「THE TOKYO TOILET」プロジェクト全17カ所の公共トイレ整備完了 日本財団から渋谷区へ公共トイレを譲渡
2024年度からトイレ維持管理は渋谷区が引き継ぐ予定
当日は、日本財団常務理事の笹川順平、長谷部健渋谷区長ほかプロジェクト発案者であり資金提供をいただいた柳井康治氏も登壇いただき、本プロジェクトの目的及び公共トイレの維持管理を推進するにあたっての課題などを述べました。
日本財団は、渋谷区への円滑な移管に向けて引き続き2023年度末まで維持管理協議会に参画するほか、資金面でも支援を行います。また、他の自治体にも参考にしていただけるよう、これまでに得た調査データや知見を総括し、活用していきます。
■記者発表会関係者コメント(一部抜粋)
日本財団 常務理事 笹川順平
本プロジェクトは、16人の優れたクリエイターたちのデザイン・クリエイティブの力を借りて、これまでの公共トイレのネガティブなイメージ(4K:怖い、汚い、臭い、暗い)を払拭し、真の多様性を受け入れる社会のあり方を広く提案・発信してきました。また、日本財団は、国内における寄付文化を根付かせるため活動を推進しており、本プロジェクトもその一つでした。結果として国内外で高い広報効果を得られ、公共トイレの課題に目を向けていただくきっかけになりました。今後は渋谷区に観光資源という観点からも17カ所のトイレを維持管理していただき、本プロジェクトが日本国内のみならず世界でインクルーシブな社会のあり方を発信するモデルケースとなれば幸いです。
渋谷区長 長谷部健
渋谷区の公共トイレを世界で活躍する建築家やクリエイターの皆さまに整備していただき、大変ありがたいことです。これらのトイレを綺麗な状態で維持するとともに、誰もが公共トイレを大事に使っていくという意識向上に向けて、引き続き取り組んでまいります。
■THE TOKYO TOILETとは https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/thetokyotoilet
トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。しかし、多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといった理由で利用者が限られている状態にあります。本プロジェクトでは、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に利用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置。建築家の安藤忠雄氏、隈研吾氏、伊東豊雄氏、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏などに参画いただき、優れたデザイン・クリエイティブの力で、インクルーシブな社会のあり方を広く提案・発信しています。加えて、訪れた人々に気持ちよく利用していただけるよう、従来に比べ清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化します。これにより、利用者自身が次に使う人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指していきます。
■日本財団についてhttps://www.nippon-foundation.or.jp/
痛みも、希望も、未来も、共に。
日本財団は1962年、⽇本最⼤規模の財団として創⽴以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、幅広い分野の活動をボートレースの売上⾦からの交付⾦を財源として推進しています。
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