IBM、マスターズのデジタル・エクスペリエンスに生成AIを活用した解説とホールごとの選手の試合予測を導入
今年のマスターズ・トーナメントで、プロゴルファーのカート・キタヤマ氏を起用した新たな「Let’s create」キャンペーンを発表
[米国ニューヨーク州アーモンク-2023年3月28日(現地時間)]
IBMとマスターズ・トーナメントは、マスターズ公式アプリおよびMasters.comのデジタル・エクスペリエンスの一部として、人工知能 (AI) による音声解説を含む2つの革新的な新機能を発表しました。大会期間中、ユーザーがお気に入りの選手全員の全ショットを全ホールで見ることができる人気の「MyGroup」機能において、2万以上のビデオ・クリップに対し、AIによって生成された詳細な解説のナレーションを提供します。これは、最初のティーグラウンドでの打席から最後の18番グリーンでのパッティングまで、トーナメントのあらゆる瞬間へのアクセスと深い洞察をIBMとマスターズが協力して提供することで、デジタルのファン体験を創造する最新事例です。
IBM Consultingのエクスペリエンス・デザインの専門家であるIBM iXチーム( https://www.ibm.com/jp-ja/consulting/ibmix )は、マスターズのデジタル・チームと協力して、IBM Watson Text-to-Speech( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/watson-text-to-speech )を含む複数のファウンデーション・モデルを活用し、マスターズのゴルフの独自の用語を AI に学習させ、ビデオ・クリップに音声解説を追加するプロセスを自動化しました。ファウンデーション・モデルに基づいて構築した生成AIによって、多様な文構造と語彙を持つナレーションを生成し、文章の冗長さをなくし、情報量が多く魅力的なクリップを作成しました。
また、今年のトーナメントでは、新たにホールごとの選手の試合予測を導入します。トーナメント全体の各ホールにおける選手のスコアを予測するために、IBM ConsultingチームはIBM Watson Studio( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/watson-studio )のAutoAI機能を活用し、12万以上のゴルフ・ショットのデータを含む6年間分のマスターズのデータを使用してAIモデルを学習させました。ひとつホールを終了すると、選手の最新のパフォーマンスを反映して、各ホールの予測を更新します。この新たな機能は、人気の高い「Player Insights(選手の試合予測)」と「Masters Fantasy Projections(マスターズ・ファンタジー予想)」機能を拡張したもので、データから各選手にとって最も注目すべきホールや、全選手の最小・最大スコア、全ラウンドのマスターズ・ファンタジー・ポイントといった予測を提供します。
IBMのマーケティング&コミュニケーションズ担当 シニア・バイス・プレジデントであるジョナサン・アダシェク(Jonathan Adashek)は次のように述べています。「20年以上にわたり、IBMとマスターズは、ユーザー・エクスペリエンスを向上させ、世界中の何百万人ものゴルフファンの注目を集めるカスタム・ソリューションを開発するために共創してきました。私たちは、さまざまな業界のお客様が使用しているハイブリッドクラウド、AIテクノロジー、IBM Consultingサービスなどを適用して、世界で最も象徴的なスポーツ・イベントの1つに高度なデジタル・エクスペリエンスを提供します」
IBMは、今年のトーナメントに合わせ、「Let’s create」( https://www.ibm.com/lets-create/jp-ja/ )ブランド・イニシアチブの次のシリーズとして「What if?」を発表する予定です。Ogilvyが企画・制作した「What if?」は、新たな技術ソリューションの開発に繋がる、大きな疑問を持つことの重要性を強調するものです。撮影はProdCoのイアン・ポンズ・ジュエル氏(Ian Pons Jewell)が担当し、米国では、ゴールデングローブ賞やエミー賞にノミネートされた俳優兼プロデューサーのオスカー・アイザック氏(Oscar Isaac)が、各場面で人々と対話するボイスオーバーで出演しています。4つの広告シリーズのうち1つには、プロゴルファーで第87回マスターズ・トーナメント招待選手のカート・キタヤマ氏(Kurt Kitayama)とスポーツ・コメンテーターのジム・ナンツ氏(Jim Nantz)が登場し、IBMとマスターズのコラボレーションを通じて、このクリエイティブなコンセプトを実現させています。このキャンペーンは、マスターズに加え、IBMのサステナビリティー、サプライチェーン、データ分析、セキュリティーなど、さまざまなお客様との取り組みからインスピレーションを得ており、IBMが組織のイノベーション、変革、顧客体験の向上を促進していることを伝えています。このキャンペーンは、米国では、4月5日からテレビ広告、コネクテッドTV広告、動画広告、印刷広告、SNS広告で展開、日本では4月10日からコネクテッドTV広告、動画広告などで展開していきます。
IBMは、25年以上にわたってマスターズのデジタル・パートナーを務め、世界中のマスターズの観客に新たな体験を提供するために協力してきました。1996年のMasters.orgの立ち上げ以降、マスターズはIBMと協力してハイブリッドクラウドへの移行を進め、ワークロードを簡素化し、クラウドとAIのテクノロジーを通じて、新しい顧客体験を提供してきました。IBM Watson( https://www.ibm.com/jp-ja/watson )を活用したAIが作るハイライト「Round in Three Minutes(3分間のラウンド・ハイライト)」、「MyGroup」、「Player Insights and Projections(選手の試合予測と洞察)」などの導入を通じて、テクノロジーの実装を継続してきました。
第87回マスターズ・トーナメントは、4月6日から9日にかけて、ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催される予定です。IBMのテクノロジーを実際に体験するには、Masters.com、またはモバイル端末上のマスターズ・アプリ(App StoreおよびGoogle Play Storeで入手可能)にアクセスしてください。
当報道資料は、2023年3月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2023-03-28-IBM-Brings-Generative-AI-Commentary-and-Hole-by-Hole-Player-Predictions-to-the-Masters-Digital-Experience
IBM、ibm.com、IBM Watsonは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについは http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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