2021年10月7日(木)より エンペラーペンギンの赤ちゃんを公開します!
アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、2021年10月1日(金)に当パークで15羽目と
なるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。バックヤードで暮らしておりましたが、10月7日(木)よりペンギン王国1階にて公開いたします。
なるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。バックヤードで暮らしておりましたが、10月7日(木)よりペンギン王国1階にて公開いたします。
アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、2021年10月1日(金)に当パークで15羽目と
なるエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生しました。バックヤードで暮らしておりましたが、10月7日(木)よりペンギン王国1階にて公開いたします。当パークでは、体に力が付き始める体重約500gまでスタッフの手で育て、親鳥のもとへ返し自然育雛を促す、「初期人工育雛」を行っています。現在は、赤ちゃんが人間を親と認識しないように給餌の際はペンギンのマスクをかぶり、録音した親鳥の鳴き声を聞かせながら育てています。
【エンペラーペンギンの赤ちゃんについて】
■孵化日:2021年10月1日(金)
■産卵日:2021年7月29日(木)
■孵化日数:65日間 ※平均68日間
■出生時体重:303g
■性 別:不明
■親情報:
父親 1997年11月16日搬入(23歳)
母親 1997年11月16日搬入(23歳)
■公開時間 :開園~午後4時30分
■公開場所 :ペンギン王国1階
※報道関係の皆様向けに開園前に事前に公開を行います。撮影を希望される方は、前日までにアドベンチャーワールド広報までご連絡くださいますようお願いいたします。(集合時間:午前7時45分 場所:ペンギン王国1階)
■人工育雛中の食事について
ペンギンの赤ちゃんは、親鳥が吐き出す、胃の中で消化された魚などを食べます。人工育雛中は、ニシン・オキアミ・生クリーム・水をミキサーで流動⾷状にしたものを注射器に入れ、ゴムチューブを通して与えます。
親鳥主体の子育て方法にチャレンジ ~未来の繁殖を見据えて~
エンペラーペンギンの繁殖は当初、赤ちゃんが無事卵からかえり成長することを重視し、体重40kg近くある親鳥が卵をつぶしてしまわないよう人の手で育てる「完全人工育雛」を行っていました。2004年に初めて赤ちゃんが誕生しましたが、完全人工育雛によって育った赤ちゃんは、人間を親と認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらない可能性があります。2012年よりアドベンチャーワールドでは、卵を親から預かり、孵卵器にて孵化させ、その後、雛の体重がある程度成長するまで人の手で育て、体力をつけてから親鳥へ返す「初期人工育雛」という方法にたどり着きました。
■「初期人工育雛」について
1.スタッフは親鳥に扮して給餌
「生まれて初めて見た動くものを親と認識する」という鳥類の習性を利用し、給餌の際スタッフがペンギン型の帽子を被り、ペンギンの嘴に見立てた手袋を装着します。声は一切発さずに録音した親鳥の鳴き声を聞かせ給餌します。
2.親鳥には擬卵を抱かせる
産卵後、卵を親から預かり、親鳥には擬卵(石灰で作った偽物の卵)を抱かせ、まだ赤ちゃんが生まれてないと思わせます。赤ちゃんが約500g まで成長したら、そっと擬卵と引き換えに赤ちゃんを抱かせます。
【アドベンチャーワールド エンペラーペンギン繁殖の歩み】
1997年:エンペラーペンギン繁殖研究開始
2004年:日本で初めてエンペラーペンギンの赤ちゃんが誕生。世界でも2園館目となる貴重な出来事でした。
2004 年~2011年:完全人工育雛によって計6羽の赤ちゃんが誕生・成長。
2012年:初期人工育雛に初めて挑戦するものの、親鳥の給餌がみられず、完全人工育雛に切り替える。
2013年:エンペラーペンギンの繁殖において、初めて親鳥からの給餌を確認。(初めて初期人工育雛に成功)
2015年:初期人工育雛に挑戦するものの、親鳥からの給餌がみられるまで約3か月かかり、その間はスタッフが給餌を行う。
2016年:初期人工育雛に挑戦してから4羽目、累計10羽目の赤ちゃんが誕生。 親鳥のもとへ返し、約2週間後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。
2017年:10月2日に11羽目の赤ちゃんが誕生。
2018年:10月3日に12羽目の赤ちゃんが誕生。親鳥のもとへ返し、8日後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。
2019年:10月1日に13羽目の赤ちゃんが誕生。
2020年:10月2日に14羽目の赤ちゃんが誕生。親鳥のもとへ返し、約2週間後には親鳥からの給餌がみられ無事に成長。
2021年:10月1日に15羽目の赤ちゃんが誕生。
【アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて】
アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研究を開始しました。
【アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について】
1978年 :フンボルトペンギン初繁殖
1990年 :アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う
1992年 :キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う
1994年 :ジェンツーペンギン初繁殖
1995年 :キングペンギン初繁殖
1996年 :アデリーペンギン初繁殖
1997年 :エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う
1998年 :ケープペンギン初繁殖
1999年 :ヒゲペンギン初繁殖
2004年 :世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功
2005年 :エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞
2006年 :キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる 8 種類のペンギンの繁殖に成功
【エンペラーペンギンについて】
■分 類:ペンギン目 ペンギン科
■生息地:南極大陸およびその周辺
■学 名:Aptenodytes forsteri
■英 名:Emperor Penguin
■食 生:魚類、イカ、オキアミなど。アドベンチャーワールドでは主にオオナゴ、ホッケなどを与えております。
■繁 殖:南極大陸で繁殖するのは、中型のアデリーペンギンと並んでエンペラーペンギンの2種類だけですが、アデリーの繁殖シーズンが、雪溶け後に岩場が露出する夏場なのに対して、エンペラーペンギンはマイナス60度にも至る冬の氷原で繁殖を始め、約120日間にも及ぶ絶食の中ヒナを育てることから「世界で最も過酷な子育てをする鳥」だと呼ばれています。およそ 5 歳で性成熟に達します。メスは産卵後、餌を取りに海へ行き、繁殖地に残ったオスは絶食状態で約2か月間卵を抱き続けます。
■寿 命:約 30 年
■特 徴:世界最大のペンギンで体長約 120cm、体重約 40kg に達し、側頭部と胸部上部の鮮やかな黄色が特徴的です。唯一赤ちゃんに模様があるペンギンでもあり、生まれた直後から換羽を迎えるまで、 白・黒・グレーの三色をしています。成鳥はキングペンギンとよく似ていますが、キングペンギンは体長 約90cm と、エンペラーペンギンと比べると小型で、胸部上部が橙色をしていることから区別できます。
◆アドベンチャーワールド「SDGs宣言・パークポリシー」https://www.aws-s.com/parktheme-sdgs/
アドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」として、すべての生命にSmile(しあわせ)が溢れる豊かな未来の地球の姿をパークで体現します。パークという”小さな地球”を通して、関わるすべての人の人生が豊かになるように、動物たちの生命がずっとつながっていくように、自然や資源が循環し再生するように、未来のSmileを創り続けていきます。
◆SDGsについて
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年をめざして明るい未来を作るための17のゴールと169のターゲットで構成されています。2015年9月、ニューヨーク国連本部において193の加盟国の全会一致で採択された国際目標です。
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