ウクライナ支援を続ける日本人からのメッセージ。日本にいる私たちができることは何か?
ワルシャワ日本語学校教頭の著書『ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感動の365日』
試し読み公開
試し読み公開
ロシアのウクライナ侵攻からおおよそ一年となる2月22日、隣国ポーランドの首都ワルシャワにある日本語学校で教鞭をとる坂本龍太朗さんが、書籍『ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感謝の365日』(双葉社)を上梓しました。
坂本さんは、侵攻が始まったあの日から、避難民の受け入れや、戦地に残る人たちへの支援に奔走してきました。この書籍の出版もその支援の1つだと言います。
坂本さんと、ウクライナ西部クレメネチから避難してきた、その名が「A」から始まる4人姉妹とお母さんとの出会いがありました。書籍のカバー絵は、次女・アデリナが描いたもので、ウクライナと日本、両国の国旗色にカラーリングされた手と手、その間にハートが描かれています。彼女がその絵につけたタイトルは「困った時こそ分かる友」です。昨年6月に12歳になった三女・アリビナに誕生日プレゼントに何がほしいかと尋ねると、「ウクライナの平和がほしい」と答えたそうです。
「私たちはいつどこで突然避難民に、また支援者になるか分からない。それだけ情勢を読むのが難しい世界に私たちは生きている。だから知ってほしい。新聞やテレビを通しては届いてない現実を。ヨーロッパはどうウクライナを支え、ウクライナはどう戦っているのかを」――序章より
本書は、ウクライナ避難民を最も受け入れているポーランドで支援の前線に立ち続ける1人の日本人による記録です。あれから1年、現地では何が起きていて、どんな支援が必要なのか、また日本にいる私たちができることは何かを強く伝える1冊です。
日本から「LOVE AND PEACE PROJECT」の「フェリシモ子ども基金」を通じて坂本さんの活動を支援する株式会社cd.の葛西龍也氏はこう言います。
「当時、どんな支援が必要なんだろうと考えていたとき、在日ウクライナ人の方を通じて、現地の状況を聞くことができました。ATMは止まっている、物を買うにも物流が止まっていてお店に商品がない、そんな状況ではただ支援金を送っても役に立つまでに時間がかかってしまうだろう、と思いました。
できるだけ早く必要な物資を届ける方法はないか、さまざまな方向から検討するなかで、SNSを通じて坂本さんとコンタクトがとれ、坂本さんに預ければ必要なところに必要な物資が届くと確信が持てたので、基金から拠出しました。
今は、できる限り緊急支援に応じながら、はやく平穏な日常がもどってくれることを願うばかりです。そして、復興支援のフェイズに移った時には、経済の再生など、ともにできることを考えていけたらなと思います。そして、何より十分な教育を受けられなかった子どもたちの支援、心のケア、夢を成し遂げるためのお手伝いをしたいと思っています」
まだまだ出口が見えないトンネルのような状況が続くことが予想されます。支援疲れ、支援慣れ、そんな言葉が囁かれるようになり、世間の関心が薄れていく中、少しでも多くの人にウクライナに寄り添い続けてほしい。本書の出版には、著者のそんな思いが込められています。
※本書の売り上げの一部、また著者が得る報酬の全てを「千曲市ウクライナ避難民を支える会」を通じてウクライナ支援に充てさせていただきます。
【書誌情報】
書名:ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感謝の365日
著者:坂本龍太朗
発売予定日:2023年2月22日
予定価格:1,980円(税込)
仕様:四六判ソフトカバー 344ページ
ISBN978-457531778-7
試し読みページはこちら
https://www.futabasha.co.jp/book/97845753177870000000?type=1
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像