米沢市が10月の3R推進月間に不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始
〜リユース施策初導入で廃棄物削減へ〜
■背景・経緯
米沢市では、ごみ排出量がなかなか減少せず、まだ使えるものでも廃棄されることが少なくありませんでした。そのため市では、これまで市民のリユース意識を促進させる新施策導入の可能性を模索しておりました。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してまいりました。そうした中で、マーケットエンタープライズが米沢市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」※1を用いた今回の取組が実現いたしました。
※1 「おいくら」とは
おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ130万人(2024年6月末日)の方にご利用いただいております。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
■米沢市の課題と「おいくら」による解決策
米沢市では、戸別収集もしくはクリーンセンターへの自己搬入により粗大ごみを収集しておりますが、大型品や重量のあるものでも、市民が自宅の外へ運び出す必要があります。そのため、単身世帯や高齢者から「自力での搬出が厳しいので、自宅の中から運び出してほしい」という声が寄せられていました。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになります。加えて、市では回収を行なっていない冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もありません。
■今後について
10月18日(金)15時(公開時間が前後する可能性があります)に米沢市ホームページ内(https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/soshiki/3/kankyo/1/1/924.html)へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。米沢市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。また、本取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながります。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
■山形県米沢市
米沢市は山形県の最南端に位置し、山形県の母なる川「最上川」の源である吾妻連峰の裾野に広がる米沢盆地にあります。夏は高温多湿で冬の寒さが厳しい気候が特徴です。降雪量が多く、市街地でも平年の最高積雪深が約100センチメートルとなるなど、米沢市全域が特別豪雪地帯に指定されています。歴史的には、鎌倉時代に地頭が置かれて以降まちが形成され、伊達氏が212年間、上杉氏が272年間米沢市を本拠としたことにより両氏の城下町として栄えました。また、米沢牛を始めとした食の宝庫であり、さらに全国有数の名湯・秘湯など温泉資源にも恵まれていることから、歴史と伝統文化が息づく「上杉の城下町」として年間約400万人を超える観光客が訪れる県内屈指の観光都市として、全国から注目が集まっています。
人口:74,876人(男36,734人、女38,142人)(2024年9月1日)
世帯数:33,568世帯(2024年9月1日)
面積:548.51平方キロメートル
ウェブサイト:https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ790万人を達成しました。米沢市の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で186にのぼります。
「おいくら」自治体向け ウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
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