加え今までの社会奉仕活動を「競技」へと変換させた日本発祥のスポーツです。
<当日の様子>
4.今後について
SOMPOのパーパスである、「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」ためには、持続可能な社会への貢献が不可欠です。損保ジャパンは、これからも様々なステークホルダーと共に、ネイチャーポジティブの実現に向けた活動を強化していきます。
以上
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