猫ひろし、リオ五輪出場を決定づけたホリエモンからの“人生を一転させた一言”を明かす
猫ひろし「世界で第1号で引っかかったのが僕だったんです(笑)」 ロンドン五輪出場を阻んだ“規則の壁”を告白
10月25日(金)、石川舜一郎さんがDJを務めるラジオ番組「FLAG」(FMヨコハマ・毎週金曜日12:00~14:45)が放送。
今回は、お笑い芸人・2016年リオデジャネイロオリンピックカンボジア代表の猫ひろしさんがゲストで登場。猫ひろしさんがフルマラソンに挑戦したきっかけやその練習方法の話題で盛り上がる中、カンボジア代表として出場を決めたきっかけの人物について明かされます。
石川: ようやくこれを直接聞く機会ができました! 最初はまずカンボジア代表になろうと思ったきっかけは何だったんですか?
猫ひろし: 堀江貴文さんの番組のゲストで出演したんですけど、その番組がアイデアをもらうような番組だったんですよ。僕の足が速かったから、「そんなにマラソンが強くない国で国籍を変えてオリンピックに出るのはどう?」って言われた時に、凄く面白いなと思ったんですよ。
石川: そうなんですね。
猫ひろし: オリンピックのスタートラインで、足の速いアフリカ人の間に、僕が猫魂のTシャツを着て真顔でいれば面白いと思ったんですよ。その場が生放送だったんですけど、「やります!」って言って、行動に移していった感じですね。
石川: 最初は企画のノリみたいな感じだったんですね。実際に代表になれると確信したきっかけはあったんですか?
猫ひろし: 当然なんですけど、実際に国籍を変えて挑戦するのって大変なんですよ。非難もされると思うし。だから2年くらいできなかったんですよ。ただ、タイムがどんどん速くなっていったんです。当時の僕のベストタイムが2時間37分で、カンボジアの1位の選手が、2時間31分だったんですよ。たった6分だから、真面目にやれば行けるんじゃないかと思って。そこでやると決めましたね。
石川: なるほど。実際にロンドンの大会の時、マラソン選手としてカンボジア代表に1回内定するんですよね?
猫ひろし: そうなんです。その時に2時間30分のタイムを出したんですよ。カンボジアで1位のタイムですね。なんですけど、僕が国籍を変えてから新しい規則ができたんです。「国籍を変えてから住居年数が1年に満たない人はオリンピックに出場できない」っていう規則ができたんですよ。それに世界で第1号で引っかかったのが僕だったんです(笑)
石川: この規則は、別に猫ひろし対策としてのルールではなかったんですか? たまたまこのタイミングだったんですかね?
猫ひろし: 一応の名目は、お金を持っている国が、国籍を変えて出場させたりするのを防ぐためなんですけど、蓋を開けてみたら、カンボジア人の猫ひろししか引っかかってなかったんですよ(笑)
石川: ホリエモンの「出てみたら?」に応えてから、日本国内の世論だけじゃなくて国際陸連、IOCまで巻き込むとんでもないことになったんですね。
猫ひろし: 当時は猫が罠に引っ掛かったって言われました(笑)
蓋を開けてみると、“猫ひろし対策”のような形になった規則が原因で、ロンドン五輪に出場できなったという猫ひろしさん。その後、オリンピック出場決定後の世間のバッシングや実際にオリンピックの舞台に立った感想を振り返りました。
放送は、radikoタイムフリーで1週間聴くことができます。
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